2006-06-05

6/3 富士山新五合目バックヤードオフ会

梅雨前のオフ会に参加してきました。天気予報は18:00から晴れとのことですが、どうなりますか。

オフ会が始まって皆さんセッティング終了。手前は横尾さんの44cmドブ
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月齢がちょっと悪く正味3時間ほどでも皆さん星を求めて...


観望地全景。準備完了薄明中で、奥には雲海が見れます

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オフ会としては少なめ、去年9月のオフ会では溢れてました。

岡崎さんの観望記

見事に晴れました。
横尾さんに水平回転調整、光軸確認(なぜか今回も全く狂っていませんでした)をしていただき、快適状態で夜を迎えることができました。完全な雲上人にはなれませんでしたが、5合目ではかなり良い空だったと思います。私の場合は、前夜の不摂生が祟って、眠かったこともあり、2時間ほど熟睡して、0:00からの観望となりました。
初心者の友人夫婦が参加したこともあり、超メジャー流しとなりましたが、感動してくれる人がいるのは、それはそれで楽しいものですね。3時間320フル回転で した。月・土星・木星から始まって、最後はM31・ステファン・・。

關さんのNinja-400。10cm屈折がファインダー
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静岡から参加の掛井さんと自作30cmドブ、ミラー以外は全部自作とのこと!!
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千葉からお越しのサイエンスさん。ミードドブの中間部を蛇腹に改造、凄い!!
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安田の観望記

久しぶりに早めに出発。Ninja-400を補強のためと、壊れたクーリングファンの修理をお願いするためでした。出発は15:00で新五合目到着は17:00。すでに到着されている人も多く最近オフ会の出足は好調です。途中、自衛隊基地あたりからずっとガスが新五合目間近まで続きましたが、なんと雲上に出ました。

補強と修理を終え、月が沈む0:00ごろまでは歓談の時間でした。Ninja-400が6台、Ninja-320が1台という感じでしょうか(正確な数字はバックヤード公式ホームページで)。全員で15 名くらいでしょうか、やはり月齢が悪く、実質月の無い空が3時間程度しかないので、いつもの半分以下ですね。

夜半まで30分ほど仮眠して起きてみると、かなり良さげな空。雲上となっていて、ただ透明感はイマイチで透明度7/10、シーイング7/10くらいでしょうか。それでも雲海と靄に助けられ、いて座からモクモク天の川が立ち昇るのが見事。メシエとメジャーNGCをミニマラソンして、結構堪能できました。

SW3彗星ですが、新五合目A地点まで確認に行ったのですが、もうくじら座まで到達していて見れませんでした。残念。最後を看取ってあげたかった。

薄明開始までの3時間でしたが、一応、雲上であるし、そこそこ機材を楽しめて大成功のオフ会でした。皆さん、久しぶりの星見日和に満足されていたようですね。次回は7月末に高峰で会いましょう?!と誓う忍者隊でした。

横尾マジックで光軸バッチリのマイNinja-400。トップ落下防止の金具を4つ追加!!
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国際光器のレーザーコリメータで確認したところ、主鏡のセンタリングマークがバッチリ中央に来てました。一応、レーザーコリメータでも主鏡の光軸は出せますが、斜鏡調整は出来ません。そこが難点。横尾さん感謝感激であります。


夜景は...夜半過ぎ1:00には雲海は消えましたが、靄が効果的
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写っているのは、富士市、富士宮市あたり。雲海が消えても靄のおかげで下界が暗い。反面下界ではほとんど星は見えないハズ。雲海と違い靄は簡単に消えないのとかなり効果的なので雲上よりも気に入ってます。第2回のバックヤードオフ会ではこの状態になり、対日照を初めて富士山で確認できたりしました。

2006-05-21

5/20 富士山新五合目での観望

シュワスマン・ワハマン彗星のB核が増光しているとの情報から、週末の富士山新五合目に出撃してきました。天気予報は急に良くなり富士山でも回復するとの読みです。

薄明終了がこの時期は、かなり遅く20:30ごろです。薄明開始が2:50ごろなので正味観望時間は6時間半弱くらいでしょうか。これが夏至だと6時間くらいにさらに短くなります。冬場だと冬至で11時間半弱になります。ずいぶん差がありますね。

新五合目到着は21:00くらいでした。風がちょっとありますが、支障が出るほどではありません。いつものバス駐車場ですが、ロープはされておらず6台くらい車が駐車中でした。ちょっと吃驚なのは星屋さんがほとんど居らず、どうも山屋さんたちがテントを張って盛り上がってました。夜半の彗星を見るための遠征ですので、いつものA地点にしようかとも思いましたが、風が強そうでバス駐車場にしました。

星屋さんはミザール15cm屈折とビクセン14cm屈折の2連装で見ておられた藤さんが1名でした。初めてお会いしましたが、いつもは須走で観望されているそうです。

天候ですが、予想していましたが雲上にはならず並の新五合目の空でした。富士市、富士宮市、静岡市の夜景が綺麗で、光害も強烈です。からす座あたりまでは光の中という感じです。ただしシーイングが夜半近くからかなり良くなりました。ベスト状態で透明度6/10、シーイング9/10と見ました。DeepSkyが光害で寂しいので、木星を見ていました。Ninja-400で360倍でも木星のエッジがしっかりしていて、子赤班らしき赤っぽく暗くなっているところや縞の複雑な様子が素晴らしいですね。普段はあまり惑星は見ないのですが、新五合目はシーイングが良い日が多く気持ちが良いです。

富士市、富士宮市、静岡市の夜景...美しすぎて困りまくりNight
薄明開始直前の夜景、ちょっとだけ雲も出ています。奥は静岡市です。それにしても明るい(^^;

DeepSky天体はメジャーどころをミニマラソンして、20代前半の若者たち、ハイランダーを持ってられるという天体ファンの山屋さんとか、ミニミニ観望会ですね。初めて見るとNinja-400で球状星団には驚きの声が出ますね。

私と同じく川崎市から来られていた藤さんと情報交換。ミザール15cmがどうも見えないため、ビクセン14cm(NA140)を購入されたとのこと。確かにミザールは青ハロは少ないのですが、解像度は落ちているようです。NA140は青ハロはアクロマートなので出るのですが、かなりシャープに見えてました。Schwarz-150(F8)の見え方に近いですね。良い望遠鏡ですね。

藤さんのミザール15cmとビクセン14cm(NA140)Telescope

 

さて肝心の彗星ですが、昇ってきた月の明かりが強烈なためか、5cm双眼鏡で探しましたが、分かりませんでした。簡単に見えるだろうと位置を覚えていかなかったのが敗因です。それとも暗くなっているのかもしれません。残念。

デジタル一眼をゲットする前に、コンパクトデジカメをゲットしました。普段も写真を撮りたいためです。パナのLUMIXなんですが、星が撮れるか実験しました。星空モードとかで1分まで撮れるのです。ISO感度が400までなのと、F2.8でどれだけ撮れるんでしょうか。
天頂付近のこと座のあたりを狙って1分露出です。35mm相当です。拡大すると幾つか星が写っていますが、かなり寂しいですね。星空モードなのに(^^;; 当たり前かもしれませんが、デジタル一眼には敵いません。

LUMIX DMC-LZ5で撮ったこと座
Lyra

最後に藤さんと記念撮影。それにしても星屋さんが少なく、来週末のバックヤードオフ会では盛況でしょうか。薄明開始で撤収開始し、5時には自宅到着。夏は早いですね!!

記念撮影
Kinen_2

 

 


おまけにNinja-400にプラノキュラーを付けて月をばゲット
Moon
月面の黒いのはアイピースのゴミ。ごめんして。単にアイレンズにデジカメ付けただけですが、意外と写るもんですねぇ。

2006-05-13

5/4 新五合目での彗星観望

5/4も富士山新五合目に出動してきました。もちろん肉眼彗星がメインです。

往路の登山路ではまったくガスが無く快晴状態。そのせいか、空はパッとしませんが、それでも並の新五合目よりは素晴らしく見えていました。透明度が引き続き良いせいでしょう。雲海が無いと光害の真っ只中というのが良く分かります。バス駐車場ですが、どういうわけかロープが張られてました。A地点で舟田さんと合流し、久しぶりのA地点観望です。バス駐車場からは300mほど離れていると思いますが、裾野市、三島市が眼下に見えて、それと東天では御殿場市、首都圏の光害がかなり明るくみえ暗順応の妨げにはなります。視界が東に開けているだけでかなり様子が違うのには改めて吃驚。

現地の状況は気温3度、ほぼ無風。かなり凌ぎやすかったですね。2:00ごろからは下界の雲海が広がりだし、富士市から裾野市まで覆い、かなり良い空になりました。透明度は8/10、シーイング7/10てな感じでしょうか。雲海が広がりだして空が良くなって行くプロセスも楽しめましたね!! それだけA地点は下界が見やすい分、目にはよろしくないですねぇ。

彗星のほうは、ますますC核が暗くなり、B核とC核はほぼ同じくらいの光度だったと思います。M13と比べるとかなり暗くもう肉眼彗星ではありません。特にC核は急に失速した感じで、4/29.30あたりに主要なパーツが離れちゃったのかもしれません。あくまで想像ですが。コマが小さな割には尾が大きいという風に見えました。

後はいつものDeepSky天体ですね。昨日には若干及ばないものの、かなり良い状況ではありました。定番のM51も並よりはかなり良い感じ。4/30に岡崎さんとあまりといえばあまりな新五合目の空に愕然としましたが、また考えなおしました(^^;;

0:30到着で薄明開始3:20の3時間弱でしたが、それなりに堪能しました。

****

5/4にどうしてバス駐車場にロープが張られていたか...あくまで想像なんですが。
まず土木事務所の職員が、5/4の夕方に来たのだと思います。そして一応、新五合目まで来ると、ロープが外れていたので、それを付けて、一応凍結しそうなところは無いので、夜間通行止めを解除して、入り口のブロックを止めたのでしょうね。
別に前日5/3の観望を見てロープを張ったのではないと読んでます。たぶん使えなくなると以下のような苦情が入った場合で、バスが来ない時期でのバス駐車場を使う分には大丈夫でしょう。

●ゴミを残す
●騒ぐもしくは一般客に冷たい(ライト消せだの、来るなだの)

とにかく一般客に迷惑にならないように、職員にも迷惑にならないように配慮は必要ですね。人と環境に配慮して遠慮がちにしておけば目くじら立てないと思いますよ。彼らが来たらゴミが減って綺麗になってるとか、一般の人にも星を見せてあげて感謝されてるとか、とにかく世でいう貢献していれば逆に歓迎されるもんです。

とにかくマナーには気をつけたいです。逆に言えば新五合目に集まる天文ファンでマナー無視の連中には厳しくしようと思います。よろしく!!!

2006-05-06

5/3 富士山新五合目最高の空での観望会

5/3はGW後半に入ったのもあり、当クラブメンバーが集まりました。富士山新五合目での最高の空を堪能して彗星、月、惑星、二重星、星雲・星団と楽しめました。以下、参加メンバーのインプレッションです。

夕方の新五合目から見る雲海...素晴らしいSea_of_clouds
                                                                *kimataさんご提供    機材:NikonD70S AFNikkor24㎜F2.8  露出:オート
                                                                新五合目到着直後の富士宮方面の雲海。

観望会の様子...濃い天の川がモクモク凄い空Milky_way
                                                                *kimataさんご提供 機材:NikonD70S DXNikkor10.5㎜/F2.8→絞り:F4
                                                               
露出3分 固定撮影 ISO800相当 ノイズリダクションON
                                                                対角魚眼で撮影した26時頃の空です。

kimataさんの観望記

現地到着は18時ジャストで私が一番乗りでした。御殿場市内から見る富士山は麓付近が雲に覆われ、ちょうど五合目辺りから上が見えている状態で、太郎坊入口を過ぎた辺りから雲の中に突入、水が塚公園の辺りでは小雨がパラついており、五合目スカイライン進入後もずっと雲の中状態で少しハラハラさせられましたが、五合目まであとヘアピンカーブを二つほど残した辺りでようやく雲の上に出て、頭上には素晴らしいスカイブルーの空が広がっていました。先日の五合目開きの時とは打って変わり、風もほとんどなく快適でした。

この日は重星目的でSchwarz150/F8を持参しましたが、最初はRadian6㎜で月齢6の月に筒先を向けターミネーターを中心に流しましたが、いきなりそのシーイングの良さに目を疑いました。こうなると広角アイピースの方が面白いのは言うまでもなく、UW8.8㎜+×2パワーメイト280倍の組み合わせで見ても、ほとんど揺らぐ事のない像が見えています。丹星のI君が冗談半分で×4パワーメイトに換え、この筒ではこれまで経験のない560倍で見ても、光度は落ちるものの破綻の少ない像が見えていました。ちょうどティオフォルスが夜明けを迎えるときで、中央火口が二つに割れている様子や、リンクルリッジなどが大変明瞭に見えました。

同じ倍率で土星を見るとさすがに像が崩れ気味になるものの、450倍まで下げて?見ると、エッジの際立った素晴らしい輪郭、ここ数年傾きが小さくなり全周が見辛くなったカッシーニも余裕でOK、C環も明瞭に見えました。A環を集中して見ると一筋の影も見えています。多分見えた位置からみてエンケミニマムだと思いますが、15㎝で偽エンケが見えたほどだから、
相当の好シンチレーションであったと言えますね。Ninja320で見た土星も大口径の能力を余すことなく発揮してましたね。Ninjaでは本物のエンケも時折見えていたような気がします。月、土星とも、同行の仲間全員でアイピースにかぶり付き状態で見てましたよ。

そのあとも好条件を生かして、難物のアンタレス他、角距離1″前後の重星を幾つか見ましたが、どれも確実に分離して見えました。

残念ながら夜半頃からシンチレーションがやや低下し、200倍まで倍率を下げて見る時間が増えましたが、その分月没と共に透明度が上がり、頭上の天の川のモクモクが大変色濃く見えていました。酒好きの私が序盤からほとんど酒を控えてひたすら走り続けた事もあり、夜半からは椅子に腰掛け双眼鏡中心の天の川ライン下りに切り替えましたが、その時の様子は筆舌に尽くし難い眺めとしか書けません。

