毎年のように思うのですが、今年も週末天気が悪く、あまり観望出来なかったなぁと反省するのでした。いつも平日は快晴が続くのに週末に天気が悪いと思うのは、星空を見たいという反動でしょうか。
ガソリンスタンドが開くまで観望地から近い弓ヶ浜にて仮眠のまえの日の出
そういうことで1年があっという間に経ってしまい、忘年観望会を仲間と開催しました。場所は冬場の定番となっている南伊豆です。
年末も押し迫りということで交通渋滞が気になりました。川崎市を12:45に出発して沼津、三島、修善寺でお決まりの渋滞に嵌り、途中ちょっと食事をして17:30に南伊豆下加茂の銀の湯会館に到着。
先にKamaSさん、KOBAさん、新井さんが温泉に入られていたので、慌ててカラスの行水。短時間なのでもったいなかったかも。
その後は前原寿司で皆さん南伊豆で取れた地魚寿司でアルコールは抜きですが、忘年会?のスタートでした。津田さん、フォーマルハウトさんが到着されてしばし業界ネタで歓談しました。話にも出ましたが不況で望遠鏡関係のお店やメーカーも縮小していますが、やっぱり心配です。皆さん、元気だしてガンバリましょう。
ちなみにここの地魚寿司ですが1470円でもちろん鮮度も良く美味しくお勧めです。1.5人前2000円いただきました。
その後、南伊豆の観望地に移動。冬型が強まるということで快晴は確信していましたが、問題は風です。冬場は南伊豆は結構風で悩まされるのです。観望地に到着するとやはり風が強く、最終的には朝まで10mくらいの風が吹いてました。特に波が砕けて潮風が強く望遠鏡や車に塩が付いてました。まったく朝まで雲は無く、生活光が落ちる夜半からは最高の空となりました。透明度8/10、シーイング7/10という感じです。東京は2度くらいで今年一番の冷え込みだったそうですが、気温は8度ほどでさすが南国でした。
皆で移動した後、何人かが到着され最終的には9人が集まりました。到着順(たぶん)に新井さん、KOBAさん、KamaSさん、安田、津田さん、フォーマルハウトさん、okadaさん、ヤスさん、宇高さんになります。
《安田の観望記》
私のほうは厳選500天体のマイ評価をすべく順に見ていました。フォーマルハウトさんに彗星を教えてもらい見ました。
●C/2006 OF2 (Broughton)
12等級くらいで視直径は小さくかわいい彗星でした。
●C/2007 N3(Lulin)
明け方薄明が始まる直前にScoβの近くにフォーマルさんが発見。6等級くらいでしょうか、パッと見は惑星状星雲ですね。かなり明るく中央集光があり、年始は期待できそうです。3等級を期待されているそうです。
私のほうは主に手動で入れられるメジャー天体と厳選500天体中、春の銀河を沢山見ました。okadaさんのSQMによると星空の暗さ指標(バックの明るさ)は21.5等となりA国が21.9等でしたので、A国にかなり肉薄する空でした。北風が透明度を良くしたのでしょうか。ガム星雲や南天低いほ座の球状星団NGC3201、ディフラクションリングのように見えるので、ディフラクション星雲と名づけている惑星状星雲NGC3132などなど、薄明前はオメガ星団、それも低空なのに綺麗に分解している勇姿を見ました。okadaさんのSKY-90双眼でのオメガ星団が良かったですね。分解するかしないかの感じが良かった。あっ、ケンタウルスAを見るのを忘れてました。痛い...。
薄明前に結構昇って来るM51は強烈だったなぁ。M81,M82もNGC4565もNGC4631もまあ空が良いと本当に嬉しいですね。薄明の黄道光はかなり明るく睡眠から覚めて起きて来たフォーマルさんが光害と勘違いするほど。まさに太陽系レベルの光害ではあります。夕方の黄道光も見えていたので、かなり状態は良かったです。A国だと空がよいと黄道光と対日照が繋がって見えて壮観なのですが、さすがにそれは日本では困難でしょう。
この日集まったのはNinjaが多くメイン機材はNinja-400が4台、Ninja-500、Ninja-320、ライトブリッジ30cm、ラプトル、ヤスさん自作18inch、SKY-90自作双眼。個人的にはヤスさんのイーソス17mmが非常に参考になりました。ほとんど13mmをそのまま焦点距離を伸ばした感じで、好印象でした。イーソス13mmより色が鮮やかな感じですが、同一焦点距離ではないので、ちょっと分かりません。結構、気に入りましたが、危ない危ない...誘惑されそうです。okadaさんのナグラーズーム3-6mmも良かったなぁ。SKY-90に双眼で付けて...。おお危ない。
