高速道路の最大1,000円が開始された当日でしたので、高速道路の込み具合が心配されました。最大1,000円と行っても都市区間は対象外なので、川崎ICを例に挙げると沼津ICまで2,750円が1,550円となり、結構助かります。ただ早朝夜間割引では1,400円になり、そのほうが安いのです。
西伊豆よりの雄大な夕焼け
予想と反して結構東名高速に限らず、高速道路は空いていたようです。年度末と重なって出かけられない方も多かったのかもしれません。川崎市の自宅から4時間弱で到着。三島市内も割と空いていました。
KOBAさんと宇高さんが一緒になり、南伊豆で観望。到着したのは19:00ごろでした。西伊豆では綺麗な夕焼けが見れて、晴れ間の状態はかなり良さそうです。
南伊豆に到着した時は臼雲でかなり波長の長い雲が広がり、ヤバイなあという感じ。1時間ほどそういう状態でしたが、20時過ぎからどんどん晴れ出し、快晴となりました。
かなり薄い雲が覆ったりしましたが、透明度8/10、シーイング7/10くらいでしょうか。結構良い空で堪能できました。私のほうは、あまりに銀河が多いので、集中して見ることの少ないおとめ座銀河団の厳選天体を順に見まして、さらにしし座銀河団やかみのけ座、りょうけん座の銀河をメインに観望しました。南天低くは雲があり、あまり見れませんでしたが、オメガ星団はかろうじて拝めました。
夏の天の川が昇りだし、へびつかい座からさそり座のはさみに広がる大きな銀河系のバルジが見え出し、壮大な銀河系の姿を感じました。いて座のあたり、スタークラウドはかなり濃く、素晴らしい天の川でした。M16,17やM8,M20あたりもやはり濃いなぁ。明け方なので黄道光と重なっていたのかもしれません。3人ともかなり満足度は高かったのではないでしょうか。
帰路は西伊豆経由でかなり空いていて2.5時間ほどで帰れました。
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Ninja-400ですが、前回より"Kasai DXマイクロフォーカス接眼部"に換装しています。動きに重みがあって軽く微調整が出来るマイクロフォーカスとでかなり感触は良いです。質感はあるし値段もそこそこでCPは高いと思います。
週末、天候が危ぶまれましたが仲間と南伊豆を目指すことになりました。川崎市を出発したのが14:30で南伊豆到着が18:30、沼津ICから修善寺、西伊豆経由ですが、意外とスムーズに行けました。
今回は前原寿司で地魚寿司1.5人前2000円を3人で頬張り、観望場所に着いたのが20:00くらいで、結構上空には臼雲らしき雲があり、ちょっとヤバイ様子。ただ到着した頃からどんどん晴れてほぼ快晴になりました。夜半前で生活光があるにもかかわらず、透明度はかなり良いです。ただいつものように風が強く露や塩は付きませんでしたが、なかなかシビアな環境でした。氷点下ではないのですが、体感温度は結構寒かったと思います。この冬一番の寒波だと思いますので、それでも氷点下にならないのは南国ゆえかもしれません。また晴れ間が伊豆地方だけだったようで、関東の光害が雲海によって防がれた影響かもしれません。
集まった方々は新井さん、KOBAさん、大森さん、KamaSさん、okadaさん、宇高さん、安田の7名でした。皆さん、遠方より集まるのはガッツありますね~。
《安田の感想》
空の状態ですが、okadaさんのSQMレポートによるとこのシーズン最高値21.62等級を示したそうです。A国クーナバラブランの最高値21.9等級なので、まさに準A国の空になったと思います。okadaさんが今まで測定した中では国内最高値とのことでした。ただ北天は光害があるのが、さすがにやむを得ないということでしょうか。いつもの評価では透明度10/10、シーイング8/10という感じで、トラペジウム6個が多少見づらいながら見えるという状況でした。
私のほうはマイ厳選500天体を順に位置を手動導入出来るようにとスターホッピングの経路を復習しながら、ルーチンワークとして再評価していましたが、それ以外での事柄を書きますと...
●イーソス17mm
大森さんのイーソスをいろんな機材で見せていただきました。Ninja-400に付けた時の感想としては、視野の広さが2割違うのは大きいと思いました。面積では4割は大きいですね。観測という観点ではイーソス13mmと違いはないのですが、こと鑑賞という観点では迫力が違ってきます。たとえばイーソス13mmでは同時に見れなかったM81とM82が同じ視野に見えるとか、しし座のトリプレットが余裕を持って視野に見えるとか、一つの銀河を拡大するのではなく銀河群やナイスペアを見るのにはイーソス17mmは魅力でした。中心像、周辺像とも申し分ありません。仲間で若干気になった色ノリですが、イーソス17mmは若干鮮やかな感じです。大森さん、お貸しいただきありがとうございました。
●オメガ星団
低空まで透明度が良く、オメガ星団は肉眼で楽勝でした。低空にもかかわらず微光星まで分離して鮮やかでした。さすがにA国で天頂付近で見た場合と比べると劣るのですが、すばらしい眺めでした。ちなみにSky-90双眼で見たオメガ星団が分離して浮かび上がってボール状に見えたのには感動しました。
●ケンタウルスA
NGC5128電波銀河ですが、暗黒帯くっきり暗黒帯の中の筋も見えて銀河周辺はさすがに低空なので淡いのですが、日本で見える状態ではベストでしょう。迫力ありました。
●アンテナ銀河
アンテナが見えました。もちろんアンテナの付け根のあたりになるのですが、淡く見えていました。南方向では近くのGSC6097:283 11.7等級の恒星あたり、北方向では南の半分くらい見えているんですよね。かなり淡くそらし眼テク全開ではありますが、見えていてびっくりでした。Ninja-500でです。Ninja-400ではそこまで見えませんでした。中央の衝突の構造は迫力がありました。
●M51