富士山にはこれまで何度も通いましたが、皆さんのインプレにもありますが、私的には透明度もさることながらシンチレーションが抜群に良かったことが特に印象的でした。
私は普段からシーイングを見る時、ピッカリングシーイングスケールと言うものをひとつの目安にしています。

http://uk.geocities.com/dpeach_78/pickering.htm

レイティング10/10と言うのは理論上の話と言いますが、この日の富士山は夜半前までに限定すれば、9.5/10を付けてもよいと思いました。シーイングに限った事ですが、これまでの星見経験で過去の私のベストは、ハチベーさんと一緒に参加した2000年清里スターフェスの時でしたが、この時は当時星ナビの川口編集長が体験した事のない空だと言っていました。今回の空はそれと双壁だったと断言できます。

以上、我々のフランチャイズである富士山も、条件次第ではまだまだ一級の空を見せてくれるなあ、とつくづく感じた観望会でした。数年ぶりにお会いした星くりさんが同行された小5のお嬢さんの礼儀正さもとても印象的であったと付け加えておきます。


岡崎さんの観望記

快晴・微風・全面雲海・・・本当に素晴らしい空でした。自分的にはこの場所でのNo.1と言えます。おそらく、私のような月一スカイウォッチャーにとっては、何年かに一度の僥倖でしょう。

昨日は18:30ごろ町田の自宅スタート、御殿場のいつものセブンイレブンで三原さんと遭遇、麓は晴れていましたが、水ヶ塚の手前あたりから2合目くらいまで濃いガスで、kimataさんの雲海写真は見てましたが、若干の不安を持ちつつ先を急ぎました。しかしそこを抜けると下界とは別世界の「雲上の楽園」が待っていました。そこは、雲海・微風・快晴の絶好のコンディションでした。ただ西天高く月が輝いていましたが・・。5合目到着は20:30ごろだったでしょうか。すでに、古屋さん、kimataさんとお仲間数名が来ておられました。

自筒の筒内気流が収まるまでの間、とんでもないものをkimataさんとお仲間の方に見せていただきました。まずは、Ninja320で480倍の土星・・エンケが見えた(と思います)。次にkimataさんのシュワルツ150で600倍の月面・・何とかという珍しい地形(月面は皆目わかりません)等々、この倍率でも揺らぎが非常に少なくシャープな月面でした。透明度は言うに及ばず、抜群のシーイングに感動。ありがとうございました。

自筒でまずはSW3彗星。C核、B核を即確認、B核が3日前に比べてだいぶ増光している様子です。ヘルクレスの胴体を隔てて2つの彗星が長大な尾を引いて天空を行く姿は圧巻でしたね。特にB核はM13とファインダーで同一視野に入り、宇宙の奥行きを感じさせてくれました。目的にしていた「G核」の探索ですが、予報位置には影も形もありません。夜更けに天頂の最高の状態でも全く確認できませんでした。消滅したのか?暗すぎたのか?(・・情報がありましたらお願いします)

月没直後の0:30ごろ、いつもの「ジュボボボボ・・」の爆音とともに安田さん登場。え、こんな時間に・・。「今日はさすがの安田さんもMLへの書き込みも無かったので、お休みか?」と皆で噂していたところでしたので吃驚しました。やはり、安田さんの観望に対する飽くなき執念と嗅覚には脱帽です。

それからの3時間は至福の時でした。安田さん、星くりさん、關さんらとともに最高の空でのDSO観望(メシエハーフマラソン??)も十二分に堪能しました。M51,M101、M100などのフェイスオン銀河は、すべてファインダーで視認できましたし、腕が絡みつく素晴らしい眺めでした。また、M64 の黒目が320で直視で楽々見ることができました。その他メジャーどころは全て嘗め尽くしました。言うことなしです。

まさしく今回は遠征観望の醍醐味を味わわせてもらいました。これからは、南天が抜群の南伊豆と雲上の5合目と・・どちらにするか悩みそうです。
では、皆さんまた次回。


古屋さんの観望記

Kimataさんの写真に急かされて、いつになく早めの出発でした。
いつも十里木経由で向かうのですが、西臼塚当たりから雲の中に突入しました。
ところが登山道に入ってすぐの高鉢駐車場当たりで視界が晴れてしまい、これは雲海は望めないかなと思ってました。バス駐車場に着いたときには、非常に綺麗 な月が出てまして、透明度も良さそうです。下界を見ると心配とは裏腹に見事な雲海。挨拶もそこそこにセッティング開始です。

最近はオートガイド撮影にはまってまして、セッティングも時間がかかります。最初の撮影対象は、3月末に絞りを入れずに撮って失敗したM51を撮りまし た。1,2枚目はよかったのですが、20分露光した3枚目ぐらいから甘い画像になってました。いつもこんなものなのでレンズのせいだと思ってましたが、帰 宅してから見比べると明らかに2枚目まではよく撮れてます。どうやら温度変化によるピント移動があるようです。

月も沈んで、素晴らしい星空になったので、今回の目玉の彗星撮影に入りました。最初簡単に導入できるかと思ったのですが、手動では難しそうでしたので、岡 崎さんに軌道要素データをいただいて、スカイセンサーで導入しました。C核の撮影に入ったのですが、ここで謎のガイドエラーの発生。結局まともには写せま せんでした。残念。三原さんよりアドバイスをいただき、どうやら赤道儀のバランスのせいだということで、とりあえずウエイトを調整して次の対象を狙いま す。B核は残念ながら天頂付近で導入が難しく、2階ほどチャレンジしましたが見つからずに諦めました。(家で確認したら1回目の写野に入っていました。も うちょっとよく探すんだった。)
しょうがないのでメジャーどころのM8とM20を撮影。高度が低いので、光害が少ない今日がチャンスです。何とか薄明開始までに3ショット撮って撮影を終了しました。
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しかし、ガイドマウントを一つ取り替えただけでこんなに苦労するとは。オートガイドは奥が深いです。唯一の成功作を

http://furuya00.hp.infoseek.co.jp/

の掲示板に貼っておきました。昨年の10Dと比べると色の出方が全然違いますね。空がよかったのでコントラストを稼げたのも効いているかと思います。とりあえず一枚だけでも撮れたので、ホッとしてます。


星くりさんの観望記

久しぶりのまとまった休日のため、5/3の昼過ぎから実家に帰省していました。このところの仕事疲れがたまっておりちょっと迷ったのですが、みなさんからのSW3観望メールに触発され5/3夕方に出動を決めました。出がけ直前に小3の長女が「ついて行く!」と言うので連れて行くことにしました。東名高速は渋滞もなく快適に御殿場まで走り抜けましたが、水が塚辺りから濃霧に突入して10m先が見通せずスピードダウンしました。濃霧(雲)を抜け、道路脇の鹿をよけ、新五合目に到着したのは22時頃でした。

雲上快晴ほぼ無風の好条件の割には星見屋サンは比較的少ない印象です。それでもバス駐車場に10数名いたのでまっすぐ入って北側正面に駐車しました。気がつくと隣にいるのは岡崎さんでしたのでご挨拶さしあげたところ、すでにセッティング済みのNinja320で木星・土星を見せてくれました。長女はNinja320を見て「まるで大砲のようだ。」と喜んでいました。そうしているところへKimataさんがわざわざご挨拶にいらっしゃって下さり、Schwarz150で400倍超でも像に崩れのこない最高の状態だと教えてくれました。長女と一緒に丹星の方々にSchwartzで惑星・月巡りをさせていただいているうちに、月が沈んで新五合目最高レベルの漆黒の星空が訪れたのです。(^0^)v

SW3彗星はすでに天頂近くに高く昇っているはずです。三原さんや古屋さんへのご挨拶もそこそこに(失礼!)自分の機材を準備して、目標位置を岡崎さんにレクチャーしてもらい照準をSW3に合わせました。(今回の機材は宮内10cm双眼とEOS kiss-D搭載のスカイメモです。)C核は肉眼でなんとか確認できましたが、B核はギリギリ・・・?の印象です。ふたつの分裂核とも双眼鏡を使うと1.5-2度くらいの尾を見せたきれいな姿で、特にB核はM13と同一視野に並んでなんとも見ていて飽きない姿でした。宮内双眼鏡ではだいぶ拡大されて結構立派な彗星らしい姿を見せてくれます。G核はどうやっても確認できず、写真に撮ることもできませんでした。

今回はスカイメモで久しぶりの星野撮影にもチャレンジしましたが、木星でのオートフォーカスピント+極軸も適当の放置自動ガイド撮影なので、出来上がりはピンボケ+ブレのため拡大には耐えない仕上がりでした。それでもSW3やモクモク天の川が簡単に写るので調子に乗って撮影し続け、まじめにやっている三原さんの周りをウロウロしてしまいました。m(_ _)m

ひととおり撮影に飽きてから、宮内双眼鏡でSW3のC・B核をスケッチしました。隣では遅れて到着した安田さんと岡崎さんがNinja対決をしていたために、ついつい気になりその都度スケッチを中断してのぞかせてもらう始末でした。(^_^ゞ M51の二重~三重の渦巻、LPSフィルターのみで見る網状星雲の立体感など、いつもながらおかげさまでいろいろと楽しませていただきました。S状星雲を見損なってしまったのはちょっと残念でした。

ところで長女はと言うと、關さんのお子さん(小3の男の子)と一晩中遊んでいて、驚いたことに結局帰るまで一睡せず楽しんでいたようです。そして時々は望遠鏡や双眼鏡をのぞいて結構喜んでくれました。(^0^)v しかしそれでもさぞや疲れたことだろうと思い、薄明が始まったのを機に機材を片づけて挨拶もそこそこ先に失礼いたしました。帰宅後に爆睡したのは言うまでもありません。11時に長女が起き出していったにもかかわらず、午後2時頃まで寝てしまいました。

Kimataさんには、長女の礼儀が正しいなどとほめられて恐縮いたします。關さんのお子さまと遊んだりして結構楽しかったようで、家で吹聴したために次男が「次は僕も行く!」と張りきっています。そうなった場合にはご迷惑おかけしないように注意しなければ・・・!

シュワスマン・ワハマン彗星C核
Sw3cs_2                                                                                                                     *星くりさんご提供    機材:EOS kiss Digital EF200mmF2.8 露出3分

シュワスマン・ワハマン彗星B核
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                                                    *星くりさんご提供    機材:EOS kiss Digital EF200mmF2.8 露出3分


観望会での天の川
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                                                *星くりさんご提供    機材:EOS kiss Digital EF28-105F3.5-4.5(F3.5) 露出3分




安田の観望記

kimataさんの携帯メールの雲海に誘われて急遽出動しました。出動が23:00で到着0:30超特急です。雲海や雲上の言葉に弱いこのごろです。

ガスは自衛隊基地のあたりから、七曲駐車場の一段下の道あたりまででしたが、結構濃かったですね。到着すると吃驚の空で、透明度は抜群だった昨日5/2を軽く凌いでいるのが分かりました。完璧な雲海で南天でいつも苦労する東海地方の光害がほとんどありません。いて座のあたりの天の川の濃いこと。複雑に入り組む暗黒星雲は昨日を越えてます。
シーイング7/10、透明度10/10ちゅうかんじですね。もう数え切れないくらい新五合目には行ってますが、ベスト10には入りますね。

肝心の彗星は、B核が明るくなって、C核より若干暗くなった感じで、分裂している様子は見えませんでした。C核の核が尾の方向に延びている感じが異様といえば異様。二つの彗星はまさに鯉のぼりという感じですね。肉眼でチャレンジしたところ、最高の空のためか両方ともなんとか分かります。B核は昨日よりもかなり増光のだと思います。比較のためにM13は楽勝で見えましたが、M13よりは両方暗い感じなので、C核の光度増加がほとんど無かったのでしょうか。

他、岡崎さんのNinja対決をば、メシエ天体を順に行いました。たぶん見慣れてない人でないと、それほど差が分からないかもしれませんというのが結論です。いつもそうなっちゃうのですが、逆に見慣れている人なら気になるハズ。ははは。シーイングが良いので幾つか銀河を見ましたが、中心核が綺麗に光ってます。NGC6946とNGC6939の銀河と散開星団のナイスペアはエッジオン銀河の腕がM101のようにちゃんと見えて、良い空なのを証明してました。M57の中心星もピカッと見えて、難物のS字状暗黒星雲も見える空でした。M51の濃淡がハッキリ分かる腕をまくArp銀河も特別な見え方ですね。

そんなこんなで至福の3時間を過ごせました。丹星の皆さん5,6名と我々と、手前奥の何人かでミニオフ状態でしたね。それにしても完璧な雲海は薄明が始まっても続いていて、下界を眺めると見渡す限りの雲海が広がり勇壮な気分でした。こりゃ、標高低いところは全滅だったと思える標高のメリットを感じた観望会でした。

明け方の気温は-2.5度、風はほぼ無風。風さえなければ大丈夫ですね。

5/2 富士山新五合目での観望

メインはシュワスマン・ワハマン第3彗星を観望に雲上の富士山を目指しました。以下参加の方の観望記。


かわのさんの観望記

昨日5合目に到着したのは23:00。10m先も見えないような濃い霧の中、とろとろ走りながら、突然ぱっと快晴になったときは感激でした。西の空にほとんど沈みかけた月が、真っ白に輝いていました。普通は黄色がかったり、赤味を帯びていたりするものですが、透明度が非常に高かったです。

5合目は当然雲上で、23:00~0:00までの1時間は透明度+雲海でびっくりするほどの空でした。SW3のC核は肉眼で楽勝でした(心眼ではなく(^^;)。しかし、驚くほどのシーイングの悪さで、星はピンポン玉、ピントがどこに合っているのかわからないほどだったのが残念です。核の分裂どころではありませんでした。C核、B核と見て、G核を一生懸命探しましたが、まったくわかりませんでした。DeepSkyは、球状星団系はだめでしたが、銀河は大型のはそれなりに楽しめ、M51は南伊豆を彷彿させる迫力でした。

とにかく肉眼で見たときの星の数が異常に多く感じられ、こんな空を一人で見ているのはもったいないと思っていたところ、安田さんが到着、二人での観望会とあいなりました。

夜半以降は、雲海が切れ始めて空が明るくなったのと引き換えに、シーイングもだんだん安定してきて、DeepSkyも楽しめるようになりました。「夏は球状」ということで、M13,M12,M14,M5,M80,M4,NGC6541,M28,M69,M70,M22,M71あたりを流していきました。SW3も見ているうちにどんどん位置が変わっているのがわかりました。C核が分裂しているかも?と最初思っていたものも、時間を変えて観察すると、バックの恒星が重なっていたことが判明しました。

