2006-06-05

6/3 富士山新五合目バックヤードオフ会

梅雨前のオフ会に参加してきました。天気予報は18:00から晴れとのことですが、どうなりますか。

オフ会が始まって皆さんセッティング終了。手前は横尾さんの44cmドブ
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月齢がちょっと悪く正味3時間ほどでも皆さん星を求めて...


観望地全景。準備完了薄明中で、奥には雲海が見れます

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オフ会としては少なめ、去年9月のオフ会では溢れてました。

岡崎さんの観望記

見事に晴れました。
横尾さんに水平回転調整、光軸確認(なぜか今回も全く狂っていませんでした)をしていただき、快適状態で夜を迎えることができました。完全な雲上人にはなれませんでしたが、5合目ではかなり良い空だったと思います。私の場合は、前夜の不摂生が祟って、眠かったこともあり、2時間ほど熟睡して、0:00からの観望となりました。
初心者の友人夫婦が参加したこともあり、超メジャー流しとなりましたが、感動してくれる人がいるのは、それはそれで楽しいものですね。3時間320フル回転で した。月・土星・木星から始まって、最後はM31・ステファン・・。

關さんのNinja-400。10cm屈折がファインダー
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静岡から参加の掛井さんと自作30cmドブ、ミラー以外は全部自作とのこと!!
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千葉からお越しのサイエンスさん。ミードドブの中間部を蛇腹に改造、凄い!!
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安田の観望記

久しぶりに早めに出発。Ninja-400を補強のためと、壊れたクーリングファンの修理をお願いするためでした。出発は15:00で新五合目到着は17:00。すでに到着されている人も多く最近オフ会の出足は好調です。途中、自衛隊基地あたりからずっとガスが新五合目間近まで続きましたが、なんと雲上に出ました。

補強と修理を終え、月が沈む0:00ごろまでは歓談の時間でした。Ninja-400が6台、Ninja-320が1台という感じでしょうか(正確な数字はバックヤード公式ホームページで)。全員で15 名くらいでしょうか、やはり月齢が悪く、実質月の無い空が3時間程度しかないので、いつもの半分以下ですね。

夜半まで30分ほど仮眠して起きてみると、かなり良さげな空。雲上となっていて、ただ透明感はイマイチで透明度7/10、シーイング7/10くらいでしょうか。それでも雲海と靄に助けられ、いて座からモクモク天の川が立ち昇るのが見事。メシエとメジャーNGCをミニマラソンして、結構堪能できました。

SW3彗星ですが、新五合目A地点まで確認に行ったのですが、もうくじら座まで到達していて見れませんでした。残念。最後を看取ってあげたかった。

薄明開始までの3時間でしたが、一応、雲上であるし、そこそこ機材を楽しめて大成功のオフ会でした。皆さん、久しぶりの星見日和に満足されていたようですね。次回は7月末に高峰で会いましょう?!と誓う忍者隊でした。

横尾マジックで光軸バッチリのマイNinja-400。トップ落下防止の金具を4つ追加!!
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国際光器のレーザーコリメータで確認したところ、主鏡のセンタリングマークがバッチリ中央に来てました。一応、レーザーコリメータでも主鏡の光軸は出せますが、斜鏡調整は出来ません。そこが難点。横尾さん感謝感激であります。


夜景は...夜半過ぎ1:00には雲海は消えましたが、靄が効果的
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写っているのは、富士市、富士宮市あたり。雲海が消えても靄のおかげで下界が暗い。反面下界ではほとんど星は見えないハズ。雲海と違い靄は簡単に消えないのとかなり効果的なので雲上よりも気に入ってます。第2回のバックヤードオフ会ではこの状態になり、対日照を初めて富士山で確認できたりしました。

2006-05-21

5/20 富士山新五合目での観望

シュワスマン・ワハマン彗星のB核が増光しているとの情報から、週末の富士山新五合目に出撃してきました。天気予報は急に良くなり富士山でも回復するとの読みです。

薄明終了がこの時期は、かなり遅く20:30ごろです。薄明開始が2:50ごろなので正味観望時間は6時間半弱くらいでしょうか。これが夏至だと6時間くらいにさらに短くなります。冬場だと冬至で11時間半弱になります。ずいぶん差がありますね。

新五合目到着は21:00くらいでした。風がちょっとありますが、支障が出るほどではありません。いつものバス駐車場ですが、ロープはされておらず6台くらい車が駐車中でした。ちょっと吃驚なのは星屋さんがほとんど居らず、どうも山屋さんたちがテントを張って盛り上がってました。夜半の彗星を見るための遠征ですので、いつものA地点にしようかとも思いましたが、風が強そうでバス駐車場にしました。