何をみても良く見える状態でしたので感想は書ききれないのですが、銀河で一番気に入っているM51を代表として書くと、まあロス卿のスケッチさながらでNinja-500で見ると、伴銀河の主銀河から見て円周方向の広がりやら、伴銀河がある反対方向の主銀河の銀河腕の広がりやら、そのダイナミックスさは写真では味わえない印象を持ちました。腕の構造もすばらしかった。
●NGC4945
ケンタウルス座にあるオメガ星団近くの巨大銀河(9.3等、20.5'x3.8')ですが、Ninja-500にてオボロゲに見えました。オメガ星団よりさらに2度ほど南にあるのでなかなか観望困難な天体で日本からは2回目です。銀河面に近い場所にこれだけ大きな明るい銀河があるのは意外ではあります。星間物質の吸収がなければかなり明るい銀河で肉眼でも見えたかもしれませんね。ちなみに肉眼で見たことがある銀河は銀河系、M31、M33、大マゼラン雲、小マゼラン雲なのですが、世の中には凄い人も居てM81(7.9等)が肉眼で見えた人も居ます。
●C/2007 N3(Lulin)彗星
1/1と比較するとかなり大きくなっていると共に、彗星ならではの青色を感じました。黄道光の中で見づらいのですが、評価すると6等級くらいでしょうか。アンチテイルが薄くわかりました。2月にはどこまで明るくなるのでしょうか。期待したいと思います。
●M83
うみへび座でメシエ天体では最南端ですが、かなり大きく中心核が光り腕の構造まで濃く見えたのにはビックリでした。この銀河はフェイスオンということもあり、空が悪いとさっぱりダメなのですが、面目躍如という感じですね。
帰りはいつものように西伊豆経由ですが、低空まで透明度が良かったのが良くわかりました。
北八ヶ岳スタークラブの新年会の一環で開催したツアーに参加してきました。
長野県のプラネタリウム一挙鑑賞なのですが、長野県のプラネタリウムというと野辺山にあるベジタボールウィズを見たことがある程度でした。
最初に長野市立博物館を見学しました。敷地と建物は随分立派で吃驚しました。ただプラネタリウムのある場所はちょっと狭いかなぁ。天体系の展示は少ないです。プラネタリウムは五藤光学のURANUSです。
お決まりの季節の星座紹介から始まってオート番組「新惑星を探せ」を鑑賞しました。海王星発見の物語ですが、疲れが出てしまい多少眠ってしまいました。プラネタリウムで眠ると気持ちよいのですね。これを快眠グッズとして自宅に用意すると良いですね。URANUSの星ですが、7等級くらいまで表現されていたのではないでしょうか。冬の天の川はちょっと太い感じですが、全体的には自然でした。
次に佐久市にある佐久市こども未来館に行ってきました。ここは割と新しい建物で科学に関するいろいろな展示があり、子供は嬉しいでしょう。長い滑り台から降りるのですが、狭くてまいったなぁ。地震体験コーナーの説明員の人と阪神淡路大震災のことで話してしまいました。実家があの地震で全壊して、10年以上経ちますが忘れられないですね。
プラネタリウムは長野市立博物館と同じくURANUSですが、こちらのほうが新しいというかグレードアップされていて星の数は沢山出ます。ただ個人的にはかなり不自然でしたし、長野市立博物館のほうが良かったなぁ。沢山ハデに見えれば良いというもんでもないんだけどなと思います。プラネタリウムは自然シミュレータなんだから夜空は出来るだけ自然に近いものを再現して欲しいです。
松本市科学博物館の新プラネタリウム(コニカミノルタSuperMediaGlobe)
北八ヶ岳スタークラブの新年会は佐久市の一萬里温泉で宴会の後、宿泊。
次の日は場所を移動して松本市科学博物館でまたプラネタリム鑑賞。コニカミノルタのSuperMediaGlobeという、大きな魚眼レンズでディスプレイを全天に映すものです。20年くらい昔にプロ向きとしてでしたが、町田のプラネタリムでE&SのDigiStarのデモ投影を見たときにモノクロでしたが、単なるプラネタリウムではなく全天で見れるCGプロジェクタとしての可能性を感じたものです。
SuperMediaGlobeはカラーにはなっていますが、基本的には同じ仕組みでプロジェクタとしてあるもので、解像度が不足しています。それは残念でした。大阪市立科学館の方式だとある程度解像度があり、映画としては迫力がありましたが、ハイビジョン程度の解像度で全天を映しているので、星像もかなり肥大しているし、ピンボケのような印象で見えるのです。大阪市立科学館や葛飾のものと比較すると画素数が少ないんでしょうね。
さらに残念なのは「それいけ!アンパンマン~星空をかえせ~」をオート番組でやっていたのですが、スライドショウ的で動画も可能なハズのプロジェクタ方式が活かされていないのでした。番組作成のコストが限られているのでしょうがないのでしょうけど、せっかくの機械が活かされないのは残念でした。
この全天プロジェクタの技術はまだまだ発展途上なんでしょう。複数のプロジェクタのほうが有利なんでしょうね。解説者の方が気を使っていただきPowerOfTenのよ
うなデモ番組を見ましたが、MITAKAとかのパクリでぜんぜん感動せずでした。
どこかドーム内部全部を液晶ディスプレイにして、超高解像度で映して欲しいです。黒の暗さがちょっと心配なのでプラズマのほうが良いかもしれません。12mドームの面積は904m**2なので、42inchクラスだと1000枚あればカバーできそうですけど、一枚10万円として1億円で出来そうです。まあディスプレイの繋ぎ目の問題はあるんでしょうけど。名古屋万博の4倍ハイビジョンも吃驚の驚愕解像度で見れると面白いですね。夢のまた夢ですね。
今年の正月も行ってきました。
星雲の世界という科学館オリジナルの写真やハッブル宇宙望遠鏡の写真が飾られて丁寧に説明がされています。DSOファンが増えると良いですね。
プラネタリウムの解説は津村さんでした。オート番組はアンパンマンでしたが、こちらは子供向けですね。手動の解説は味わいがあり、津村さんのカラーが多少出ていて楽しませていただきました。