富士山の空は標高が高いせいか、きりっと引き締まった感じがします。昨晩の夏の天の川は富士山としては極上で、薄明の中も消えてなくなるぎりぎりまで見ていました。結構明るくなって空が青くなっても、天の川がまだ見えていたのは驚きでした。


安田の観望記

昨日は仕事を早く切り上げて向かいましたが、やはり強行軍でした。GWのラッシュで沼津ICのあたりを頭に10kmの渋滞とのことで、裾野ICを降りて下道を行こうとしましたが、雨の中の走行と高速でのにわか旅行客の運転マナー悪く、気を使って疲れで睡魔に襲われ南伊豆はギブアップ。反転して御殿場から新五合目を目指すも、自衛隊基地のあたりからガスと雨で限界を超えて水ヶ塚で仮眠しました。気がつくとなんと0:00を過ぎていて、2時間以上も爆睡。外を見るとなんと晴れて綺麗に星が見えているではないですか。慌てて新五合目を目指し、0: 20ごろだと思いますが到着。

かわのさんがすでに到着されていました。他には誰も居ませんでした。驚いたのは下界は霞がかかりちょっと雲上になっています。その好影響と透明度の良さで、かなり見えています。一昨日よりはかなり良く、こりゃ凄いわ。かわのさんに彗星を見せていただき、C核、B核とも若干明るくなっているようです。C核はかろうじて肉眼で見えて、M13よりもちょっと暗い感じでした。最初は星を間違えて楽勝と言ってましたが、違う天体でした。恥ずかしいm(__)m

天候は-3度、風はほぼ無風、透明度は8/10、シーイングがかなり悪く1/10~5/10くらいでしょうか。見る場所や時間でかなり違うので面食らいました。光害がカットされているため、夏の天の川も濃淡がハッキリ見え、暗黒帯の入り込みも複雑な様子が見え、またアンタレス近くまで天の川が延びているのは、新五合目では非常に珍しいほど良い空でした。ただシーイングが悪いために彗星の細部が見えず分裂しているかどうかが分かりません。C核の核が延びている風にも見えましたが、ちょっと確信がもてません。

C核はM13より若干暗くみえ5.5等くらいでしょうか。B核はちょっと暗く7等くらいかな。G核は口径40cmでも一生懸命探したのですが、見つかりませんでした。シーイングが悪いので、滲んだ恒星と見分けが付かないのか。視直径が小さいとわからないですね。

薄明開始の3時半ころまで、DeepSky天体を見てましたが、いかんせん透明度は良いのにシーイングボロボロでNinja-400の最低倍率の60倍でも星が肥大してます。ちょっとやる気なしで軽く流してました。たまにシーイングが良くなるエリアがあり、シーイングの良い場所を見つけては観望という感じでした。2:00ごろだと思いますが、金星と木星の中間くらいの大きな火球が、角距離で90度ほど流れました。これには吃驚。

シーイングが悪く透明度が良いので、双眼鏡と肉眼で観望をしました。肉眼でどこまで見えるかですが、M22やM8は見える。M5は見れませんでした。

そんなこんなで薄明となり撤収しました。朝は綺麗な青空で透明度が高かったことが分かります。下界は霞がかかっている様子が良くわかりました。仮眠し過ぎで最高の状態を逃しましたが、透明度良い雲上の空でムリして行った甲斐はありました。ひょっとして南伊豆だともっと凄かったかも...。明け方の気温は-4.5度。風が無いから耐えられたと思います。

2006-05-02

4/29南伊豆・4/30富士山新五合目での73P/シュワスマン・ワハマン第3彗星観望

GW最初の土日で73P/シュワスマン・ワハマン第3彗星を岡崎さんとゲットしてきました。その観望記です!!


●4/29 南伊豆その他

岡崎さんが先に到着して、いつもの銀の湯会館にて温泉に、私のほう出発が遅れ温泉はパスして、いつもの前原寿司にてグレードアップした2000円の地魚寿司を美味しく食べて、いざ出陣。観望地に着くとさすがに南伊豆は暖かく15度ほどでありました。風はほどんどないものの、臼雲が広がり、星はかろうじて輝星が見える程度。こりゃダメだとしばらく居て場所を変えました。さらにどうも漁火が強烈で、どうなっているのかと思い、あいあい岬まで行ってみるとなんと7隻ものイカ釣りらしき漁船が緑の光を強烈に照らしています。漁火の影響が無い場所まで移動しようと20kmほど西伊豆に行ったポイントまで行くと、それでも漁火は強烈で低空20度は影響があります。
そこに陣取り、Ninjaをセッティング。快晴になった時間は1時間程度でしょうか。ほとんど晴れ待ちの状態で、飲んでました(^^;;ちなみに空の状態は透明度6/10、シーイング7/10くらいでしょうか。水蒸気の影響か、並の見え方でしょうか。

シュワスマン・ワハマン彗星C核をNinja-400で見ると、核が分裂して尾の方向に幾つか離れていっているのを確認しました。240倍で見ると一番明るい先頭の核の後方に4,5個の粒粒となる分裂した核らしきものが見れました。こんなのは初めてですね。核の大きさから箒状に尾が広がり、3次元的な位置関係でそう見えているのかもしれませんが、先月のポイマンスキー彗星の見え方とは好対照です。ちなみに肉眼でチャレンジすると、かろうじてそらし目で分かりました。光度は5.5等か6.0等くらいでしょうか。
イオンテールらしき淡い筋も見えました。ダストと45度離れた方向です。さらに夜半を過ぎて2:00ごろだったと思いますが、C核の中心が二重星のように見え出しました。そうこうするうちに雲が広がりだし薄明開始までは臼雲の中でした。

双眼鏡(CANON15x50IS)でB核とC核を見ると、視野の広さの倍くらいの距離を並んでいる様子は面白いですね。岡崎さんのコメントでもありましたが、映画"DeepImpact"の分裂した彗星のようです。低倍率の双眼鏡であれば両方が同一視野に入ってみえそうです。

薄明開始が3:30ごろで、実質見れたのはちょっとでしたが、初めての光景にちょっと感動。


●4/30 新五合目

もっと好条件で見ようと、南伊豆からの帰路で低空は水蒸気が酷く白濁しているので、標高が高いところがやはりよかろうということで、連荘を決めました。駒門PAからみた富士山が素晴らしかったことにもよります。御胎内温泉で温泉に浸かった後、仮眠を取ろうとしたものの、場所が賑やかで熟睡できず、食事を取ってさらに車に戻って駐車場で仮眠しましたが、どうも調子が戻りません。先に新五合目に向かった岡崎さんからTELでプッシュをいただいてようやく体が動くようになり、新五合目を目指しました。

途中、鹿が道路に何匹もおり、春のシーズンなんでしょうか。水ヶ塚から七曲まではガスが出ていて、雲の中という感じでしたが、標高2,000mあたりから晴れだしました。新五合目につくと、寒いのはしょうがないにしても、ううん、空が白く星が少ない...南天は光害でボロボロでからす座までダメになっていて、こんなに酷いのかと愕然...。気温は5度くらいですが、風が強く、車に避難して眠ってしまいました。

岡崎さんに良い空になってますよと0:00ごろに起こしていただいたのですが、確かに外に出てみるとさきほどよりはぜんぜん見えるようになっています。空が暗くなっているのと、南天の光害がかなりマシに。下界を見てみると若干雲上になっているのと、富士市あたりが靄の中という感じで下界の明かりがかなり遮られています。それでも南伊豆の空に比べると、バックが明るく星の数が少ない...贅沢になったものです(^^;;;

風と疲れで望遠鏡を出す気力もなく、岡崎さんのNinja-320でC核、B核を見せていただきました。ありがとうございました!!B核のほうは8等くらいなんでしょうが、ハッブル変光星雲を明るくしたような見え方で面白かったですね。そんなこんなで明日出社なので、後ろ髪を引かれつつ、帰路につきました。

2006-04-03

4/1 バックヤードオフ会の様子

4/1にバックヤードオフ会に参加してきました。

場所は中伊豆に相当する天城高原で、伊豆スカイラインの終点になります。東名高速での事故渋滞などで到着が遅れ17:30ごろでしょうか。厚木ICで小田原厚木道路で箱根口へ行き、そこから箱根新道で行きましたが、登りで遅い車で延々列が出来ていてまた遅れました。箱根峠でいよいよ伊豆スカイラインへ入り、そこからは快調でした。

天城高原の駐車場はゴルフクラブのすぐ傍で、幾つか山が低空の視野を遮るのが気にはなりますが、他は非常に良好で、なかなか良い観望地だと思いました。天気予報が夜半からイマイチなのもあってか、写真派の方々は皆無で、実際到着時には臼雲と霞が加わっておぼろ月が見えている状態。ちょっと諦めモードですね。

私が到着のラストで皆さん、さすがコミットが違います。参加者は、横尾さん、KOBAさん、關さん、Ninoさん、Okazakiさん、光さん、私の7名でした。過去最小人数ですが、天候と場所を考えると良く集まったとも思いました。

Ninja-400のメンテを横尾さんにやっていただき、快調になりました。保証期間はとっくの昔に切れているのに有難いことですm(__)m Ninja-400が復活しました(^^)/ その後はどんどん雲が濃くなってきていて、3時間ほど歓談。業界ネタや大人の科学作成ネタで盛り上がり、最近晴れが多かったため久しぶりではあります。

そうこうするうち、どんどん雲が厚くなり雨の心配が...それと風が強くなり気温は5度あったのですが、もう寒い寒い。年のせいか寒さには弱くなってます。ははは。

伊豆スカイラインが無料になる22:00に合わせて散開することに。撤収が早いのも忍者軍団の優れたところです。あっという間に撤収完了で、伊豆スカイライン、箱根新道経由で帰路に付きました。半年ぶりのオフ会ではありましたが、春の天候には敵いません。ただOkazakiさんのサンダルパワーで薄明終了まではなんとか晴れていて、不敗神話は続いてます(^^)/

2006-03-07

3/4 南伊豆ポイマンスキー彗星&星雲星団観望会

3/4(土)に南伊豆で観望会を行いました。漁火登場で南天低くはイマイチでしたが、それでも透明度7/10、シーイング8/10でなかなか味わえない空でした。以下、参加された方の報告です。

かわのさんの観望記

かわのです。皆さんこんばんは。

南伊豆観望会に参加された皆様お疲れ様でした。

今回は、透明度が絶好とは言えない条件だったのと、漁火の影響で空の暗さはイマイチでしたが、シーイングが良かったのと(8/10)一晩中晴れていた点で、なかなか楽しめました。

明け方になるほど、街明かりや漁火の影響が減って、良くなってきましたね。ポイマンスキー彗星が見え始めたあたりから、一番盛り上がれたと思います。

収穫としては、

◎ポイマンスキー彗星が肉眼彗星であることを確認できたこと。
◎尾が手持ち双眼鏡クラスから確認できたこと。
◎Fujinonで見たのが最高で、視野の2倍以上に長く延びているのがわかったこと。
◎Ninja500+双眼装置の彗星中心核が圧巻だったこと。

でしょうか? 彗星と双眼の相性の良さを感じました。河口さんの機材の完勝です。個人的には、ニート彗星以来の彗星で、思っていたより立派だったのと、素晴らしい機材で見られたので、大きな収穫だったと思います。

KOBAさんの観望記

KOBAです。

往路は満開の河津桜目当ての行楽の車で箱根口からずっと大渋滞でした。箱根新道、伊豆スカイラインを経由するも南足柄市から南伊豆までの150Kmに5時間もかかってしまいました(帰路は5時過ぎに発って下の道120Kmを2時間半で帰りました)。

南伊豆町の「銀の湯」についたのは18時過ぎ、早速、温泉に浸かり、満天の星の下の露天風呂も楽しみました。この辺の空はとても暗いです。

さて、観望地ですが、快晴、無風~微風、気温6~8℃、湿度50~60%、透明度良し、シーイング良し、また天の川が綿雲を繋ぎ合わせたごとく濃ゆーく見え、いかにも最高のコンディションに思えました。しかし、そこには思わぬ伏兵がおりました。それは、23時頃から灯され始めた漁火です。南の空がすっかり明るくなってしまいました。これにはちょっとがっかりでした。

観望は、冬の星雲に始まって、おおぐま座、りょうけん座、しし座、おとめ座、からかみのけ座に至る主だった系外銀河を総なめにし、次いで初夏~夏の星雲、球状星団とフルコースで行いました。観望地はは高台で視界が開けており、オメガ星団は楽勝、さそり座の全景も余裕で見ることができます。

今回、特に天頂部が暗かったせいか銀河がいつもより大きく、かつ詳細に見えました。M101の腕がナグラー13mmの視野一杯に広がる様子がはっきりと判り、M51の複雑な構造が見え、M104,NGC4565,NGC3628の暗黒帯がくっきりと見えるなどとても感動的でした。

今回の白眉は薄明が始まる頃に上がってきたポイマンスキー彗星です。Ninja400やフジノン双眼鏡ではコマの部分と2度以上に伸びた尾が確認できました。やはり、彗星観望にはフジノン双眼鏡が最強です。

南伊豆の空の暗さは、富士山新五合目を上回ります。南伊豆は遠かったけど、やっぱりいい、無理をしてでも行くだけのことはある、というのが今回の実感です。

河口さんの観望記

岡崎さんに「彗星がみえる」と、起こされて東の空をみると南から北へ雲が架かっています。「あー残念、雲が架かって来た」と云ったら、皆から「何云ってるんだ、あれは夏の天の川だ」と一笑されました。

でも、どう見ても、東の空に、あの低さで、あの濃さで、しかも薄明が近い時間に、しかし惑わすように鷲座辺りで二つに分かれて.....自覚するのに暫く時間が掛かりました。

青白く、薄いけど鋭いテールにしばしみとれました。小生には池谷・張彗星以来でした。

帰り道、お天気女のやすこさんが「もっと大きな望遠鏡で見てみたい」と云うので、「どの位の」と聞くと「銀河の中心が見える様な」....夢が膨らんでうれしくなりました。