星屋さんはミザール15cm屈折とビクセン14cm屈折の2連装で見ておられた藤さんが1名でした。初めてお会いしましたが、いつもは須走で観望されているそうです。

天候ですが、予想していましたが雲上にはならず並の新五合目の空でした。富士市、富士宮市、静岡市の夜景が綺麗で、光害も強烈です。からす座あたりまでは光の中という感じです。ただしシーイングが夜半近くからかなり良くなりました。ベスト状態で透明度6/10、シーイング9/10と見ました。DeepSkyが光害で寂しいので、木星を見ていました。Ninja-400で360倍でも木星のエッジがしっかりしていて、子赤班らしき赤っぽく暗くなっているところや縞の複雑な様子が素晴らしいですね。普段はあまり惑星は見ないのですが、新五合目はシーイングが良い日が多く気持ちが良いです。

富士市、富士宮市、静岡市の夜景...美しすぎて困りまくりNight
薄明開始直前の夜景、ちょっとだけ雲も出ています。奥は静岡市です。それにしても明るい(^^;

DeepSky天体はメジャーどころをミニマラソンして、20代前半の若者たち、ハイランダーを持ってられるという天体ファンの山屋さんとか、ミニミニ観望会ですね。初めて見るとNinja-400で球状星団には驚きの声が出ますね。

私と同じく川崎市から来られていた藤さんと情報交換。ミザール15cmがどうも見えないため、ビクセン14cm(NA140)を購入されたとのこと。確かにミザールは青ハロは少ないのですが、解像度は落ちているようです。NA140は青ハロはアクロマートなので出るのですが、かなりシャープに見えてました。Schwarz-150(F8)の見え方に近いですね。良い望遠鏡ですね。

藤さんのミザール15cmとビクセン14cm(NA140)Telescope

 

さて肝心の彗星ですが、昇ってきた月の明かりが強烈なためか、5cm双眼鏡で探しましたが、分かりませんでした。簡単に見えるだろうと位置を覚えていかなかったのが敗因です。それとも暗くなっているのかもしれません。残念。

デジタル一眼をゲットする前に、コンパクトデジカメをゲットしました。普段も写真を撮りたいためです。パナのLUMIXなんですが、星が撮れるか実験しました。星空モードとかで1分まで撮れるのです。ISO感度が400までなのと、F2.8でどれだけ撮れるんでしょうか。
天頂付近のこと座のあたりを狙って1分露出です。35mm相当です。拡大すると幾つか星が写っていますが、かなり寂しいですね。星空モードなのに(^^;; 当たり前かもしれませんが、デジタル一眼には敵いません。

LUMIX DMC-LZ5で撮ったこと座
Lyra

最後に藤さんと記念撮影。それにしても星屋さんが少なく、来週末のバックヤードオフ会では盛況でしょうか。薄明開始で撤収開始し、5時には自宅到着。夏は早いですね!!

記念撮影
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おまけにNinja-400にプラノキュラーを付けて月をばゲット
Moon
月面の黒いのはアイピースのゴミ。ごめんして。単にアイレンズにデジカメ付けただけですが、意外と写るもんですねぇ。

2005-10-03

10/1 富士山新五合目観望の様子

10/1は天気予報は南のほうがよく、富士山は微妙な位置ではありました。私のほう半分くらい曇りを予想してました。予定どおり17:00ごろ御殿場に到着した時点では結構晴れていて透明度よく富士山が見れていて、小さな笠雲が掛かっているのが気になる程度でした。レンズ雲が幾つか上空にあったので、新五合目での風が心配でした。自衛隊基地手前のセブンイレブンでいつものように買出しをして、新五合目に到着は18:00ごろですでに日没していて、途中何人か関係者を流星号で抜いたようです(^^;;; 到着時は山麓から富士市、富士宮市は雲の下、薄明前のグラディエーションが美しく雲上を期待できました。薄明終了となった18:30から1時間くらいは実際雲上だったのですが、急に下界が見え出しちょっと残念。空は快晴で透明度、シーイングとも良好でした。やはり5月と秋口の新五合目は良い日が多いようです。

当クラブのメンバーで参加者は到着順では、こんな感じでしょうか。安田、かわのさん、星くりさん、オオシカさん、河西さん、古屋さん、藤本さん、宇高さん、三原さん、トラさん、あとバックヤードオフ会でおなじみのKOBAさん、翁さん、關さん、ロングヒルさんも居られ、名前は分かりませんが最終的には大勢でオフ会状態になりました。総勢20名ほどでしょうか、駐車場もほぼ満員。

私のほうは新規の天体を見るというよりも、秘密兵器を中古でゲットしたので、ポルタに載っけてテストをやろうというのと、2inch双眼装置をさらに極めようとどちらかと言うと機材テストメインでした。夜半ごろはシーイングもバツグンで9/10と言っても良かったかもしれません。Ninja-400で 2inch双眼+普通の2inch2xバローで見た火星は極冠が南北に見え、どちらかは雲なんでしょうか、模様もかなり見えてましたよ。特に明け方はかわのさんのNinja-400でエンケの空隙をちらっとですが見えたように思いました。夜半からは雲上ではなかったのですが、靄と生活光が落ちたようでかなり暗くなりました。以下チャレンジの様子です。