個人的にはいろいろプラネタリムに行っていますが、MS-10の星の数、星像、雰囲気は良いですね。名機を感じさせます。メガスターの天の川を星で表現するアイデアは素晴らしいのですが、やはり違和感があります。他のプラネタリウムがメガスターの真似をして星の数を増やしすぎるのは問題ありですね。あれはメガスターだけが許される世界でしょう。
8等星まで見えるのはやりすぎなので、地球では7等星が限界ですから、7等星くらいに留めて、天の川の表現や星像をもっとシャープにして実際の明るさに近づけて、天の川のディテールも本物に近づくと良いですね。特に夕焼け、朝焼けの時間と共に万華鏡のように変化するグラディエーションの素晴らしさ、グリーンフラッシュ、ブルーフラッシュの表現、対日照、黄道光、黄道帯、流星などなどもっと自然を表現できると思うのですね。A国で夕焼けや朝焼け、7等級まで見える夜空、大気光などなど素晴らしくて涙が出ました。メーカーはあの感動を伝えるプラネタリウムをぜひ開発して欲しいです。星の数が多すぎると不自然なだけです。ダイナミックレンジは限られるわけですし。
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プラネタリムの後は、津村さんを交えてMさんと3人で海の幸を堪能しながらディープな談義。津村さん作の「星空名所百選 夏・秋」をいただきました。素晴らしいディープスカイのガイドブックです。氏の手書きの星図、撮影された写真、リアルなインプレなどなど現在最高の本です。「冬・春」版が待ち遠しいです。
毎年のように思うのですが、今年も週末天気が悪く、あまり観望出来なかったなぁと反省するのでした。いつも平日は快晴が続くのに週末に天気が悪いと思うのは、星空を見たいという反動でしょうか。
ガソリンスタンドが開くまで観望地から近い弓ヶ浜にて仮眠のまえの日の出
そういうことで1年があっという間に経ってしまい、忘年観望会を仲間と開催しました。場所は冬場の定番となっている南伊豆です。
年末も押し迫りということで交通渋滞が気になりました。川崎市を12:45に出発して沼津、三島、修善寺でお決まりの渋滞に嵌り、途中ちょっと食事をして17:30に南伊豆下加茂の銀の湯会館に到着。
先にKamaSさん、KOBAさん、新井さんが温泉に入られていたので、慌ててカラスの行水。短時間なのでもったいなかったかも。
その後は前原寿司で皆さん南伊豆で取れた地魚寿司でアルコールは抜きですが、忘年会?のスタートでした。津田さん、フォーマルハウトさんが到着されてしばし業界ネタで歓談しました。話にも出ましたが不況で望遠鏡関係のお店やメーカーも縮小していますが、やっぱり心配です。皆さん、元気だしてガンバリましょう。
ちなみにここの地魚寿司ですが1470円でもちろん鮮度も良く美味しくお勧めです。1.5人前2000円いただきました。
その後、南伊豆の観望地に移動。冬型が強まるということで快晴は確信していましたが、問題は風です。冬場は南伊豆は結構風で悩まされるのです。観望地に到着するとやはり風が強く、最終的には朝まで10mくらいの風が吹いてました。特に波が砕けて潮風が強く望遠鏡や車に塩が付いてました。まったく朝まで雲は無く、生活光が落ちる夜半からは最高の空となりました。透明度8/10、シーイング7/10という感じです。東京は2度くらいで今年一番の冷え込みだったそうですが、気温は8度ほどでさすが南国でした。
皆で移動した後、何人かが到着され最終的には9人が集まりました。到着順(たぶん)に新井さん、KOBAさん、KamaSさん、安田、津田さん、フォーマルハウトさん、okadaさん、ヤスさん、宇高さんになります。
《安田の観望記》
私のほうは厳選500天体のマイ評価をすべく順に見ていました。フォーマルハウトさんに彗星を教えてもらい見ました。
●C/2006 OF2 (Broughton)
12等級くらいで視直径は小さくかわいい彗星でした。
●C/2007 N3(Lulin)
明け方薄明が始まる直前にScoβの近くにフォーマルさんが発見。6等級くらいでしょうか、パッと見は惑星状星雲ですね。かなり明るく中央集光があり、年始は期待できそうです。3等級を期待されているそうです。
私のほうは主に手動で入れられるメジャー天体と厳選500天体中、春の銀河を沢山見ました。okadaさんのSQMによると星空の暗さ指標(バックの明るさ)は21.5等となりA国が21.9等でしたので、A国にかなり肉薄する空でした。北風が透明度を良くしたのでしょうか。ガム星雲や南天低いほ座の球状星団NGC3201、ディフラクションリングのように見えるので、ディフラクション星雲と名づけている惑星状星雲NGC3132などなど、薄明前はオメガ星団、それも低空なのに綺麗に分解している勇姿を見ました。okadaさんのSKY-90双眼でのオメガ星団が良かったですね。分解するかしないかの感じが良かった。あっ、ケンタウルスAを見るのを忘れてました。痛い...。
薄明前に結構昇って来るM51は強烈だったなぁ。M81,M82もNGC4565もNGC4631もまあ空が良いと本当に嬉しいですね。薄明の黄道光はかなり明るく睡眠から覚めて起きて来たフォーマルさんが光害と勘違いするほど。まさに太陽系レベルの光害ではあります。夕方の黄道光も見えていたので、かなり状態は良かったです。A国だと空がよいと黄道光と対日照が繋がって見えて壮観なのですが、さすがにそれは日本では困難でしょう。
この日集まったのはNinjaが多くメイン機材はNinja-400が4台、Ninja-500、Ninja-320、ライトブリッジ30cm、ラプトル、ヤスさん自作18inch、SKY-90自作双眼。個人的にはヤスさんのイーソス17mmが非常に参考になりました。ほとんど13mmをそのまま焦点距離を伸ばした感じで、好印象でした。イーソス13mmより色が鮮やかな感じですが、同一焦点距離ではないので、ちょっと分かりません。結構、気に入りましたが、危ない危ない...誘惑されそうです。okadaさんのナグラーズーム3-6mmも良かったなぁ。SKY-90に双眼で付けて...。おお危ない。