期待が膨らむ筈です。彼女が初めて覗いた望遠鏡は「Ninja500」と「Fujinon40×150」で、しかも、安田アストロナビゲーターの指導なのですよ。

河口


岡崎さんの観望記

もう皆さんに書きつくされてしまいましたが、ポイマンスキー彗星・・久しぶりの感動です。薄明の空にきりりと一直線に長く伸びた尾が印象的で、河口さんの Fujinonで見せていただいたその勇姿はまさに「太陽系の放浪者」。肉眼で確認された方々もいましたが、私の感度の悪い眼にはどうしても確認できませんでしたが・・。
今回は、残念ながら明け方まで肝心の真南方向に漁火があり、2月にはA国で見たような電波銀河やオメガ星団が見れたのに・・ちと残念。でも南天低高度を除いては相変わらず素晴らしい空でした。春の銀河ホッピングに数時間を費やし、一瞬ではあったものの煩わしい俗世間のことを完全に忘れさせてくれました。最高の逃避行でした。
この場所は、遠いのが玉に瑕ですが、ディープスカイ観望には完全にベスト地ですね。冬場にあったかいのが何より良いですね。

舟田さんの観望記

昨年の夏休みに望遠鏡の鏡を洗ってから丁度半年ほど経ってやっと鏡に☆の光のシャワーを浴びせてあげることができました。

厚木の地から、現地までは湘南バイパスを通り、伊豆高原を通り過ぎて行くつもりでいましたが、もの凄い渋滞で伊豆高原で一旦おにぎりで腹ごしらえをして、ルートを変えました。伊豆高原から遠笠山道路を通り、車が1台しか通れないような細い林道を延々と走り、R414に出て、やっと車がすれ違いできる道路に出たと思って走るが、なかなか目的地への距離が縮まってこない。天城いのしし村で、トイレに駆け込み、しばらく行くと空が開けて、道の駅【天城超え】に着く。ここで、先行している方々に連絡を取ろうと思ったが携帯の圏外。更にしばらく走り20年振りくらいに通る河津七滝ループ橋。3周ほど回ると眼が回るような感じがして、道端で一休み。ここで、先行隊に連絡を入れる。R135の大渋滞の原因がここの桜だと聞いていたが、凄い数の車。家を出る前に妻に桜渋滞に気をつけてと言われた意味をようやく知る。河津の夜桜を横目にここから先は車が走っていない。

かなり疲労してしまい、下田で安田さんに電話をし、例の寿司屋を教えてもらう。寿司屋に辿り着いてご主人と話をすると安田さん一行の後に、隣の大部屋で陽気に歓談する温泉客10名ほどがネタを食べ尽くしてしまっているので残り物でとのこと。ま、ここまで辿り着けただけでも良しとしなければ。お腹を満たし、やっと現地に辿り着いたときには家を出てから6時間が過ぎていた、たかだか140Kmで6時間とは、神戸に出かけたときには600Kmを6時間で行ったのに・・・。ということで、とてつもなく疲労困憊し、現地に辿り着くや素晴らしい星空であることを確認した後、挨拶もそこそこに月が沈むまでと決めて1時間ほど仮眠を。観望会会場で寝るのもこれが初めてかも。携帯電話のアラームをセットすると、本当に寝入ってしまった。

丁度月が沈んだ頃、もぞもぞと起き出し、久々に望遠鏡をセットする。
シーイングも良さそうなので、慎重に光軸を調整して久しぶりに会う☆達に筒を向ける。いや~、シーイングがすこぶる良く、しかも透明度も高い。ここは倍率を高めにして今までの観望会とは違うインプレッションを受けてみたいと欲たかりな気分。普段は余り出番の無い、コマコレクタにバローレンズに、12mm以下のアイピースを手にメジャーどころからスタートする。

M65 M66 NGC3628 を手始めにと導入する。さすがに、視野が10'強と言う狭い視野ではいずれの銀河も視野一杯に広がるし、3628は視野からはみ出すかの様子。それぞれの銀河の腕の構造まで薄っすらと見え3628にいたっては中央を横切る暗黒帯がモヤモヤと見える。隣にいるはずの銀河に辿り着くまで視野を大きく動かさねば見えないほど距離を感じてしまう。なんだか本当の銀河間隔を想像してしまうほど隣に見えるはずの銀河までが遠い。

続いて、もう一つのメジャーどころ、M51。これは圧巻です。視野一杯に二つの銀河の中心核が大きく迫り親の方の腕が子の方へ伸びている様子はもちろんのこと渦巻きの腕がもう手裏剣の様に見えてため息が出そうでした。ここで、安田さんが様子を伺いに来てくださって、覗き込むことしきり。これくらいの視野一杯に広がる双子のような銀河を見ると圧巻ですよね。

M104 は視野一杯に広がって中央の暗黒帯はもちろんソンブレロって感じはこれ位の倍率で見ると凄いな~と思いました。麦藁帽子のようにつばが広がっているのが分かります。

それから、しばらくはM84 M86を中心としたマルカリアン銀河の辺りを彷徨うことに。ここは、先ほどのM65 66 NGC3628の辺りと違って、視野を少し動かすだけで、次々と小さな銀河が視野に入り込んできて寂しさや銀河間の距離感を感じない。いったい何個の銀河があるのだろうと言う感じで小さな銀河や、大きな銀河。大きな銀河はこれまでシミにしか見えていなかったのだけど、この倍率だと、それぞれの銀河の形が微妙に違うことが明らかとなってきて見ていて飽きない感じになる。こんなに沢山銀河があったのかとまた驚きも出てくる。小さなシミのような恒星と見間違えてしまうような銀河もはっきりと銀河だと認識できる。こんなに沢山あったのかと、いまさらながらに驚かされてしまう。数年前に初めて31mmレンズを手に入れた時にはその倍率(約50倍)だからおよそ1.5°の視野で、一網打尽にしてきた辺りだ。その翌年か翌々年には12mmレンズで130倍0.6°程度の視野で泳いできた辺りも、視野10'で泳ぐと、見え方がこんなに違うのかと改めて感動する。春にシーイングが良い時はめったに無いのでとても得をした気分。

おとめ座からかみの毛座の辺りをこの倍率で泳ぐことおよそ2時間余り。もう、銀河はたらふくって位に堪能してしまった。今晩は惑星状星雲や球状星団を見ていなかったことに気が付くと同時に、この倍率で惑星も見ちゃいましょうと、普段は眼もくれなかった惑星巡りに。土星から始まって、木星、そして明け方には金星と比較的大き目の惑星3つを丹念に見ることしばし。惑星の表面の模様の呼び名や土星の輪の切れ目の名前を知らないので書けませんが、見える見える。いや~、これほど見えるとはね、惑星でも1時間ほど見入ってしまいました。

最後に残った球状星団巡り。頭上のM3から始めて、春の球状星団総なめ、~夏の球状星団総なめに。視野一杯に広がる☆達にうっとりとしてしまい、ため息は漏れるし思わずうなり声まで出てしまう。球状星団の中の星の配列って意外に不均一でこんなに球状星団毎に違うのかと改めて今までの見方は間違っていたかなと反省する。これだけの倍率で視野一杯に広がる、これまでは小さいからつまらないと思っていた球状星団さえも、こんなにそれぞれ配列や密集度が違うのだと感動することしばし。NGC6522 6528のペアはこの倍率だとペアにならない。隣の球状星団に辿り着くまで幾つもの☆達の間を抜けて行かねばならない。いや、宇宙って広いんだ~。

さてさて、最後は今日はこれさえ見えれば良いと思って出掛けた、ポイマンスキー彗星、丁度彗星が出て来るところを開けたポジションを探して選んで陣取っていたため、地平から出て直ぐに見つけ出すことができた。125mm屈折を並べて設置して見比べるようっと。尾の長さは125mmで観た方が良く見えて、2.5°~3°位の細い尾が見える。核の辺りの深緑から青緑の色合いはドブソニアンの方が良く見えて素晴らしい。百武彗星の小ぶりの様な感じで細く伸びた尾がとても印象的。これさえ観れれば良いと思って出掛けてきたが、この彗星があまりに綺麗なのと銀河や惑星に魅せられてしまった為、シュワスマン・ワハマン第3彗星を観るのをすっかり忘れていたことに、薄明が始まってから気が付くと言う失態を・・・。でも、とても満足な夜でした。帰路はR135を3時間で帰宅できました。

安田の観望記

こんにちは、安田です。

3/4ですが、伊豆はもう春でした。河津や南伊豆の桜や菜の花見物でそこかしこで大渋滞。南関東から5時間以上かかった人も居ました。特に東伊豆経由は大変だったとのこと。私のほう、ちょっと早めに銀の湯会館に到着し、一風呂あびて皆の集合を待ってました。KOBAさん、岡崎さん、關さんと4人揃って、いつもの前原寿司へ。ここ最近定番になっている地魚寿司を食べてしばし、店長も一緒に星空談義。店長のコメントでこの前にインターネットで「前原寿司」で検索すると、星を見に来て銀の湯会館で風呂に入って寿司を食べたと書いた人が居ると言われ、なんとそれは私だということで、店長はビックリ。確かにGoogleで検索すると3 位に入ってます。ここの寿司は安くて旨いのでお勧めです。地魚寿司も1470円で安いですね!!

その後、いつもの南伊豆観望地へそろって行きました。天候は快晴で透明度の良い空ですが、月がまだ残っています。それでも冬の天の川は見えているのは凄いですね。すでに河口さんがお天気女さんを連れて到着されてます。それぞれがセッティングをして月没を待っていると、南天がだんだん明るくなってきます。イカ釣りらしき漁火が強烈に明るいのです。そうこうするうち、舟田さん、かわのさん、宇高さんが到着。全員で9名。Ninja-500が1台、Ninja- 400が4台、Ninja-320が2台、スタースプリッター37.5cmが1台と、ミニオフ会状態。他には河口さんのFUJINON40x150ED etcですね。

月が沈んでも、街の明かりと漁火で空全体がちょっと白いのが気になります。無風で気温は6度。夜半からちょっと風が吹き出し体感温度は下がりましたが、風は弱いほうでしょう。この季節にしてはシーイングがかなり良く8/10、透明度も7/10くらいでしょうか。漁火の影響は高度20度ほどまで広がってます。

彗星が昇るまでは皆でDeep Skyを堪能していました。ちなみに空はこの地では並なんですが、それでも対日照はしし座のあたりに薄く見えています。透明度は良いですね。

私が見ての、機材の目玉は關さんのルミコン改造の2inchフィルタースライダーですね。Ninja-400の接眼部にうまく嵌められています。3枚のフィルターが手元で換えられるので、便利そうです。

漁火のほう3:00ごろには1隻へったようでちょっと暗くなりました。さらに生活光が落ちてなかなかの空になりました。Ninja-400で言うと、シーイングが良いため、それぞれの銀河の中心核が恒星のように輝いて見れます。かわのさんのNinja-400ではM57の中心星とそばの星も見れました。シーイングが良いのは気持ちよいですね。球状星団も溜息が出ます。手動導入可能なDeep Sky天体をざらっと見て楽しみました。今回は南天に光害源があるので、辛いのですが、オメガ星団も低空までシーイングが良いので星々がシャープに見れて壮観でした。

明け方になりポイマンスキー彗星が見え出しました。薄明直前ではかなり高度が高くなり、かろうじて肉眼でも確認できました。さすがに恒星状にしか見えません。それぞれ多種多様な機材で見ると、一番延びて見えるのはやはりFUJINONの双眼鏡でしょうか。尾の長さも2度は確実に見え、3度に達しようかというまっすぐ延びた見え方で、まさにミニ百武彗星ですね。河口さんのNinja-500に2inch双眼装置では彗星が浮き上がってみえる錯覚で、青緑に輝く彗星が印象的でした。それほど期待していなかったのですが、姿は立派に彗星です。

番外編ですが、シーイングが良いため木星をNinja-400で300倍ほどで観望。大赤班や複雑な縞が綺麗に見えて、木星の縁もハッキリ。これだけ見えるのは滅多にありません。

そうこうするうちにあっという間に薄明となり、6:00には撤収しました。帰路は西伊豆経由ですが、疲労で途中40分ほど仮眠。ETC割引を使いたいのでなんとか沼津ICに9:00までには入りました。修善寺から三島までは、反対車線は車で一杯で、これだけ混んでいるのは見たことがありませんね。

観望会としては漁火が残念でしたが、透明度、シーイングとも良く、一晩中晴れて彗星も肉眼で見え、尾も立派な姿を見れて、大成功でしょう!!! それにしても彗星の姿は立派でしたね!!!

2006-02-12

2/4 南伊豆観望会

2/4に南伊豆で観望会を開催しました。私にとっては今までで日本で見た最高の空となりました。ただ風が強く、そこだけ難点でした。それぞれ参加された方の観望記です。

岡崎さんの観望記

当日は14:15分ごろ町田を出発、裾野ICで降りてそのまま南下(県道21)、あとは中央突破天城越えルートで行きました。三島の1号線交差点手前でちょっと込んでましたが、概ね順調で、6時過ぎには「銀の湯」に着き、早速温泉に浸かり、安田さん待ち。1時間以上入っていたので湯あたり気味でした。でもいいお湯ですね。900円はちと高い気はしますが・・。それからすし屋ですが、気さくで親切な大将、空いてる店内、そして何よりうまい地魚寿司、観望前のひと時を過ごすには最高の場所ではないでしょうか。

あとは、安田さんが詳細書かれている通りで、吹雪でした。星見というよりスキーに来たみたいな状態で「これは今日は酒盛か?、明日は帰れるのか?」という不安そのものでした。あとで見ることになる「素晴らしい星空」など考えもおよびませんでした。このころにちょっと風邪気味の感じに・・。しかし、そこは我々3人、「帰る」などいう発想はまるでなく、いつもの場所へ直行・・・。

そして・・いきなりの「月夜の馬頭」(星見屋の常識ではありえないフレーズ)です。安田さんから「馬頭見えますよ」の声があがりましたが、「またまた、そんな馬鹿な・・安田さんの心眼??」・・などと。ところが、320では暗夜でもノーフィルターではなかなか見えないのに、私にも見えてしまいました。これは心眼ではありません。・・・安田さん、今までの数々の失礼発言お許しあれ。

月が沈んでからは、「暗夜」そのもの、南天の暗さはホントA国C村に匹敵するといっても過言でない素晴らしい空に恵まれました。おそらく、直前に雪が降ったおかげで、大気中のチリが洗われた結果だと思われます。風は強く、体感は非常に厳しいものはありましたが、「冬場は降雪直後を狙え」ですかね?・・もっとも最初から予報が雪なら行ってないでしょうけど・・。とにかく国内平地としては、これ以上望めない透明度と断言できる空でした。

安田さんも書かれていましたが、LEOⅠ・・これは凄かった。320では完全にあきらめていた対象でしたが、Nagler22mmでレグルスを視野から外すと、視野の半分位に広がってはっきり確認することができました。感動です。それと、安田さんに見せていただいたガム星雲の長大な広がり・・
もうこの世のものとは思えませんでした。

