オメガ星団やケンタウルスA(NGC5128)が南中する頃、ちょうどその北にはM83が見えています。うみへび座とケンタウルス座の境界付近にあり、メシエ天体では最も南に位置する天体です。南中高度は25°で決して高度は高くないのですが、透明度の高い夜には見ておきたい天体です。
M83は棒渦巻銀河と渦巻銀河との中間状態である銀河とされていてSAB(s)cに分類されています。距離は1500万光年であり、M83グループという銀河群に属しており、M83グループはケンタウルスAと共に16個ほどの銀河で構成されています。属している銀河は以下のものがあります。NGC 5253,NGC 4945, NGC 5102, NGC 5164, NGC 5408, ESO 381-20 (MCG-6-28-017; 1243-33), ESO 324-24 (MCG-6-30-003; 1324-41), ESO 444-84 (MCG-5-32-000; 1334-27), ESO 325-11 (1342-41), ESO 383-87 (MCG-6-30-025; 1346-35)
M83は南天の回転花火(Southern Pinwheel)と呼ばれていて、サイズも0.2°の広がりがあり、見ごたえがあります。特にオーストラリアでは天頂付近に見えるため、銀河の濃さもかなり高く、腕の見え方も含め、本家のM101を凌いでいます。Ninja-400では溜息が漏れるくらいの素晴らしさで、またフェイスオンの円形が見事です。銀河としての見ごたえはM81クラスなので、場所がわかりにくいことや、南天低いために見逃しがちですが、チェックはしておきたいですね。
・M83 8.2等
初めまして 黒ひげと申します
いつも撮影天体選びに使わせてもらっています
さすがに今回のM83は南天すぎて狙うことができませんでしたが
いつもは紹介されるとすぐに撮影しています。
ところでいつも広角のDSS画像が表示されて分かり易いですが
これはどのようなソフトで表示されているのでしょうか、差し支え
なければ教えて頂けませんでしょうか
投稿情報: 黒ひげ | 2006-04-29 00:07
黒ひげさん、初めまして。安田です。
ご覧いただきありがとうございます!!
DSSの画像はRealSkyというソフトを利用しています。またDeepSkyのデータはMegaStarで両方を組み合わせています。DSSのデータは公開されていますので、RealSkyが無くともネットでアクセスして利用することが出来ます。
ネットで検索してみてください。宜しくお願いします。
投稿情報: 安田 俊一 | 2006-05-02 11:06
安田さん有り難うございました。
DSSの公開データの取得と表示には現在HnskyとCielを利用していますが、他にも星図にDSS画像を重ねて表示できるソフトがないか探しているところです。。
MegaStarを検索してみますが太平さんのばかりヒットしてしまいました、これはどのようなソフトなのでしょう。
もしよろしければお教えいただけませんでしょうか
投稿情報: 黒ひげ | 2006-05-04 15:29
黒ひげさん、
MegaStarはお試し版がダウンロードできます。英語版しかありませんが、用語はすぐ覚えられるのでそれほど苦になりません。十分実力が分かるのでお試し版が宜しいのではないでしょうか。
http://www.willbell.com/software/megastar/index.htm
後はDSSが表示できるものはThe Skyがあります。
投稿情報: 安田 俊一 | 2006-05-04 15:44
MegaStarのお試し版をダウンロードして使ってみました
知りたかったDSS画像の取り扱い方は残念なことにお試し版では使うことが出来ませんでした。
THE SKYに似た表示形式のような気がしました。
投稿情報: 黒ひげ | 2006-05-15 02:05
こんばんは黒ひげさん、
失礼しました。OverlayのメニューでDisplay RealSkyがDSSを表示するメニューですが、表示されませんか。MegaStar商品版では0.25x0.255(度)くらいのサムネイルサイズでDSSを見ることができます。これもお試し版ではダメでしょうか。
DeepSkyについてはMegaStarが最強だと思います。Michell Anonymous Catalogでの20等くらいの暗い天体まで網羅されています。
投稿情報: 安田 俊一 | 2006-05-16 01:41