変わった天体シリーズとしてはSKY-90双眼で初めてみた馬頭星雲かな。もちろんHβフィルターを付けてですけど。バックの星雲が淡く見えてかろうじて黒い部分がそらし目でわかりました。後は津村さんのスローライフブログに書かれていた散開星団Tr5(Cr105)ですね。前にも見てはいて厳選500天体にも入れています。非常に淡く全等級10.9等ですが、星数150という天体です。Ninja-400を持ってしても微光星がかろうじて分かるかどうかという幽玄な見え方をしていました。この辺りはクリスマスツリー星団、コーン星雲、ハッブルの変光星雲などなど見ごたえある天体がてんこ盛りです。銀河中心の反対方向なので、天の川は冬の淡い天の川なのですが、かなり濃く見えていました。冬はオリオン腕が見えていると思うのですが、暗黒帯は少なくてボーッという感じで天の川は見えます。
薄明が始まりましたが、風はやまずどんどん酷くなってました。薄明後はガソリンスタンドが開く時間まで弓ヶ浜に移動して仮眠です。ほとんど眠れませんでしたが、9:00に出発して下田で給油し、4時間で川崎到着でした。明け方早ければ3時間で帰れます。
行くか行くまいか悩みましたが、透明感ある空を見て出動することにしました。
出発は17:00ちょっと前、往路4時間、帰路3時間でした。東名川崎IC経由沼津ICで降りて国道1号から三島、修善寺を抜けて土肥、西伊豆、松崎、南伊豆のコースです。途中の土肥峠で大雨でどうなるんだろうと思いましたが、おもったより渋滞はなくスムーズにいけました。石廊崎に到着したのは20:45ごろで、到着したときには遠くの雷光でちょっと心配でしたが、ほとんど快晴が続きました。到着すると、KOBAさん、大森さん、新井さんの3名がすでに観望中で合流になりました。気温は12度、夜半でもほぼ同じでした。
新井さんはなんとNinja-500のミラーを反射率が悪くなったとのことで、GalaxyOpticsにて再メッキをしたとのこと。再研磨ももし問題があればGalaxyに頼む予定だったそうですが、Galaxyの検査でBESTの鏡だと連絡があったそうで、そのままメッキだそうです。
ファインダーはBORGではなくて笠井の8cmファインダーになってました。ナビも付いてかなりグレードアップされていて吃驚しました。ミラーは高反射率のメッキとコートだそうです。
皆さん、イーソス13mmでした(^^)/
かなり低空まで透明度が良いですが、全体的には透明度はイマイチという感じで、この天候が南天低くは良し、天頂イマイチの原因
天候ですが、風が夜半あたりから強くなり、筒を持ってないと視野がすぐずれます。一時は立てたままだと転倒の恐れがあるほどの強風でした。透明度7/10、シーイング8/10という感じで、トラペジウムは6個楽勝でした。シーイングが良いので、銀河の中心核がキラリと光っており、気持ちよかったですね。
特に南天の透明度が良く、ガム星雲はハッキリ見え、ほ座の大きな球状星団NGC3201もバッチリ個々の星に分解してこれだけ低空のシーイングが良かったことはありません。ろ座の銀河団やNGC1365鎌銀河の腕も伸びて眺め良しでした。M42もシーイングが良く透明度も良い状態でみると複雑なガスの入り込んだ様子が良く分かり壮観ですね。
南天は良かったのですが、北天の透明度がイマイチでした。それでもNinja-500で見たM51は凄い姿でまさに写真そのものでした。風が強くてなかなか導入が大変で、それほど沢山は見れませんでしたが、ムリして行った甲斐がありました。今回は厳選約500天体のうち、銀河を結構見ました。
明け方になると、黄道光がしし座のレグルス近くまで伸びて明るかったですね。A国の黄道光による光害を思い出しました。
朝焼けの綺麗なこと。綺麗なグラディエーションで青空も深く青く気持ちよかったです。
12/27あたりも、また南伊豆に行く予定です。
からけんさんご夫妻が、主催されておられる三越前駅近くのギャラリー"宙"に行ってきました。津田さんもすでに居られて、中国新疆ウイグル自治区での皆既日食のハイビジョン映像を楽しませていただきました。
動画で日食のプロミネンスやコロナの綺麗な姿を見ると感動が蘇ります。プレステ3でハイビジョンやデジカメの映像をプロジェクタで映されてましたが、さすがに綺麗な映像で雰囲気を伝えるのに動画が相応しいと感じられました。
以下はアストロアーツの紹介です。
ハイビジョンでの高精細映像や、8/1 日食の時の風景などがパネルで紹介されていて、センスのよさを感じました。過去の日食の様子やペルセウス流星群をI.I.を付けて撮られた映像などなど楽しい時間を過ごさせていただきました。3時間も話にお付き合いいただきありがとうございました。
場所は東京メトロの三越前駅から5分あれば着きます。
ハイビジョンの大写しコロナとプロミネンスを解説中のからけんさん
バックヤードオフ会に参加してきました。折りしも梅雨入りが発表されて天候がちょっと心配。去年9月以来なので、横尾さんのメンテと情報交換出来れば良いかなという割とお気楽な感じで参加しました。
川崎出発は15:00くらいで会場となった富士山新五合目バス駐車場到着は17:00ごろでした。時間的に近いのが富士山の良いところですね。ちなみに途中の道路ですが、ガソリン増税と高騰が響いているのか渋滞も無く東名高速も割りと空いていました。省エネ運転の車も見かけました。
8台くらいの方々がすでに到着されていました。いつもながら皆さん、出足は早いです。今回は名古屋からNinoさん、ケーメさん、新潟から馬のしっぽさんが参加され、素晴らしい事ですね~。ご苦労様でした。
観望の様子ですが月が臼雲を通して見れたことと、夜半前に天頂から北で星が見れたくらいでした。DeepSkyはM13くらいで、かなり欲求不満ですが、次回に期待してま~す。