以下、私の観測スタイルである「メジャー流し」です。

まずエッジオン銀河、M104・4565・5907・4631・3628などなど・・信じられない切れ味。次にフェイスオン、M51・M101・M83・・・腕がここまで見えたことはありません。電波銀河5128の暗黒帯は切れまくり写真どおりの美しさ。銀河群、しし座HCG44は4つともはっきり確認(3190は何と暗黒帯までも)、Boxも4つ確認(4170が長大でRealSky通りに見えていた)、おとめ座銀河団はランダムに流しているだけで・・言うことなし。その他M81・M82・M3・M13・M92・M63・M64(黒眼くっきり)・M97(目玉くっきり)・しし座トリオ・・などなど・・もう書ききれませーん。おっと、ωがありました。望遠鏡での巨大に広がった姿は言うに及ばず、南中ごろはっきりと肉眼でも星団のざらつきを確認できるほどでした。

それと今回は、土星がプレセペの縁に来ており、32mmでの眺めは宇宙の奥深さを感じさせるものがありました。

手塚さんの観望記

2/4 南伊豆ですが、雪には、びっくりしましたが、透明度が良くすばらしかったです。遠くまで行った甲斐がありました。

春になったらなにが起きるかわからないこともあり、乙女座近辺の春の銀河を一網打尽に楽しみました。安田さんに、うみへび座とヘラクレス座の銀河団を見せていただきましたが、もう、ウジャウジャ沢山でした。念願のLEO1も見ることができました。以前、新五合目で見たつもりになっていたのですが、おそらくほんの一部分だけしかみていなくて、本物?は、とても大きいので驚きました。オメガも直視ではっきり、そらし目(アイピースは通しませんが)で大きさがわかりました。

だんだんと雲が出てきたりしたのですが、それでも、北斗七星のあたりだけ晴れたりして、部分部分で楽しむことができました。フェイスオンのM101が本当に回転花火に見えました。

温泉には間に合いませんでしたが、お寿司はおいしかったです。その時々の美味しいお魚を握ってくれるみたいですので、また食べたいです。楽しみです。

安田の観望記

私のほう15:00に出発し、東名で西に。いつもの大井松田ICと御殿場ICの間で、今度は普通のパトカーがスピード取締り中。覆面も走ってました。夕方の取り締まりは空いているのもあり多いですね。三島市内1号線の混雑を避けて、裾野ICで降りて県道21号線で南下し、直接国道136号線のパターンで修善寺、土肥、西伊豆経由で下賀茂へ。

下賀茂には19:10に到着し、すし屋で様子を見て、銀の湯会館で露天に浸かりながら月を眺めてました。岡崎さんは1時間くらい浸かったとのこと。閉館の20:00には手塚さんも到着し、前原寿司で地魚寿司を3名で食べましたが、メニューは前回と異なりましたが、やはり美味しくあっさりしてました。ここのお寿司はお勧めできます。安くて新鮮で美味しいという、なかなか関東では食べれません。

前原寿司を出て新観望地の調査へ。5,6kmほど行ったところで雪が激しくなり、下山したものの、下賀茂も雪雪雪で大変なことに。こりゃ帰れなくなるかもと心配しましたが、観望地へ向かったところ大丈夫で安心しました。

着くと月が後2時間ほどで沈むようでしたが、月が異様に明るく、この段階で冬の天の川がくっきり。Ninja-400を出して見ると、明るい月が出ているのにノーフィルタで馬頭が見えます。岡崎さんのNinja-320でもなんと見える。こんなことは初めてでした。それだけ透明度が良かったようです。ちなみに風は5m/sは楽勝で越えていて、気温は1度ほどですが、体感温度はずいぶん寒いですね。月が沈むと素晴らしい快晴となり、正月明けに川野さんと見た素晴らしい空をかなり越えてました。これには吃驚。これこそ透明度10/10ですね。ちなみにシーイングも悪くなく8/10程度で、銀河の中心核が綺麗に光ってました。何を見ても溜息でした。透明度は最高でしたが、川崎に帰ってからの朝の空を見て、たぶん1年に数回しかない空だと思います。まさに3σの空ですね。

LEO-Iもレグルスを入れても楕円状でザラザラな感じで見えましたし、ガム星雲はこれまでも無く濃く長くフィラメントが見えてました。この感じはまさにオーストラリアのクーナでの感じです。岡崎さんとも話してましたが、2:00ごろの南天のオリオン座、おおいぬ座のあたりはクーナを越えていたと思います。それくらい凄かったですね。

ただ幸運はそれほど続かず1:30ごろから南方から雲が流れてくるようになり、風が強いせいか、雲の動きが早く、落ち着いて天体を探して見れなくなりました。それでもアンテナ銀河の複雑な暗黒帯が入った様子はよく分かりました。そうこうするうち、オメガ星団が先週と同じく肉眼で楽に見える状態に。Ninja-400では低空にもかかわらず明るさはかなり明るく、さすがにシンチレーションは若干あり星像は肥大しているのですが、迫力満天でした。他には雲間を見て、うみへび座銀河団、ヘルクレス座銀河団も結構見えました。天頂の透明度の高さはかなりでBOXの4つの銀河もハッキリ見えました。対日照ですが、当然見えているのですが、土星の左側でしし座に近いあたりがボーッと見えます。黄道帯も地平線までつながり、素晴らしい空なので当然なんですが、こうなると当たり前のように見えますね。

2:30ごろからは雲がかなり広がり、私のほう寒さで車に中に。気がついたら6:00でもう薄明が始まってました。実質3時間くらいの観望でしたが、あれだけ素晴らしく見れると十分でしょう。シーイングは夜半から結構良くなり、NGC4565やNGC5907などのエッジオン銀河の暗黒帯はもうナイフで切ったように綺麗に切れてました。M104もまさに写真ですね。

一番辛いのは寒さで、結局明け方まで風は弱まらず、体感温度は-5度くらいでしょうか。

帰りは6:30ごろでしたが、私は西伊豆経由、岡崎さんと手塚さんは東伊豆経由でした。積雪、凍結は土肥からの西伊豆スカイラインで峠越えでありましたが、ユックリ走ればOKでした。途中、食事とガス給油の時間を抜くと、南伊豆から自宅まで2時間50分ほど。途中、東名はガラガラでしたが、裾野ICを過ぎたあたりで強烈な事故の跡を目撃。もうパトカーも来て処理を行ってましたが、コンパクトカーは前が潰れた状態で反転してました。その100mほど前にコンビニ車に追突して、路肩の壁にぶつかりひっくり返ったものだと思いますが、たぶん乗員は助からない状態だと思います。気をつけないと...。

2006-01-03

12/29 南伊豆忘年観望会

今年最後の忘年会を兼ねた観望会になりました。場所は最近定番となりつつある南伊豆です。

参加された古屋さん、トラさん、龍頭さん、岡崎さん、河口さん、ナガシマさん、お疲れ様でした。
私のほう、予定どおりトラさんと合流したものの、三島市内の渋滞につかまり、さらに修善寺、西伊豆方面もたぶん普段より込んでいる様子で、下賀茂に1時間 遅れで到着しました。天候は曇天でしたので、ゆったり食事を前原寿司(地魚寿司)、風呂を銀の湯会館の露天風呂で晴れを待ちながら、1時間半もつかっていました。まさに極楽ですな。前原寿司は下賀茂唯一のすし屋ですが、1470円の地魚寿司は美味しくお薦めです。ちょっと早めに到着されて関東ではなかなか味わえないグルメも良いのでは...。

風呂のほうですが、20:00に営業終 了なので、さっそく観望地に向かいました。携帯で繋がらなかったのですが、河口さんご一行様と古屋さんがすでに到着。ただ曇天の前に待ち状態。

そのころから、たまに晴れ間が見れるものの、満足いく空ではなく、雑談しながらずっと晴れ待ち状態でした。龍頭さん、岡崎さんが順次到着され、すでに夜半 近くなっていましたが、結局3:30までは臼雲と割りと濃い目の雲が繰り返しで、諦めムードで忘年会かぁと思ってました。すると急に4:00から晴れだし、うってかわって臼雲も消 え、素晴らしい空になりました

冬の星雲星団は見れず、春のほうが中心で観望し、なんと12月なのにオメガ星団とケンタウルスAを拝むことが出来ました。南天が光害皆無というのが利いているのだと思います。今回の目玉は河口 さんのNinja-500に2inch双眼装置とEWV32mmでの観望でしょうか。ざっと感覚的には40cm単眼を、双眼で見たような感じですばらしい 立体感でした。

透明度7/10(南伊豆としてです)、シーイング7/10くらいでしょうか。シーイングがまあまあでしたので、銀河中心にある核が恒星のように光ってみえて見事でした。NGC4565のエッジがハッキリしたエッジオンの様子、M64の黒目や、M104のソンブレロの暗黒帯のエッジが綺麗に切れている姿などなど薄明まで時間が無かったためメジャー天体だけでしたが、駆け足で観望できました。

観望場所へのアプローチですが、行きは渋滞等混雑で4時間半、帰りは3時間ほどでした。帰宅して爆睡。たった2時間でしたが、晴れ男、岡崎さんのサンダルパワーの霊験あらたかにも至福の時間をすごせました。後、1時間近ければ楽なんですけど。

2005-11-09

2005/10/29-11/5 オーストラリアクーナバラブランでの星見旅行

今回の南天ツアーも、毎度毎度おなじみ場所はオーストラリアのクーナバラブランとその近郊です。シドニーから450kmほど北に行ったところにあり、サイディングスプリング天文台があることで国際的に有名な田舎町ですね。去年から4回も訪れてしまいました。自覚症状ありですが、ホント病んでます(^^;;;

●日程
2005/10/29(土)~11/5(土)までの現地6泊です。南八ヶ岳の住人さんはシドニー泊の後、帰路で11/6(日)です。

●参加メンバーと機材
メンバーはSさん、南八ヶ岳の住人さん、三原さん、私の4名です。機材はSさんと私がNinja-400を手分けして運び、南八ヶ岳の住人さんがTeleVue NP101、三原さんが撮影用のキヤノンEOS20Daを中心としたシステムとなりました。Ninja-400も3回目の豪州訪問ですが、ようやく慣れてきて苦にならなくなってきました。喜ぶべきか悩みます(^^;;

●往路と復路
10/29(土)に成田発JAL771便でシドニーに向かい、11/5(土)にシドニー発JAL772便で成田に向かい帰国するパターンです。込み具合は行きは満席、帰りは80%ほどの込み方でしょうか。行きは結構年季の入ったジャンボで、液晶TVとかは設置されてませんでしたが、帰路はウィングレットの付いて液晶TVでいろいろ遊べる最新タイプのジャンボでした。それにしてもエコノミーの席の狭さは、何回乗っても慣れません。

●レンタカー
レンタカーはハーツで頼みました。シドニーに到着した10/30(日)は、なんと大雨でレンタカー積み込みで一苦労、機材が多いのでエスティマとカローラの2台です。旅行では天候が総じて悪く、この2台で走りまわりました。晴れ間を探して走り回れるのはレンタカーならではでしょう。車ではトラブル等なくパワーはないものの快適でした。エスティマの斜め後ろが見づらく、進路変更ではちょっとヒヤッとしたことが数回ありました(^^;

●ホテル
毎度毎度のアカシアモータロッジです。私はシングルの部屋に泊まりましたが、クオリティは満足できます。シャワーコーナーとバスタブが別にあり、ベッドも広く快適でした。一泊90A$ほどです。無線LANが自由に使えます。ただし私のほう無線LANカードをオオボケして成田で預けた車の中に忘れてしまい困りました。幸いSさんのPCをお借りできましたので、なんとかなりました。ここは星見に対して理解があり、いろいろ便宜を図ってくれました。まあ、何回も行っているので顔パスになってます(^^)/

クーナバラブランでの観望風景

1
標高が確か700mほどで、視界は360度開けて地平線まで見渡せますが、この駐車場は木が若干邪魔な場所にあります。地平線の全周で光害は、クーナの街明かりだけですが、かなり淡く邪魔にはなりません。

筆者のNinja-400で金星を観望中(ファインダはミニボーグ60)

3
普 段はSky-90をファインダにしているといるので、Ninja-400のパッチン錠を補強のため増やしています。Sky-90と2inch双眼装置、 2inchアイピースをファインダのものを含めて3個となると、かなりトップヘビーとなり、バランスを取るためには主鏡の周りに12kgほど錘が必要で す。ちなみにトップは6kgほどでしょうか。

●天候と観望場所
気温は最低で15度くらいでしょうか。5月、6月と比較するとずいぶんすごしやすいですね。ただどうも気圧の谷にしばらく入り込んだ時期で、始終快晴は11/2の1日だけで後はあまり見れませんでした。天候のみ残念無念です。

・10/30(日) この日は★(星一つ)

シドニー空港でJAL到着が1時間ほど遅れ、さらに大雨でレンタカーに機材が載せられず遅れと、クーナ到着は2時間ほど遅れてしまいました。さっそく中華料理で食事をして観望場所に向かいました。雲間から素晴らしい空から昇ってきたオリオン座の素晴らしい姿は見れるものの、真っ黒な雲が西にあり稲光もあり、かなりヤバイ様子でした。
そこで晴れ間を求めて西へ。途中、大雨と稲光多く、Sさんと私のエスティマ号のみが諦めきれず西へ。日本シリーズのような悪夢もありえるので、とにかく星を求めて西へですね。クーナから150kmほど西に行くとようやく稲光がやみ南で晴れ間が見え出し、前方も星が見え出しました。途中、疲れから挫折しそうになりましたが、ここまで来たのだからと引くに引けない状態ですね(^^;; Gilgandraを過ぎてNevertireまで行き、そこから幹線を南東へ。Nevertireとは象徴的ですな(^^)/
ただ空は晴れているのですが、雨が降ってその影響で湯気らしきものが道路から立ち昇り、なかなか良い場所が見つかりません。20kmほど走ってようやく道路脇の幹線とクロスしたわき道で見れました。もう2:00になってました。ただ空は素晴らしく大小マゼラン雲と天の川が美しく見れました。途中、雲も出ましたが薄明開始まで2時間ほど充実した星見が出来ました。帰路は遠いので大変。Sさんの運転で8:00ごろホテルに到着。食事をして9時過ぎには就寝。