変わった天体シリーズとしてはSKY-90双眼で初めてみた馬頭星雲かな。もちろんHβフィルターを付けてですけど。バックの星雲が淡く見えてかろうじて黒い部分がそらし目でわかりました。後は津村さんのスローライフブログに書かれていた散開星団Tr5(Cr105)ですね。前にも見てはいて厳選500天体にも入れています。非常に淡く全等級10.9等ですが、星数150という天体です。Ninja-400を持ってしても微光星がかろうじて分かるかどうかという幽玄な見え方をしていました。この辺りはクリスマスツリー星団、コーン星雲、ハッブルの変光星雲などなど見ごたえある天体がてんこ盛りです。銀河中心の反対方向なので、天の川は冬の淡い天の川なのですが、かなり濃く見えていました。冬はオリオン腕が見えていると思うのですが、暗黒帯は少なくてボーッという感じで天の川は見えます。
薄明が始まりましたが、風はやまずどんどん酷くなってました。薄明後はガソリンスタンドが開く時間まで弓ヶ浜に移動して仮眠です。ほとんど眠れませんでしたが、9:00に出発して下田で給油し、4時間で川崎到着でした。明け方早ければ3時間で帰れます。
こんばんは。
素早い観望会記録、早速読ませていただきました。
良い空だったようで羨ましい限りです。岡山から書き込んでいますが、晴れたり曇ったりの天候です。
せっかく買ったイーソス17mmもまだ覗いていません。岡山は中国山地が低いせいか、
冬型が強いと消えずに残った雲が流れてきます。なので、完全な快晴は冬型が弱まったころです。
富士市に帰宅は1/4です。なので1月下旬の新月のころはよろしくお願いいたします。
投稿情報: 大森 | 2008-12-29 23:43
27日の観望会に参加の皆さん、お疲れ様でした。この日は一晩中晴れ、秋の星座から初夏の星座までじっくり天体を観望出来、良かったです。棒渦巻き銀河NGC1365の構造、エッジオン銀河NGC891、NGC3628、NGC4565の暗黒帯、子持ち銀河M51の腕、超新星レムナントのM1のフィラメントなどが良く見え、満足感を覚えました。
この日は風が強く、鏡筒を両手で保持しながらの観望でした。強風には難儀しましたが、そこには思わぬ伏兵がおりました。鏡筒にも車にも塩がびっしりと付いておりました。塩は鏡の敵ですので帰宅して即座に洗ったのは言うまでもありません。当日鏡を洗ったばかりなのに。ついでに車も水洗いしました。
投稿情報: KOBA | 2008-12-30 06:32
大森さん、KOBAさん、コメントありがとうございます。
私も塩が気になり、昨日ミラーと車を洗いました。あれだけ塩が付くのは珍しいですね。車なんて見ても塩が分かりましたから。
2月末までは南伊豆ですね~。やはりあの光害のなさは魅力です。
投稿情報: 安田 | 2008-12-30 10:15
年を超してしまいましたが、その節は色々とお世話になりました。
前原寿司で頂いた扡魚寿司1.5人前、大変美味しゅうございました。
周辺には名所が多数あるようなので、次回参加の折りはもう少し時間的余裕をもって、
色々な所に寄りたいと思いました。
観望地点の南天の低い空まで見えるロケーションは素晴らしいですね。
しかし、暖かいという思い込みから中途半端な防寒対策しかしておらず、
強風による体感温度以上に寒く感じたのは想定外でした。
そのためか、あまりアクティブに色々な天体を覗くことができず、休み休みの観望となりました。
それでも蟹座のM44は肉眼でも見つけることができたりと、一寸ずつではありますが、
幾つかの天体を新たに覚えられたのは収穫でした。
ちなみにおおくま座のM81、M82の位置は覚えたのですが、残念ながらアトラス60(※)では
導入することが出来ず、次回への課題となりました。
(※今回持参したのはラプトル50ではなく、60mmのアトラス60です)
帰りは予告通り、三島市から国道1号線〜箱根・芦ノ湖を経て御殿場経由で帰りました。
天城越えのワインディングも楽しかったのですが、富士山を見ながらのドライブ
も満喫できました。
今年もよろしくお願いします。
投稿情報: 津田 | 2009-01-01 01:23