久しぶりに常連?さんの顔を見れて情報交換出来たこと、いろいろNinjaの工夫を見れて収穫はありました。参加された方、ありがとうございました。
到着してすぐの駐車場...大きな落石があり半分ほど使えなくなってます
こんな事は初めてなんですが、大きな落石があり、立ち入り禁止になってます。また駐車場の周回路も通行止めです。この後、たぶん5,6台来られているんじゃないかな。Ninja-500が3台でしたか、どんどん大口径化しているようです。
天候は臼雲が広がる感じで下界には雲海も
臼雲を通して太陽が見えています。雲海は結構濃いのですが、いかんせん、上空の雲がちょっとだけ無くなっただけで、夜半ごろにはポツポツ雨が降り出しました。
横尾さんの雨宣言で、皆一斉に撤収。10分ほどであれほど林立していたNinja群が、皆、収納されてビックリしました。皆、逃げ足が速いのは修練のたまものかなぁ。忍者の真髄を見ました。Ninja-500も早いもの。
横尾さんにメンテいただいている様子です
私のNinja-400をメンテいただいてます。1年ぶりですが、結構テフロンのところに砂が噛んでいてビックリでした。砂地のところで見ているわけではないのですが、強風等で入り込むようです。メンテの効果はテキメンで、上下左右ともかなり滑りが良くなりました。リフレッシュ出来て嬉しくなりましたね。
オフ会に参加することで無償でメンテしていただけるのは、本当に嬉しいことです。世知辛い昨今、こういう事はマレですね。
オプションてんこ盛りのKamaSさんのNinja-400...横尾さんからリモートデスクですかというツッコミが
KamaSさんのNinja-400は、日本一オプションが付いているNinjaだと思います。今回はミニボーグ50双眼望遠鏡がなんとファインダーです。まさにデスクが引っ越してきた様。TVカメラでリアルタイムで星野を撮ってファインディング出来る優れものです。取っ手が沢山付いていてバリアフリーのNinja-400とも思いました。
中野さんのフォルクスワーゲンEOSのカラクリを見てNinjaの次の姿が?!
EOSは車の名前です。昔、ユーノスロードスターに乗っていたのですが、オープンの楽しさを知っているだけに羨ましいなぁ。スピードを出さないでも爽快なんですよ。こればっかりは体験しないと分かりません。この車に大きな双眼望遠鏡が隠されているとは...。Ninjaばりの隠れ身の術です。
NinoさんのNinja-500...ようやく慣れたそうな
名古屋から遠路はるばる参加のNinoさんのNinja-500です。ミラーもそうですが、結構綺麗です。移動式のドブソニアンで一人で扱える望遠鏡として口径50cmはほぼ最大口径になると思います。これ以上の口径で知っているのは口径55cmの酒居さんと口径76cmの武藤さんだけかな。
初参加のもりさんのNinja-320...接眼部に高級感ありますね、ファインダも昔よりかなり良いです
今回、初参加でNinja-320が届いたばかりのもりさんのNinja-320の頭部です。接眼部がKasai-Tradingの名前が入ったデュアルスピードのクレイフォード、アメリカンアイピースが使えるファインダ、当初のNinja-320からするとかなり改善されています。ミラーも極綺麗でした。
雨がポツポツ降り出し、薄明開始が2:40ごろということもあり、回復の可能性が無くなったということで、0:00ごろから撤収開始。ETC割引を考えると深夜割引、早朝割引も可能な0:00を越えたしということで、下山することになりました。登ってくる車の中にYAMAさんが居られた模様。ニアミスになっちゃったようです。残念。
7月、8月は新五合目は富士山の開山でとても観望出来ないほど込みますので、秋のオフ会に期待してます。
またまた天候が間違いなく晴れそうなので、南伊豆へ遠征してきました。参加者はKamaSさん、KOBAさん、大森さん、新井さん、かわのさん、宇高さん、横浜の伊藤さん、安田でした。
<<かわのさんの観望記>>
日時:3/8(土)21:00到着~3/9(日)5:00終了
天候:快晴
透明度:5/10
シーイング:6/10(この時期としては良好。土星の40cm200倍で、十数秒に1回くらい、本体縞の構造がわかる程度の鋭像が楽しめました)
久しぶりの観望会を十分堪能しました。21:00到着時には、安田さんが先に到着しており、その他、KamaSさん、KOBAさん、大森さん、伊藤さんなどが来られていました。宇高さんが少し遅れての参加でした。Ninja500が何と2台揃い踏み、400が4台、320が2台という豪華なラインナップでした。黄砂の影響(?)がひどく、低空はダメでしたが、20度以上の高度ではやはり南伊豆でした。南天は漁火で明るくなってしまっていたのが残念でしたが、これも明け方までには
漁船が移動してほぼ無光害の空となりました。黒い雲を見るのも久しぶりです。
前回の観望会からかなり間が空いていたので、DeepSkyを見れるだけで十分満足できるはずだったのですが、それ以上の新たな発見がいくつかありました。やはり来て見るもんですね。
Ethos 13mm: 到着早々、安田さんからEthosの洗礼を受けてしまいました。Borg60双眼で、M42やM46,M47などのメジャー天体を見せてもらいましたが、まさに星の海にダイブしている感覚でした。また、400+双眼装置+Ethos×2という、これまた豪華なセットで、M42、M81、M82、M51、NGC4565、M104などのメジャー天体を見せていただきましたが、強拡大して見るDeepSkyの迫力に圧倒されました。見掛け視界100度の威力は、並じゃなかったです。その後、何とまあEthos1本を貸していただけるというので、しばらくの時間占有させてもらえました。この焦点距離だと、MeadeのUW14mmが手持ちであるので、