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天体のチャレンジはいろいろやりましたが、印象に残ったことをいろいろ....。

●バーナードループ

いやぁ、河西さんの期待のTV-127にプラノキュラーでいろいろ見ましたが、圧巻はこのバーナードループでしょうか。Hβフィルタとの組み合わせで瞳径は6mmくらいでしょうか、もうこれに極まるという感じでしょうか。かなり濃く見えていて、川の流れのように結構追えました。これだけ濃くハッキリ見えたのは初めてです。空の透明度はそのころ富士山最高で10/10くらいでしょうか。秋と冬の天の川がかなり濃かったですから。
それにしても極めつけはKOBAさんのHβフィルタ付き、ワイドビノで見れたことでしょうか。これには笑ろてなしゃないという感じでしょうか。上部ではベテルギウスとアルニタク(馬頭の近くの三ツ星のひとつ)の間くらいまで入ってましたし、下部ではM42近くの赤緯くらいまででしょうか。吃驚しました。ちなみにこれでカリフォルニア星雲も見れました。

●馬頭星雲
これもどれだけ見れるかチャレンジですね。最初、Ninja-400+2inch双眼のノーフィルタでNaglerType4-22mmで見れたのですが、心眼とか言われましたが、何人かが見れるということで、心眼疑惑?は晴れました。ははは。それからいろんな機材で見ましたが、トラさんの Schwarz-150s双眼でもノーフィルタでOK。なんとトラさんの10cmアクロでHβでOKとなりました。10cmというのは最小口径かも。ちなみにオオシカさんの最終兵器StarSplitter45cmでHβで見ると、馬の首の首がハッキリ見えさすがですね。それだけ空が良かったという証明でもあります。

●TV-127
TV-127ですが生まれて初めてみました。河西さんによるとTV-140とそれほど見え方に差がないとのことでしたが、ブログにも書いたもう5,6年前でしたっけ、須走最高の夜にみたTV-140+プラノキュラー+OIIIででの網状を思い出しながら比較してみました。サイドバイサイドではないので記憶に頼ってですが、周辺に至る星像のシャープさ、網状の両星雲が視野に収まり、複雑なフィラメントが見える様子など、ほとんど同じ印象を持ちました。凄い....。おまけにTOA-130と比較して断然軽く取り回しが良いのも魅力だと思いましたが、とてもゲットできません(^^;;;; そこが一番のネックです。光量では差があるハズかと思いますが、やはりサイドバイサイドでないと分からないのかも。

●StarSplitter18inch
オオシカさんがついに18inch(46cm)をなんと2ドアのセリカに搭載して登場。感動したので写真に収めました。遠路はるばるお越しくださいましたと思い、オオシカさんのご自宅からの距離を聞くと川崎からと同じく120kmほどとのこと。うむむ、考えちゃいますね。それにしてもこの日の最大口径であの大和と同じ主砲です。NGC7331とかステファンを見させていただきましたが、まさに心眼ではなくハッキリ確認できました。2inch双眼を付けてのM27も強烈でしたね。オオシカさんの感動の雄たけびが新五合目に鳴り響いておりました。

オオシカさんの2ドアセリカに載る18inch砲
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StarSplitter18inchの雄姿
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●MN61
これ中古でゲットした私の秘密兵器です。ポルタに付けてお気楽に散開星団、散光星雲、惑星を楽しもうと火星の接近もあったので、ゲットしました。星像は龍頭さんのでも知ってましたし、河口さんや他の幾つものMN-61を見てハズレがないので、出たらゲットしたい筆頭でした。プラノキュラーを付けてみた M17やM22は素晴らしくまるでアポの星像ですね。これは期待したとおりで安心。中央遮蔽はミニマムでも周辺減光はほとんど気になりません。

私の散開星団/散光星雲/惑星用秘密兵器MN61
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MN61とポルタ経緯台、ファインダはミニボーク60 (ちょっと重量オーバー、ムリムリです)

他にもトラさんの10cmアクロや藤本さんの強烈ペンタMS-4と125SDPでしたか、機材面でも楽しめましたね。シーイングが良いので、 DeepSky、惑星とも楽しめました。おかげで立ちっぱなしで、あっちへ行ったり、こっちへ来たりと、じっくり見るというよりイベントという感じでした。

明け方には3:30ごろに薄明が始まったという話で、やけに早いなぁと思ってみてみると、正体は黄道光でした(^^;;  久しぶりですね。新五合目で見るのは。天頂までは到達していませんが、水平高度60度あたりのふたご座カストル、ポルックスあたりまで広がってました。富士山も捨てたものじゃないです。立ちっぱなし休み無しで18:30から4:30までということで結構心地よい疲れではありました。ちなみに気温は異様に暖かく12度、夜半まで無風、夜半からちょっとだけ風が。先月のバックヤードオフ会よりも過ごしやすかったのでした。

最後に大成功の記念撮影。お疲れ様でした。

明け方まで残ったクラブメンバーとバックヤードオフ会で常連の皆さん
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