・10/31(月) この日は★★(星二つ)
この日もクーナの天気予報は悪く、西も予報はイマイチで北上することに。クーナから120kmほど北にあるNarrabriにとにかく行って見ようと真っ直ぐな道を110km/hで爆走です。ただし制限速度内です(^^;; Narrabriは電波天文台があり、クーナよりも大きな田舎町です。そこに到着しても空は曇っていて南天方向が辛うじて見えている感じでした。
そこで西へNarrabriから20~30kmほど行ったWeeWaaの近くの、幹線からのわき道で観望することにしました。どうもNamoi川の河川敷が近いようで、カエルがゲロゲロ鳴く場所なのが心配でしたね。カエルを狙って蛇が出るという話ですので。意外と良い場所が無いのです。幹線の路肩で見る手もあるとは思いますが、なにせ100km以上で車が来るので、危なそうで止めました。
到着時は雲量50ほどでしょうか。なんとか雲間でいろいろ見ましたが、完全に晴れたのは1:00くらいからですね。ここでは2時間ほど見れました。場所の標高と水蒸気があったのと、Narrabri だけでなく幾つか光害源がありましたので、最高の空とはいきませんが、そこは豪州、結構見えるのは流石。日の出でグリーンフラッシュを見ようとしましたが、地平線上に雲があり、見れずでした。

・11/1(火) この日は★★(星二つ)
この日はあまり記憶がありません(^^;; 危ないなぁ。参加した人お教えくださいm(__)m クーナの観望場所で、雲が多く金星が沈むまではほとんど観望できなかったと思います。夜半から晴れだし、まま見れだしました。いやぁ、本当に記憶ないです。クーナは光害が少ないなぁと話していたのは覚えてますが。

・11/2(水) この日は★★★★(星四つ)
夕方は積雲が浮かんでいたのですが、薄明開始のころから明け方まで快晴が続き、かなり良い空でした。薄明が終了しても金星があまりに明るくハッキリした影が出来るほどです。さらに夕方の黄道光は立っていて、本当に光害ですね(^^;; 金星と黄道光が気なるという贅沢な空でした。さらには対日照がうお座の二つの魚の付け根あたりに10度ほどに広がってみえ、黄道光と繋がる黄道帯も見えました。クーナの観望場所は標高700mほどですが、標高と乾燥した気候がシーイング、透明度とも良いのかもしれません。
気温は12度ほどでしょうか。明け方はちょっと冷えるのでダウンはあったほうが良いです。明け方、コークハイを飲んだのと疲れもあり1時間ほど眠りました。不覚です。とにかくクーナの空は本当に良いですね。この日は明け方は地平線にも雲はなくグリーンフラッシュは見えるかと思いましたが、見れませんでした。残念。

・11/3(木) この日は×
クーナはぜんぜんダメそうで、観望場所に行きましたが、雲でかなり暗かったですが、星は皆無。こりゃだめだということで、ダメもとでNarrabriから東へ、Mt.Kaputarに行ってみることにしました。ここは去年行こうとして行けなかったところです。標高は1,503mあり、豪州では二番手くらいの高い山になります。Narrabriからの距離にして50kmほどで、御殿場ICから新五合目くらいの距離でしょうか。ずっと直線でダラダラ登る感じで行ったところ、急に舗装でなくなります。頂上まで20kmほどまでは直線とゆるやかなカーブなのですが、そこからはカーブが増えます。ガードレールも一部はありますが、途中はポールが立っているだけで、明かりはまったくありません。車のライトだけが唯一でした。
山に入るとなんとカンガルーがしょっちゅう飛び出してきました。急ブレーキも何回も踏むことに。一度はかなり接近しました。30cm ほどでしょうか(^^;;;
頂上はあまりにも地味です。ちいさな看板があるだけで、車も2台程度しか留れない場所でした。そこは見晴らしは悪く、歩いて50mほどの場所が頂上となります。木で通路が作られており、頂上も狭い場所です。たぶん赤道儀による撮影は振動で難しいかもしれません。ちなみに見晴らしはちょっと木がある程度で、良い場所です。遥かかなたにNarrabriの街や、周りの小さな集落の明かりが見れますが、夜景とも言えないくらい寂しい眺めでした。我々に取っては最高の夜景ですね(^^)/
山の周りは暗黒が広がります。空の様子ですが、臼雲が大きく上空を覆い、星は見えているものの、観望は出来ませんでした。一度、快晴の時に行っては見たいものです。帰りにNarrabriの街で公衆トイレに入ったのですが、座っているうちに足のズボンの中に、なんと大きな虫が入り、車に乗るときズボンの中で動いたので大吃驚。大きなコオロギでした(^^;;; 去年、トラさんのNinja-320の中に大きなクモが入っていたので、今回は本当に腰を抜かしました。
帰路でNarrabriとクーナの間で空が良い場所がありましたが、残念ながら臼雲で滲んでいて肉眼では素晴らしかったのですが、双眼鏡、望遠鏡では厳しそうで、残念無念です。南八ヶ岳の住人さんは残念ながら熱があるということでホテルで待機でした。

・11/4(金) この日は×

夜半にはシドニーに出発予定の日です。残念ながらこの日はどこも天気予報が悪く、クーナあたりが晴れる可能性があるという感じでしたので、ホテルで待機しました。私は夕食をとったあと仮眠して、シドニーまでの運転に備えましたが、結局晴れることなく、ホテルで機材の梱包を済ませ、帰路につきました。途中、Mudgeeのそばでちょっと見れたくらいでしょうか。Lithgowで雨が降り出し、このパターンは去年の9月の遠征に似ています。Lithgowの傍の火力発電所ももうもうと蒸気を出して雲作成に力を貸してました。シドニーの空港まで小雨ですね。結局、曇りと雨に祟られました。

●観望対象と印象に残ったこと

・地平線に横たわる天の川

なんと360度の天の川が地平線上に見えました。南天ならではですね。銀河平面に対して垂直に立って大空に吼えました!!

・NGC104
中心部がピンクというか黄色に見えました。Ninja-400とプラノキュラーで見た姿はびっしりと細かい微光星まで見えて、この世のものとは思えないくらい壮絶な姿でした。去年岡崎さんが2時間も眺めていた気持ちが分かります。

・NGC253
複雑な渦を巻いている様子が見れました。とにかく天頂付近なので、日本で見るしょぼい姿とは雲泥の差があります。大きく広がりLocal Groupのお隣に居る銀河ならでは...。

・NGC55
複雑な途中で銀河円盤が切れたような暗黒帯が入って見えていました。HII領域を始め銀河で輝いている部分がかなり明るく見れました。こちらは NGC253より大きく迫力があります。不規則な感じもあります。

・ガム星雲

これは凄い。かなり長いベール状の星雲が10度ほども繋がっています。さらに複雑に分岐していて別の流れを作っているのはハッキリ分かりました。豪州訪問 4回目にして初めてですね。ベールも神秘的にループをしてねじれていて、まさに網状星雲をはるかに巨大にした感じです。TeleVue NP101でもボーッとして広がっている様子が分かりました。とにかく印象的です。

・魔女の横顔星雲

Ninja-400では大きく淡く広がって見えてました。NP101ではかろうじてあるのが分かる感じですね。これは日本では見えないのではないかと思っちゃうほど淡いですね。

・バーナードループ
Sさん持参のツアイス7x50に2inchHβフィルタを対物の前にメンディングテープで取り付けてみてみると、上部はオリオン座の中心に達するほど見えていました。ちなみに南八ヶ岳の住人さんによると180度ものループに見えたとのこと、私のほうは確認不足でそこまで見ていませんでした(^^;; 不覚。カリフォルニア星雲もハッキリ見えてましたね。

・惑星状星雲めぐり
エスキモー星雲のエスキモーの顔がハッキリ見え、つる座の南天リング星雲IC5148がまるく穴が開いてみて、シーイングが良いのは素晴らしいですね。惑星状星雲をかなり見ました。

・タランチュラ星雲

いつ見ても感動します。大マゼラン雲の中にある散光星雲ですが、暗黒帯が入り乱れ本当に不気味に見えます。この不気味さは全天一でしょう。OIIIフィルタで見るとまさにグロテスクの極みです。

・車輪銀河ESO350-40

非常に淡いです。丸く真ん中が抜けてまるで惑星状星雲のように見えました。さすがに二つの伴銀河は見れませんでした。

・鎌銀河NGC1365
棒渦巻きで、腕が大きく伸びてまるで鎌のようです。棒状の中央部と大きく伸びた2本の銀河の腕が見事です。これはため息が出ますね。強烈です。M51を凌ぎかねない立派な銀河です。

・棒渦巻銀河NGC1300
これは小さくてかわいい棒渦巻きです。NGC1365ほど派手ではないですが、中央から棒が延びていて典型的な銀河ですね。写真にように腕が巻き込んでいます。

・M42のトラペジウムとNinja-400のディフラクションリング
これは吃驚しました。シーイングがかなり良かったのもあり、トラペジウムを見ると綺麗に6つ星が見えます。さらに400倍にしてみると口径40cmにも関わらず綺麗なディフラクションリングが見えるではないですか。4つの明るい星にディフラクションリングが見え壮絶でした。こういうことは日本ではあり得ないかも。

・火星
Ninja-400が明るいせいでしょうか、淡い模様は分かりますが、どうもコントラストが付きません。両方の極が白く、極冠と大気が白じんでいるのは分かりました。
後日、ニュースで見ると黄雲が発生していたようですね。土星がかなり見えるので火星が見えずちょっとガッカリ。

・土星
これは凄く、エンケの空隙もなんとなく分かりました。Ninja-400にシーバートの2inch双眼装置と2xバロー、Nagler Type4 22mmで組み合わせると400倍くらいになります。土星の縞やリングの様子が素晴らしいです。

・金星と水星
夕方、両方見えました。金星は強烈に明るく、影が見えます。Ninja-400で見ると半月状で、ちょっと暗くなっている部分が分かりました。ただかなり明るく、これはNBフィルタが必要です。水星は高度は低く大気差で、色が分離し綺麗でした。

・瞳径
今まで加齢のせいで瞳径は6mmしか開かないと思っていましたが、なんとクーナでは7mm開きました。瞳径7mmのアイピースでケラレなく像が見れました。嬉しい。ただ老眼と乱視はダブルで利いてます。Sさんに老眼鏡を借りて地図等を見るとバッチリ鮮明に見えたので驚きました(^^;;

●食事
夕食はすべてホテルの隣にある中華料理店で、定番のサワースープ、フライドヌードル、カシューナッツ、チャーハンと他に頼む感じでしたか。これだけ毎日、中華を食べたのは生まれて初めてですね。私のほうフライドヌードルは大のお気に入り。
朝食はホテルで朝、コンチネンタルとミールを選択するように変わっていました。コンチネンタルではトーストとフルーツ、ドリンクだけで、ミールではそれにソーセージやサーモン、スクランブルエッグなどが選べるようになってます。

そんなこんなで珍道中でしたが、なかなか楽しい旅でありました(^^)/

2005-10-03

10/1 富士山新五合目観望の様子

10/1は天気予報は南のほうがよく、富士山は微妙な位置ではありました。私のほう半分くらい曇りを予想してました。予定どおり17:00ごろ御殿場に到着した時点では結構晴れていて透明度よく富士山が見れていて、小さな笠雲が掛かっているのが気になる程度でした。レンズ雲が幾つか上空にあったので、新五合目での風が心配でした。自衛隊基地手前のセブンイレブンでいつものように買出しをして、新五合目に到着は18:00ごろですでに日没していて、途中何人か関係者を流星号で抜いたようです(^^;;; 到着時は山麓から富士市、富士宮市は雲の下、薄明前のグラディエーションが美しく雲上を期待できました。薄明終了となった18:30から1時間くらいは実際雲上だったのですが、急に下界が見え出しちょっと残念。空は快晴で透明度、シーイングとも良好でした。やはり5月と秋口の新五合目は良い日が多いようです。

当クラブのメンバーで参加者は到着順では、こんな感じでしょうか。安田、かわのさん、星くりさん、オオシカさん、河西さん、古屋さん、藤本さん、宇高さん、三原さん、トラさん、あとバックヤードオフ会でおなじみのKOBAさん、翁さん、關さん、ロングヒルさんも居られ、名前は分かりませんが最終的には大勢でオフ会状態になりました。総勢20名ほどでしょうか、駐車場もほぼ満員。

私のほうは新規の天体を見るというよりも、秘密兵器を中古でゲットしたので、ポルタに載っけてテストをやろうというのと、2inch双眼装置をさらに極めようとどちらかと言うと機材テストメインでした。夜半ごろはシーイングもバツグンで9/10と言っても良かったかもしれません。Ninja-400で 2inch双眼+普通の2inch2xバローで見た火星は極冠が南北に見え、どちらかは雲なんでしょうか、模様もかなり見えてましたよ。特に明け方はかわのさんのNinja-400でエンケの空隙をちらっとですが見えたように思いました。夜半からは雲上ではなかったのですが、靄と生活光が落ちたようでかなり暗くなりました。以下チャレンジの様子です。

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天体のチャレンジはいろいろやりましたが、印象に残ったことをいろいろ....。

●バーナードループ

いやぁ、河西さんの期待のTV-127にプラノキュラーでいろいろ見ましたが、圧巻はこのバーナードループでしょうか。Hβフィルタとの組み合わせで瞳径は6mmくらいでしょうか、もうこれに極まるという感じでしょうか。かなり濃く見えていて、川の流れのように結構追えました。これだけ濃くハッキリ見えたのは初めてです。空の透明度はそのころ富士山最高で10/10くらいでしょうか。秋と冬の天の川がかなり濃かったですから。
それにしても極めつけはKOBAさんのHβフィルタ付き、ワイドビノで見れたことでしょうか。これには笑ろてなしゃないという感じでしょうか。上部ではベテルギウスとアルニタク(馬頭の近くの三ツ星のひとつ)の間くらいまで入ってましたし、下部ではM42近くの赤緯くらいまででしょうか。吃驚しました。ちなみにこれでカリフォルニア星雲も見れました。

●馬頭星雲
これもどれだけ見れるかチャレンジですね。最初、Ninja-400+2inch双眼のノーフィルタでNaglerType4-22mmで見れたのですが、心眼とか言われましたが、何人かが見れるということで、心眼疑惑?は晴れました。ははは。それからいろんな機材で見ましたが、トラさんの Schwarz-150s双眼でもノーフィルタでOK。なんとトラさんの10cmアクロでHβでOKとなりました。10cmというのは最小口径かも。ちなみにオオシカさんの最終兵器StarSplitter45cmでHβで見ると、馬の首の首がハッキリ見えさすがですね。それだけ空が良かったという証明でもあります。