それと比較しましたが、見掛け視界84度もEthosと比べるとかすんでしまいます。あと、コーティングが良いのかEthosは明るく感じます。中心部の解像感もEthosの方が若干良いように思います。M82の暗黒帯の構造や、M64の黒目など、若干コントラストが出ているように思いました。倍率が少し変わってしまうので、その影響もあるかもしれませんが。まあとにかく、EthosがあるとUW14の出番が無くなるのは理解できました(苦笑)。安田さん、本当にありがとうございました。
静止衛星:生まれて初めて見ました。しかも2個も。詳細は安田さんから報告があると思います。非常に盛り上がりましたね。
帰路3時間:八王子の自宅まで帰るのに、何と3時間で帰れました。これぐらいだと、南伊豆の距離感が全然違います。実は今まで天城越えルートで沼津ICから東名を使うパターンだったのですが、東伊豆の海側道路+小田厚で帰ってみたのですが、こちらの方が早いようです。東側は車が多いので、避けていたのですが、早朝だと問題ないのかも知れません。
以上です。
<<安田の観望記>>
前回の反省で14:00前には川崎市の自宅を出たのですが、東名高速の秦野中井IC近くで事故渋滞。30分はロス。途中、連絡をいただいたKamaSさんと何とかいつもの前原寿司にて地魚寿司1.5人前を堪能しました。美味しくてあっさり食べれてこれで2000円はさすが南伊豆という感じです。
すでにKOBAさん、大森さんが17:00には寿司を食べておられたと店のオヤジさんに聞いてコミットの強さを感じちゃいました。
寿司を食べて19:30には現地入り。ちょうど薄明が終了した感じでしょうか。ただし漁火で南天に光害がありましたが、それでも雲上となった新五合目より良い空なのはさすがです。
風も無く気温も高く、今回は本当に極楽の星見となりました。西伊豆を走っている時に日没を見ましたが、真っ赤な太陽で沈むのもおぼろげにしか見えないため、黄砂がかなり空中に浮かんでいる感じで、透明度が心配されました。
結果から言うと天頂付近はほとんど影響が無いのですが、低空のオメガ星団あたりは減光を受けてかなり暗くなってました。
透明度7/10、シーイング7/10、最低気温6度くらいでした。シーイングは方角と高度により5/10~7/10でした。
今週のホームズ彗星ですが、先週からさらにカリフォルニア星雲に近づき、かなり淡くはなっているものの、キヤノン10x42LIS双眼鏡でも分かる感じでボーッと広がっているのが分かりました。やはり3,4度あるのでしょうか。
DeepSky天体は、今まで観望した約5500天体から厳選した672天体を再び全部見て100天体に絞り込む作業をやってます。これはDeepSky先達の津村さんのアドバイスもあって、次なる楽しみとしてやってるのでした。見た見ないだけでなく感想を一応、ICレコーダーで録音しながら観望していってます。後でテキスト化するのが大変ですが、何か残さないと全部忘れていっちゃうんですよね。津村さんのA国記録を見た後というのもあります。
●津村さんの記録
2008ワディー眼視記録 これは40cmドブソニアンを使用した南天のDeep-Sky観望記録です。
それとやはりイーソス13mmが先週から強力なツールになっていて、適当な拡大率と視野の確保のおかげで、DeepSky天体の迫力がさらに味わえるようになりました。ヌケや解像度、周辺像が良いので気持ち良いだけでなく、惑星状星雲を導入する時に周辺像が良いこと、視野が広いことで非常に楽に導入できました。惑星状星雲には中倍率以上と視野の広さが求められるので、効率アップという意味でも良いツールだと思います。
Ninja-400とイーソス13mmでどんどんDeepSky天体を見て、今回はメインのおとめ座銀河団の厳選銀河を見て、後は春から夏にかけての天体を総なめしました。
球状星団もイーソス13mmで約140倍、視野0.7度はピッタリ来る感じです。先週とは別な天体をご紹介。
●Hickson40
うみへび座にあり、すばるの写真で有名ですね。5つの銀河中、4つは見えました。KamaSさんの機材で見ました。
●Copeland's Septet
しし座のおしりの上にある6つの小さな銀河群ですね。14等後半から16等くらいの銀河が集まっています。このうち4つは見えましたが、一番明るいNGC3754にくっついている二つは分離できるような出来ないような。微妙な見え方でした。
●NGC4762
おとめ座εより西に2度くらいの銀河。メジャーではないのですが、エッジオンが綺麗で均整が取れています。小さく8.8'x1.7'ですが、10.2等級で面積あたりの光度はかなりあり明るいです。
●静止衛星
NGC4697を見ている時に、非常にゆっくり動く13等級くらいの人工衛星を発見。ゆっくり動くのになかなか視野から出て行かないと思っていると、動いていると思ったのは錯覚で視野の星々が動いているのでした。視野でじっとして止まっているのは静止衛星であることに気が付きました。生まれて初めて見る静止衛星なので、これにはビックリ。参加メンバーに聞いても今まで見た人は居ないとのこと。
静止軌道は赤道上空35786kmの円軌道とのことで、先週見た国際宇宙ステーションは400kmということで90倍も離れたところに静止衛星はあるんですね。国際宇宙ステーションが-2等で見れたとすると、これを静止軌道に持って行くと1/8100の明るさとなり、約10等級ということで8等級に見える訳です。13等級で見えたということは衛星の大きさがかなり違うということで、5等級ということは1/100の反射率の違いがあるようですね。宇宙ステーションはかなり大きいということかなぁ。
参加メンバーから、静止衛星が見えたのなら、近くにも他の衛星があるんじゃないかと、元の衛星を見失うのに気をつけながら、探してみるとありました、ありました。こちらはさらに暗く14等くらいでしょうか。視野から動かない衛星がありました。
いやぁビックリ体験でしたが、二度と見つけられない感じはします。星図には載せられないし、どうやって見つけるのでしょうか。ひまわりは指名で見たいですね。
