超メジャー天体のさんかく座にあるM33です。透明度の良い最高の条件の場所であれば、肉眼で確認できます。さすがに直視では見たことがありませんが、そらし目では富士山新五合目で確認できました。ボーッとした存在が分かる程度です。
Ninja-400で見てみると、大きく銀河の腕が2本見えるのとほかにも渦を巻いているのが良く分かります。またHII領域の存在や、大きな散光星雲であるNGC604が確認できます。ハッブル宇宙望遠鏡の写真でも有名になりました。ノーフィルタよりもアイダスLPS-P2フィルタを掛けると一層分かりやすくなりますし、OIIIフィルタならバッチリです。
倍率を上げてみても面白いですね。よその銀河でこれだけハッキリした散光星雲が見えるのは感動ですね。それだけ遠方でも大きくみえているということは、銀河系のローカルグループでも有数な散光星雲ということです。
ハッブル宇宙望遠鏡の写真を見ると、大マゼラン雲の中にあるタランチュラ星雲を思い出させます。複雑に暗黒星雲が入り組んだ様はまさに異様でグロテスクですね。
M33はフェイスオンで渦巻きを直接こちらに見せているので、空が悪いとテキメンに見栄えが悪くなります。市街地で見ると情けなすぎる姿です。ぜひとも良い空で見てみたい天体ですね。
M31には球状星団が200個以上カウントされていますが、M33にはほとんど見られません。銀河系はM31ほど大きくなく、M33に近いようですが、球状星団が少ないのはどういう理由なのでしょうか。不思議ですね。
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