●TV-127
TV-127ですが生まれて初めてみました。河西さんによるとTV-140とそれほど見え方に差がないとのことでしたが、ブログにも書いたもう5,6年前でしたっけ、須走最高の夜にみたTV-140+プラノキュラー+OIIIででの網状を思い出しながら比較してみました。サイドバイサイドではないので記憶に頼ってですが、周辺に至る星像のシャープさ、網状の両星雲が視野に収まり、複雑なフィラメントが見える様子など、ほとんど同じ印象を持ちました。凄い....。おまけにTOA-130と比較して断然軽く取り回しが良いのも魅力だと思いましたが、とてもゲットできません(^^;;;; そこが一番のネックです。光量では差があるハズかと思いますが、やはりサイドバイサイドでないと分からないのかも。

●StarSplitter18inch
オオシカさんがついに18inch(46cm)をなんと2ドアのセリカに搭載して登場。感動したので写真に収めました。遠路はるばるお越しくださいましたと思い、オオシカさんのご自宅からの距離を聞くと川崎からと同じく120kmほどとのこと。うむむ、考えちゃいますね。それにしてもこの日の最大口径であの大和と同じ主砲です。NGC7331とかステファンを見させていただきましたが、まさに心眼ではなくハッキリ確認できました。2inch双眼を付けてのM27も強烈でしたね。オオシカさんの感動の雄たけびが新五合目に鳴り響いておりました。

オオシカさんの2ドアセリカに載る18inch砲
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P1010006

StarSplitter18inchの雄姿
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●MN61
これ中古でゲットした私の秘密兵器です。ポルタに付けてお気楽に散開星団、散光星雲、惑星を楽しもうと火星の接近もあったので、ゲットしました。星像は龍頭さんのでも知ってましたし、河口さんや他の幾つものMN-61を見てハズレがないので、出たらゲットしたい筆頭でした。プラノキュラーを付けてみた M17やM22は素晴らしくまるでアポの星像ですね。これは期待したとおりで安心。中央遮蔽はミニマムでも周辺減光はほとんど気になりません。

私の散開星団/散光星雲/惑星用秘密兵器MN61
P1010012
MN61とポルタ経緯台、ファインダはミニボーク60 (ちょっと重量オーバー、ムリムリです)

他にもトラさんの10cmアクロや藤本さんの強烈ペンタMS-4と125SDPでしたか、機材面でも楽しめましたね。シーイングが良いので、 DeepSky、惑星とも楽しめました。おかげで立ちっぱなしで、あっちへ行ったり、こっちへ来たりと、じっくり見るというよりイベントという感じでした。

明け方には3:30ごろに薄明が始まったという話で、やけに早いなぁと思ってみてみると、正体は黄道光でした(^^;;  久しぶりですね。新五合目で見るのは。天頂までは到達していませんが、水平高度60度あたりのふたご座カストル、ポルックスあたりまで広がってました。富士山も捨てたものじゃないです。立ちっぱなし休み無しで18:30から4:30までということで結構心地よい疲れではありました。ちなみに気温は異様に暖かく12度、夜半まで無風、夜半からちょっとだけ風が。先月のバックヤードオフ会よりも過ごしやすかったのでした。

最後に大成功の記念撮影。お疲れ様でした。

明け方まで残ったクラブメンバーとバックヤードオフ会で常連の皆さん
P1010013

2005-09-12

9/10 富士山新五合目観望の様子

昨日は参加されたkimataさん、三原さん、手塚さん、お疲れ様でした。

私のほう出発して、なんと横浜・青葉ICの前で大渋滞5kmで30分以上ひっかかってました。大型トラック3台が横転でかなり大変でした。新五合目到着は21:00前で先週とうってかわって、登る車も降りる車もほとんど居ず、バス駐車場もkimataさんを含めた丹星の皆さん3名とバックヤードオフ会でおなじみのKOBAさん、三原さんだけでした。先週の賑やかさがウソの様。

ちょうど月が沈みかけているころで、月があるのにかかわらずいて座、わし座あたりの天の川が一目で濃いのが分かります。清水あたりからの光害はちょっと分かるのですが、他は雲海で埋められているようでかなり良い空でした。ただ雲上に卷雲があり気になるところでした。他に星屋さんも無く、登ってくる車も少なくてしばらくして薄い雲も無くなり快晴で透明度9/10、シーイング6/10となりました。先週の空を透明度(空の暗さ)でかなりしのぎ、ステファンの5つ子は楽勝、NGC7331の伴銀河3つも楽勝でした。それも2inch双眼装置でですので、かなり良かったと思います。ただシーイングは先週ほどではなく、M57の中心星は見れませんでした。

メジャー天体を2inch双眼装置とNagler22mmで流しました。WS30mmはどうも視野の端がケラレている感じがして、ちょっと見づらいのです。いろいろやっては見るのですが、Nagler22mmでも像面湾曲で中心と周辺のピント位置が違い周辺が惑星状に見えるので、惑星状星雲を捜すのは辛いです。なんとかしたいところですね。手塚さんのように直で付けられないかとどうしても思ってしまいます。

雲海が続き南天低くも結構見えるので、A国で見れた天体にチャレンジしてみました。ブログにも書いたつる座のNGC7582他のつる座のトリプレットです。11等級、12等級の銀河で南天低かったのですが、それなりに明るく見れてました。

つる座の見ごたえある銀河群NGC7582etc

南中高度はろ座の銀河団より7度も低く難物ではあります。

他もG1を改めて見たり、透明度が良いのでカシオペヤ座あたりの散光星雲を見たりとノンビリやってました。バブル星雲も見ましたが、去年の9月のバックヤードオフ会ほどは見れませんでしたが、OIIIでなんとか分かりました。夜半を過ぎて1:00ごろには雲が広がり、火星観望に切り替えました。この頃にはシーイングも結構上がって8/10くらいでしょうか、火星の模様が 2inch双眼x1.3でWS13mmでもバッチリ見れます。光軸が2inch双眼の重さでずれては居ますが、視野の上部ではあっているので中心でバッチリではない辛さはありますが、何とか見れてました。

普段集中してみない惑星なのですが、このときは後2時間ほど薄雲を通して火星を見てました。ちょうど薄雲が出ているのがNDフィルタの役をして非常に見やすいのです。そうこうするうちに雲が厚くなり撤収にしました。もう4:00ごろですね。いつものように足柄SAで一休みして6:00前には到着できました。

2005-09-04

9/3 第14回目バックヤードオフ会新五合目での様子

オフ会と富士山アストロクラブジョイントになりました。あれほど晴れるとは思ってませんでした(^^;;  これも岡崎さんとトラさんのサンダルパワーの効果ですね。

私が到着したのが18:00前で、新五合目は雲上というか靄の上でしたが、巻雲がちらほら見えてこれから空が悪くなるのかなぁと心配でした。到着時にはもう新五合目の駐車場は7割くらい埋まり、出遅れた感じですね。すでに岡崎さん、川野さんは陣取っておられてました。一番、奥が空いていたので横尾さん、岡崎さんの近くに駐車し設置することに。それにしても8/31に閉山したハズなのにどんどん車が登ってきます。この週末まで開いていると思った人たちが来たのか、はたまた開山中なのかよく分かりませんでした。もう駐車場のほう20:00には満杯になってました。大盛況ですね。

到着からすぐさま日没となり、薄明中に2inch双眼装置の光軸を調整しようと横尾さんに見ていただいたりしましたが、どうしてもアイピース2本と双眼装置の重みでたわむので調整は難しいとのこと。ケラレ方で見ると視野の上部は良好ですが、下部はケラレが激しい感じでした。視野周辺で50%ほどケラレて、上部で 30%、下部で70%くらいケラレている感じですね。トラさんにはx2のフラットナーの使い方等伝授をいただき助かりました。スペックが変わっているのも驚きでした。おかげさまでx1.3とx2の両方が使えるようになりました。ただx1.3+x2のシリアルで使うのはどうも合焦しないようでした。

薄明が終わる頃はまだ薄雲があり、本格観望というより準備中でしたね。空はトータルで透明度8/10、シーイング7/10くらいで夜半からはシーイングはちょっと落ちました。
笠井さんが途中来られて、注目の機材を試させてもらいました。機材でも目から鱗でした。まずEWV-32mmですが、WS30mmと設計が同じという噂は払拭されました。Ninja-400に直付けの場合、F4.5でかなりアイピースには負担が掛かる状態で、EWV-32mmの良像範囲は70%、 WS30mmは50%くらいでしょうか。特に周辺像はWS30mmでは星像が日周運動状に潰れて、視野をパンすると本当に目が回って辛いのですが、そういうこともなくコストパフォーマンスも高く、非常に気に入りました。ヌケも良いようですね。WS30mm2本より、こちらでしたね(^^;;;; アイピースの焦点距離は同じくらいで双眼で使ってもそれほど違和感がありません。

さらにNERIUS-80LDを笠井さんのと、KIKUTAさんの双眼の二本(三本?)を見ましたが、私のSky-90と比較して、遜色ないのに吃驚しました。価格で言うと1/3~1/4なのに。フローライトのほうが若干ヌケのよさを感じましたが、それも一生懸命荒をさがしてなので星像のシャープさといい、強烈にコストパフォーマンスの良い望遠鏡だと思いました。クレイフォードの接眼部や鏡筒の造りは高級感があり、Sky-90より高級な感じです (^^;;;
高倍率でディフラクションリングを見たところ、綺麗に見えてました。ミニボーグ60を所有していて60EDを考えてましたが、考えが吹き飛びました。 60EDに行くのであればNERIUS-80LDに行こうと思います。KIKUTAさんのNERIUS-80LD双眼はEMSの出物を使い17万円くらいで出来たそうです。やややや、安い。二重星団を見せていただきましたが、解像度高く緻密な感じが結構気に入りました。EWV-32mmといい、 NERIUS-80LDといい、物欲そそられ状態で困りました。

さらに極めつけは日本に二本しかないポップアップドブ2台が揃ったことでしょうか。収納アイデア満載でおまけにミラーも良く、思わず背負って走りたくなりました。トラさんやりますね。星像も綺麗で私の場合、独りフライングが出来ないNinjaしか無いのでこれまた触発されました。横尾さんに頑張ってしのぐものを造ってもらおう。ほか機材は素晴らしいものばかりで、岡田さんのTEC-140も尋常ではなかったし、種々ある双眼望遠鏡にも感激でしたね。

一番はやはりNinjaが24台林立したことですね。笠井さんのNinja-500で人間ナビゲータとなりいろいろ見ました。空が良いのでNinja- 400との差が結構出ました。ステファン5つはバッチリでしたし、M57の中心星がそらし目でなくてもじわっと見えたり、アンドロメダ銀河の球状星団G1がハッキリ面積を持って周辺が滲んで見れたり、またまばたき星雲の中の構造がハッキリ見れたり、これだけ見れたのは初めてで感動の嵐でした(^^)/ さすが口径50cmです。欲しくはなりましたが、車から家から代えないとダメなので容易に諦めが付きますね。ははは。

雲海というか靄の海は夜半には消えてしまい、いつもの沼津、富士のあかりで南天は辛い状態でした。それでも天頂から北天は素晴らしく北アメリカ星雲は肉眼で見えるし、十分良い空でしたね。

とにかく空が良かったのもあり、いつもの歓談は少なめで、星見に徹していたので足が疲れました。心地よい疲労ですね。気温のほう夜中で9℃、明け方10℃ で寒かったですね。それにしても集客?の多さ、台風前にもかかわらず快晴でかなり良い空など大成功のオフ会だったと思います。

18:30ごろの様子(次々メンバーが集まり20:00には満杯になりました)

Off1


Off2

渇!!!!
....まだ日中で大型バスが居るのに大口径ドブを設置したり、一晩中発電機を回していたり、もう暗くなっているのに結構明るい明かりを付けてたりとか、一部気になる人たちも居ましたが、クラブ員でもないし、バックヤードオフ会に参加している人でもないので、忠告しませんでしたが問題になるかもしれませんね。公共の駐車場を使っているという自覚が無いのは心配です。あそこが使えなくなる可能性もあるので。

2005-08-28

8/27 富士山七曲り駐車場での観望の様子

南伊豆で観望する予定が、事情により富士山に鞍替えしました。南伊豆だと20:30ごろ到着になってしまうのでした。御殿場ICでは18:00ごろでしたが、雲が低く箱根の山にかかってみえましたから、五合目近辺は雲上の可能性が高いとも思いました。富士山頂上はちなみに見えませんが、なんとなく行けそうな感じでした。

御殿場ICから降りてスカイラインに入ると、交通量が多い多い。登りは少ないのですが、下りる車が列をなして来ます。七曲り(りが付くのが正式なようです)まで来ましたが、雲中でやることが無いので新五合目まで偵察してきました。なんと新五合目手前の4kmあたりまで車が駐車しているので吃驚。ぎっしり駐車ということではなく、そのあたりでは疎らなんですが、きっと昼間は一杯だったんだと思います。パラパラと駐車が結局五合目まで続いてました。五合目でも駐車場は辛抱強く待てば空きそうでした。

それでまた七曲り駐車場に到着したのが19:00くらいで、そのころから急に晴れだし薄明中の空が見れました。 望遠鏡をセットして、今夜のメインの2inch双眼装置を付けて星を見ようとしたのですが、どうやっても合焦せず、四苦八苦してました。1時間くらい延長筒をつけたり、ちいさな付属しているレンズ(1.5xのレンズですよね?)をつけたりしましたが、星像がおかしくて、なんとも上手く行きません。あー、トラブルかと思い一年待ったのにと悲しんでトライしてましたが、金属製の中の筒が移動するのに気づき、なんとか合焦することが出来ました(^^;;;; お恥ずかしい。ただ像面湾曲があり、中心部と周辺ではピント位置が異なり、周辺像が良くなりません。どこか調整が悪いのだと思います。また1.5xのレンズはうまく綺麗に像が出ないのです。トラさん、手塚さん、オフ会ででも申し訳ないですがお教えくださいな

四苦八苦している時に古屋さん、舟田さんが到着され皆さん、望遠鏡のセッティングへ。古屋さんは娘さん2名を連れて参加です。それでもなんとか見れるようにしてメジャー天体を流しました。空の状態ですが、すでに快晴になり、シーイング5/10、透明度7/10くらいでしょうか。私が到着した頃は雲上だったようで、いて座のあたりの天の川がずいぶん濃く見えてましたが、雲が無くちょっと淡くなってました。空はそこそこ良かったのですが、気になるのは始終登ってくる車で、暗順応どころではなく落ち着いて見れませんでした。8月中なのでしょうがないですね。

2inch双眼の話だとWS30mmではどうも周辺がけられているようでした。22mmはバッチリですね。M22,M71,M27,M57という割と明るい天体には向いてますね。NGC7331の伴銀河は淡くしか見れず、単眼のプラノキュラで見るとハッキリ見えるので1等くらい暗くなる感じです。あくまで感覚ですが。像面湾曲はうまく行かずそちらが気になりました。

月が昇ってきたので12:30くらいでしたか、撤収に入りました。私が到着する前に雨だったようで、夜露が激しく、Sky-90やNinjaの主鏡も濡れてました。古屋さんが先に撤収され、2:00くらいでしたか、足柄SAで舟田さんとブログについて語りました。自宅到着は4:00ごろですね。では...