●M17
Ninja-400+2inch双眼+イーソス13mmx2で見たM17は迫力十分。倍率は250倍くらいだと思いますが、まさに目の前に迫る感じ。ビームスプリッターで星像は甘いのですが、それでも迫力が勝ちますね。
薄明の30分前から南天に雲が現れて、お開きとなりました。20:00くらいから4:30まで雲らしき雲もなく、夜半からは生活光も落ちてかなり満足出来る観望でした。ただ往路は5時間半、帰路は3時間でしたが、遠いというより時間が掛かるのには苦労します。素晴らしい空のためにはどうしても手間が掛かるのかも(^^;;
春先なのに黄砂もあるのにそこそこ良い空でDeepSkyを堪能できて、今回は満足でした。いろいろ見れたし。
12/8に恒例になっている南伊豆にて観望を行ってきました。
参加された方は、古屋さん、大森さん、宇高さん、安田でした。
<<古屋さんの観望記と写真>>
久しぶりに新月時期の週末が晴れそうで、富士山アストロクラブの集まりが南伊豆で開催されると言うので遠征して来ました。
今回は定番の風呂-寿司-星見のフルコースを堪能しようと、早めの14時に出発しました。途中、修善寺道路の出口で道路工事渋滞に巻き込まれ30分ロスしましたが何とか17時には下賀茂の寿司屋に到着。安田さん、大森さんに合流して地魚寿司を美味しくいただきました。
食事が終わって外に出てみると、一面薄雲がかかってます。仕方が無いので安田さんと私は当初の予定通り温泉に入りに銀の湯会館へ。大森さんは観望場所の確認のため一足先に現地に向いました。銀の湯会館は入浴料900円と一寸高いですが、露天風呂もあって温泉気分を満喫できます。
すっかり暖まって外へ出ると、満天の星空ではないですか、慌てて大森さんに連絡を取ると、現地も快晴だとのこと。すぐにコンビニに寄って、近道を使って石廊崎へ向かいました。
観望開始は19時頃。この日は雲一つ無い星空でしたが、風が非常に強かったです。観望途中、宇高さんも合流し、4名での観望会となりました。今回はNinjaが500、400、320と3台揃ったので、私のオライオンは出さず、眼視は見させて頂くことにしました。
冬の天の川に感激していると、何やらぽっかりと白く浮かぶものがあります。なんと、大きくなったHolmes彗星でした。良い空の下ですと肉眼で分かるんですね。
17P/Holmes彗星
撮影: 古屋さん、データ:NFD300/F2.8(F4)、ISO800
撮影: 古屋さん、データ:F16-35/F2.8(16mm/F4)、ISO800、10D
Photoshopにて星座線を付加
早速ガイド撮影の機材をセット。今回の目標はバラ星雲をちゃんと撮ることでしたので、撮影鏡筒はNFD300/F2.8をチョイス。ところがガイドのキャリブレーションがうまくいきません。今回大物を載せるつもりでギアを変えたのが良くなかったのかもしれません。動きを調べて見ると斜めに動く様なので、PECを切り、ガイドカメラの水平を直して何とかガイドしてくれる様になりました。
まずは何と言っても大きくなったHolmes彗星を撮影します。300mmの視野いっぱいに広がる姿は圧巻です。形も円形から変化していて、右側が開いて若干尾を引き、水クラゲの様な印象です。その後はバラ星雲の高度が上がって来るまで順に、M45、馬頭、と撮影し、勿論バラもたっぷり時間をかけて撮影しました。
撮影: 古屋さん、データ:NFD300/F2.8(F4)、ISO800
撮影: 古屋さん、データ:NFD300/F2.8(F4)、ISO800
撮影: 古屋さん、データ:NFD300/F2.8(F4)、ISO800
撮影: 古屋さん、データ:EF16-35/F2.8(35mm/F4)、ISO800
ガイド撮影の合間にGPガイドパックで広角も撮影してみました。カメラが10Dなので色が付かないのが今一つですが、眼視で分かる大物天体を一画面に収めることが出来るのは、なかなかに痛快です。当夜の空を仰ぎ見たことを思い起こさせます。
3時過ぎまでたっぷりと撮影し、身体がヘロヘロになってきたので、帰りの体力も考えて撤収することにし、4時には現地を後にしました。帰宅は6時前だったかと思います。
それにしても500の集光力は凄いですね。安田さんにいくつかマイナー天体を入れてもらって、見させて頂いたのですが、メシェ天体並の明るさがありました。
<<大森さんの観望記>>
安田さんが双眼鏡サミットに行かれた折、同じ参加者の津村光則さん(天文ガイドのComet fileのコーナーで存じ上げています)から、ぜひ「Ninja-400で見る天体100選」というものを作りなさいと非常に薦められ、安田さん自身も「なるほど」と感心してきたことを教えていただきました。100個選ぶという前提で色々対象物を見ると、その行為のおかげで、それぞれの見方が奥深くなるということの様です。私自身も、「なるほどなぁ~」と感心させられました。確かに100個選ぶ、あるいは順位を付けるという考えで見ると奥深く見ることになるし、第一難しいですね。私自身も「Ninja-500で見る100選」なんか考えようかな?と思ってきます。
とりあえず、1位はM42~M43でしょうか?シンチレーションさえ良く、180倍以上にすれば、6個のトラペジウムがハッキリと見えますし、低倍率なら視野一杯に広がる星雲も青緑色に見えますし。特筆は、星雲の明暗のコントラストでM8と比較しても比べ物になりません。2位以下はというと、確かに難しいです。通常は球状星団ですかね?まあ、きちっと順位を付けるという訳ではないので良いのですが、確かに中々難しいものです。こういった色々な方達との観望会は、この様なお話をできるという点も非常に勉強させられるし、第一面白いです。
最後に、安田さんからCanonの双眼鏡10×42L ISを少しお借りして見たのですが、これは凄いですね。ISボタンを押すと本当に星が止まって見えます。更に視野周辺像も完璧!
すごく欲しいということで、実は昨日買って来ました!(観望会から1週間後)
また、星見にひとつ楽しみが出来ました。
<<安田の観望記>>
修善寺道路の出口が工事のため、大渋滞でこりゃダメということで、戸田のほうに途中から抜けて達磨山から西伊豆スカイラインを走り、仁科峠から宇久須に抜けて西伊豆、松崎経由で南伊豆へ。到着が予定より1時間近く遅れてしまいました。
到着してすぐ前原寿司で寿司を頬張り、雲が出ていたので銀の湯会館で温泉につかり極楽状態です。
南伊豆は夜半前から冬型になったせいか、風が強くなりだし、観望にはきつい感じでした。快晴で、シーイング8/10、透明度6/10くらいで、意外と透明度が悪かったです。それでも新五合目で雲海が出ている空よりは良く、光害が少ない恩恵はありました。透明度はイマイチなのですが、夕方の黄道光はハッキリ分かります。
気温は10度くらいで暖かかったですね。さすが南国。ただ風が強く風速10m以上はあったと思いますが、ちょっと辛かったですね。岬はどうも風が強いのが難点だと思います。
観望対象は、南天低い天体が結構見えていまして、ほ座の大きな球状星団NGC3201を初めて日本から、星に分解した形で見ることが出来ました。6.9等でサイズは20'あり、M3クラスで、かなり大きな星団です。カノープスより3,4度北にあるので、意外と見える感じでした。
冬の定番のM42をはじめメジャー天体を見るのはもちろん、大森さんのNinja-500でいろいろ見せていただきました。オリオン座μのすぐ傍の惑星状星雲Abell12とか、犬の骨星雲NGC2371とか、メデューサ星雲Abell21とか...さすが口径50cmの迫力ですね。サミットでの酒居さんの55cmとイーソス13mmで見たDeepSky天体とか、もう大口径病再発です。
明け方に向けてちょっと透明度が悪くなったのは、薄雲のせいでしょうか。それでも黄道光は明るく地平からしし座に向けて明るく見えてました。
ふたご群らしき流星も結構流れていました。帰路の西伊豆経由で途中見えた富士山の様子から見ると低空は水蒸気が結構あったようです。そのため透明度イマイチだったんでしょう。
風さえ無ければという感じですね。どうも参加された皆さん、お疲れ様でした。
河口さん、トラさん、大鹿さん、安田の4名で、ここのところ連敗続きのリベンジを目指して、山梨県と長野県の県境近くで観望してきました。前日の雨上がりで、素晴らしく良い空でした。澄んでいたまさに秋の空ですね。気温は大弛峠でちょうど0度くらい。風は少なく観望は快適でした。オリオン群ですが、結構流れていて、明るくて速いのが特徴ですね。意識せずともかなり見れました。
それぞれの方の観望記を...
《河口さんの観望記》
大弛で観たM42は届かない迄も、ぐっと引きつけた感がありますね。じっと観ていると段々にDetailが見えて来て、それが立体的に折り重なって行きます。
馬頭もはっきりその形を確認したし・・・なにより、北極星を地平線から遙かに高く見て、更にカシオペアと北斗七星を西東に捉えたあの暗く星だけが瞬く北天とその視界の大きさに感動しました。
ベクトルを大弛に向けて頂いてありがとうございました。
《トラさんの観望記》
140号線のトンネルから峠に向かう道は東まわりと西回りがあり、土木事務所のウェブページに道路工事のための通行止め状況が出ていました。 が、金曜日の雨で道路工事が遅れ、急遽、通行止め時間が変更されていました。
ステファンやペルセウス銀河団は久しぶりに安田さんの40cmで再会できました。 2インチ双眼でみるM42は何度見ても最高です。 馬頭は40cmに水素ベータ線フィルタで首の上の頭もクッキリと見えました。
大弛峠の駐車場は舗装されているものの、幅は狭く、南向きの傾斜がかなりきつかったです。 登山客の車がいっぱいで、双眼望遠鏡の設置スペースの確保はちょっと無理でした。 電灯がもれないトイレが駐車場の南端にあるのはよいです。ドコモフォーマの携帯電波はどうも届かなかったようです。
大弛峠の27時ごろの気温はゼロ前後で、標高の割には暖かく、無風で湿度も低かったので、とても快適でした。
大鹿さんは、朝からキンプ山の頂を目指されたとのこと、すばらしい天気と景色を楽しめたことと思います。
《大鹿さんの観望記》
フジノンED150は驚きでした。
8年ぶりの大弛峠でした。大口径+双眼装置で見るオリオン星雲は圧巻ですね。星雲が青緑色をしているのをはじめて見ました。NGC891とステファンの五つ子、Abell12、ペルセウス座銀河団が印象に残りました。オリオン座流星群、カノープスも見ることが出来、星見が堪能できました。
みなさんと別れた後、3時間仮眠し、2時間ほど歩いて金峰山に向かいました。昨晩からの好天に恵まれ、雪をまとった北アルプス、乗鞍、御嶽他、浅間、南アルプス、富士山が見渡せました。
寄る年波のせいか、体力的にきつかったものの、帰路に温泉にも浸かり、充実した週末がすごせました。
《安田の観望記》
素晴らしい空でした!!
雲一つ無く、秋の透明度の良い空で標高2400mの抜けた素晴らしい空でした。最初は柳平にある河口観測所で観ていたときで、富士山新五合目の雲上レベルで対日照がかろうじて分かる空、富士山を若干凌ぐかなという感じ。
甲府の光害が20度くらいまで気になります。
大鹿さんより、これじゃまだまだ不十分、峠に行きましょうとの提案があり2:30に峠を目指しました。タイムトライアルすると16分でやはり踏んでいける登りが速いですね。1分縮めました。
オリオン座流星群が予想通り結構流れてました。明るく速いのが特徴的ですね。4,50個は見れたと思います。まあDSOを結構観ていたので、流星群専門であれば、2,3倍は見れたと思います!
今晩がピークなようなので期待できるのではないでしょうか。
DSOはメジャーどころを一通り観て、久しぶりにステファンの子供たちを拝みました。NGC7331と伴銀河3つも見れて、NINJA-400ででしたが、15等くらいのDSOは見れていたようです。峠ではさらに凄くバックがかなり暗くまさに準A国クラスでしょうか。甲府の光害もほとんど気にならないレベルで、トラさんの名言ですがワンランク違う空でした!
印象的なのは双眼装置+ナグラー22mmで見たM42かなぁ、M81,82のペアも腕や複雑な爆発した様子など見応えありました。