2005.08.27 富士山七曲り駐車場での観望

御殿場ICから降りてスカイラインに入ると、交通量が多い多い。いつものスカイラインを制限速度+ほどの速度だと、眠い眠い、いったい何時になったら現地入りできるのかと田舎の農道を農作業車の後を走るような思いで走っておりました。(^^ゞ

現地入りは22時少し前、早速、Fさんご家族と安田さんにご挨拶した後、さすがに短パン半袖一枚では寒く(17℃くらい)、着替えを先にして機材の準備をしました。

うかうかしていると、仲間の車との間隔が少し広いと他の車が割り込んで駐車してくる始末だったので、その車が出て行くとすぐに車間を詰めて駐車しなおし。

ポルタに125EDを載せての初遠征。ポルタ、垂直軸の微動は何処も問題無いのですが、水平軸微動は見る場所によって偏りが有る様子で、微動が効かない所が2箇所(恐らく中心軸対称位置でしょう)ありました。明るいところでもう一度調整しなくてはと思いました。

微動付きはDSO観望ではすこぶる便利でした。ただし、後に昇ってくる火星での320倍観望では鏡筒の揺れ(振動)が止まるのに少し時間を要し、200倍では我慢できる程度の揺れに収まりました。惑星の模様は屈折特有のハイコントラストで落ち着いた像でした。そういえば、極冠と真ん中に濃い模様とが見えていました。

ステファンの5つ子,M27,M57,M13,M2,M22,M17,M71,NGC7009,M31,網状星雲などのメジャーどころを安田さんの新兵器と見比べながら泳いでまいりました。M27に関してはメジャーどころ投稿としてブログの方へ投稿しちゃいました。

球状星団の分解度合いは予想より少し良い感じでした。
双眼観察は眼が疲れないで済むことと、自分は利き目が左目なのですが、明るさを感じる眼は右目の方が良いみたいである事を初めて知りました。

網状星雲は125にプラノキュラを付けて視野一杯一杯ぎりぎりで全体が見える感じでした。ほんの少し焦点距離が短ければ、もっとインパクトの強い印象として残ったと思います。

夜露が凄く、50mmファインダーは直ぐに使い物にならなくなってしまいました。125のほうは長めのフードを巻きつけていたおかげで露の被害はありませんでした。

短時間ではありましたが、今年の晴天の中では貴重な晴天であったため、中身の濃い充実した観望会だったと思います。
双眼装置の調整が十分ではないので、調整完了後、再び(三度・多度)見せていただきたいです。

2005-08-08

7/2 高峰高原バックヤード&富士山アストロクラブ&北八ヶ岳★くらぶ&双眼望遠教合同オフ会の報告

梅雨真っ最中でしたが、長野県の高峰高原に、眼視派を中心にNinjaのメーカーであるバックヤードプロダクツ主催で、Ninjaユーザーはもとより、地元の北八ヶ岳スタークラブ、富士山アストロクラブや、急速にファンを延ばしている双眼望遠鏡のユーザーが40名も集まり、無事晴れ間から惑星や星雲・星団の観望を楽しみました。

バックヤードプロダクツのオフ会としては今回で13回目となりますが、今回はちょっとセレブな雰囲気ということで、標高2,000mでの高峰高原ホテルで希望者はディナーと宿泊、温泉を楽しみながらでの観望となりました。どうせ梅雨中なので曇るハズとディナーというか曇天を期待してしまう人も出現しましたが、実際には望外の晴天となりました。

Ninjaなどのドブソニアン軍団、双眼派のフラッグシップである服部さんの25cm屈折双眼BigBino、双眼闘病中の小田さんのTeleVueNP101双眼など、自作の機材も種々集まり、口径では50cmクラスが2台、40cmクラスが7台、30cmクラスが10台、双眼望遠鏡が7台と強烈なラインナップとなりました。さながら東のサミットですね。観望場所も標高2,000mを越えているためか、透明度も高く北アメリカ星雲が肉眼で確認できるほどでした。ただ雲というかガスがときおり出て、ちょっと落ち着かない観望会でしたが、梅雨期だと思えば文句も言えません。

機材で一番人気はBigBinoで黄色い声が始終上がっていました。どちらかというとNinjaなどのドブソニアンは普通の観望会では列が自然と出来たり、観望会の華なのですが、さすがに20台近くもあると列は出来ませんね。

明け方となるとさっそく機材を撤収して、ホテルの温泉につかり明けゆく薄明と夜景を見ながら極楽観望の締めくくりとなりました。温泉効果で帰路に着いて途中のSAやPAで爆睡してしまった人が続出。温泉付も良し悪しかも。

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最後に高峰高原へのアプローチは都心からでも関越道、上信越道を使えば練馬から2時間程度で行ける便利な場所にあります。下界の佐久平や関東方面が雲海になると黄道光はもとより対日照まで見れる素晴らしい夜空です。本当は秘密にしておきたい程の場所ですね。

05年原村星まつりに行ってきました

DSC_0166s  05年原村星まつりに初日から参加してきました。

今年は丹沢星の会から都合6名の参加でした。

F-AstroからはY田さん、O鹿さんのお二方しかお会い出来ませんでしたが、他にもどなたか来られていたのでしょうか。

ブースの方はあまり見る時間がありませんでしたが、タカハシのブースでは予想通りTOA150とEM400が鎮座していました。それにしてもこれを移動用で使いこなすにはまず筋トレから始めないと、と言う重量。赤道儀の方は20kg以内にパーツが分解できるようですが、鏡筒約15kgを大人の胸の高さまで持ち上げるのはかなりキツそうです。

他のブースはほとんど覗く事もなく、TVJのA津さんと軽く会話をした程度なので、出物があったかどうかはよう判りませんの。

観望エリアですが、今年は常連さんの顔が少なく、O鹿ちゃんの話では飯天さんも駐車場の最上段でドブ無しでこじんまりと店開きされていたようです。

他では、今回初めてお会いした方でしたが、双眼鏡観望用に自作されたユニークな架台がひときわ目を引きました。美しい外観やスムーズな動きなど、秀逸な逸品と言ったところでしょうか。

今回の持参品は10cm屈折2本でこじんまりとまとめ、DeepSkyモノは仲間のドブやご近所さんのninja400で幾つか見せてもらいました。肝心の空ですが、初日は夜半前に雲の広がった時間が多く、26時ごろからはまずまずの空が拝めました。早い時間にしか見られないテンペルとM51の超新星が見られなかったのは残念。

今回初めてFS102を持ち込んだのですが、今年は最初から重星オンリーで行くつもりでした。一般の方が集まる時間帯にはメジャーな対象を中心に幾つか導入、アルビレオ、αHer、95Herなど、色の対比が楽しめる対象が好評でしたが、一番喜ばれたのがγAndアルマクだったのはちょっと意外。シンチレーションもそこそこ良かったおかげで、100倍程度でもジフリングが明瞭に見えていたし、角距離10″程度の対象には最も見映えのする倍率なのでしょうか。

初日は薄明開始まで頑張りました。

2日目は朝から快晴。

太陽観望用にBORG100EDに金属フィルターを装填し、隣にPSTを並べて同架し、黒点とプロミネンスを楽しめました。今から思うと、3日間を通してこの時がギャラリーが一番多かったような気がします。

午後、お昼を食べながらタープの下で一服していると、風雲俄かに急を告げ原村星まつり名物のスコールが到来。夕方までの間に二回もやって来て、二回目は雷付きの大迫力だったそうな。実はこの時タープの下で爆睡中で雷すらまったく気付かず、後で仲間から思いっきり引かれました。

夕方になってもほとんど晴れることなく待機モード。途中アルクトゥールスが雲間から見えたので、300倍でキレイなジブリングを確認した時には結構期待したんですが、結局夜半を過ぎても一向に晴れる気配すらなくそのまま散会して各々就寝しました。 27時頃だったか外を見ると、ぺガススの一部が見えたものの相変わらず雲量が多く、起きることなくそのまま朝まで寝てしまいました。

結局、2日目の夜ははほとんど何も見ることなく終わりましたね。

今年の原村は例年以上に雨に祟られた年だったような気がします。

2005-08-07

埼玉県民の森駐車場 観望会

2005/08/06-07 埼玉県民の森駐車場を訪問しました。

星と緑の創造センター(堂平天文台)訪問のあと、訪問日の前日は夜半から綺麗な空になったとのお話を伺い、あやかりたいとの思いと、せっかくここまで足を伸ばしたのだから行って見ましょうと言うことで、地元の方の先導で訪問しました。

ちょうど、サマーホリデーin原村星まつり
http://www.lcv.ne.jp/~kasugahi/ebennto.htm
が行われている日であったためか、この地(埼玉県民の森駐車場)の常連星見人たちはほとんど不在でした。が、コプティック星座館で知り合った、Iさん、Mさんの一行の方々がいらしておりました。Iさん曰く、俺たちゃ原村に行く金が無いだ、いつものホームグランドで見るしかないって。また、Mさんも近場で見るのが一番体に良いって。

駐車場は上下に3段ほどあり、最上段をアマチュア無線の方々が、中段と下段を星見の方々が利用すると言う具合にきちんと棲み分けがなされていました。空は堂平と違って直接街の明りが眼に入ることが無いよう、山や木々が視界を限定していました。

駐車場内も、来る途中の道も3~5cmほどの段差がいたるところ(車のガイドラインなど)にあって、駐車場や山道を車で遊ぶことができないようにしてありました。

あいにく夜半前は曇天のままでした。
夜半過ぎから薄っすらと晴れ間が見え出し、天文台のKさんも合流されて一晩、心地良い星談と機材談をして過ごせました。

ここでは、Mさんの車新調、Yさんの原村星まつりでのゲット品: ポルタ のお披露目、Oさんの双眼望遠鏡のお披露目、Oさんのアイピース2個のお披露目、Mさんのドブソニアンお披露目などなど、なかなかお目にかかれないものを眼にすることができました。ありがとうございました。そういえば、私もリクライニングチェア(Hさんと同じでしたね)のお披露目しておりました。(^^ゞ

次回も堂平天文台に来ましょうと言うことと、このブログを皆で育てていきましょうと言うことをお約束して解散となりました。

帰路、関越 東松山ICで乗り、高坂SAで落ち合いましょうとのことで出発していたのですが、Yさん、Mさんと私は、峠の途中の山道で降りる方向を一つ早めに選択して間違えてしまい、R299に降りてしまったことと、Hさんは予定通りの東松山方面に降りてしまったことで、帰路は途中からばらばらになってしまいました。

では、またの参加を。

星と緑の創造センター(堂平天文台)訪問

2005年8月6日、星と緑の創造センター(堂平天文台)に有志7名で行ってまいりました。
あいにく、ほぼ曇天のため、天体を導入してというわけに行かなかったのが極めて残念でした。そのため、見学会のほぼ99%の時間を機材の撮影会・記念撮影会・機材のご紹介といったことに充てました。

一瞬の晴れ間でM57を全員でちらりと見れたのが幸いでした。

機材の紹介・撮影に大変なお世話になりました鹿山さんを囲んで記念撮影もさせていただきました。

やはり、こういう大きな機材で直接天体を見る経験をしてみたいものです。目の前にしながらほとんど天体を見ることができなかったのが惜しい限りです。

ちなみに、予定の見学時間を終えて、埼玉県民の森に移動して観望会を行いました。
http://www.zenmori.org/hureai/sisetsu/11kenminnomori.html
こちらも雲が多くほとんど歓談会となってしまいました。途中から、鹿山さんも合流されて天文台談と観望会談とが交互に繰り返されました。

場所
〒355-0366
埼玉県比企郡都幾川村大字大野1853番地
TEL 0493-67-0130

運営:星と緑の管理委員会
事務局:都幾川村地域振興室(建具会館内)
〒355-0364
埼玉県比企郡都幾川村大字西平709番地
TEL 0493-67-0014 Fax0493-59-0131

有志7名の方々(自分を含む)からの感想・コメントを投稿していただくということで、ここでは現場写真のいくつかを紹介させていただくことに留めます。

91cm 本体 メンテスペースから撮影 (観測室床面より3mほど上)

20050806_1

91cm 本体 観測室床面から撮影

20050806_2

鹿山さんを囲んで

20050806_3


20050806_4

20050806_5




2005-07-20

7/16 富士山七曲駐車場観望会の様子

昨日参加された舟田さんお疲れ様でした。

ディープインパクトされたテンペル彗星とM51の超新星を見つけに富士山に久しぶりに行ってきました。到着時は御殿場は霧の中で、高鉢駐車場のあたりまで霧でしたが、その上は霧がなくなったものの、さらに高空にそこそこ厚い雲があり、ときおり月が見える程度でした。到着は21:30くらいですね。

七曲駐車場に着いたのですが、月も高く試しに新五合目に行って見ましたが、新五合目まで2kmのあたりから路上駐車している車がちらほら、嫌な予感がしましたが、それから上は駐車場はすべて満車で、登山客でちょっとした混乱になってました。もうあれでドブや望遠鏡を出しているとかなり迷惑でしょう。やはり登山シーズンの7月、8月は新五合目は厳しいようです。

再び七曲駐車場に戻り、しばらくすると舟田さんもすぐ合流され、宴会モードで晴れ間を待つことにしました。23:00あたりからは霧も出だし、ポツポツ小雨となってきたので車の中で、ずっと喋ってましたが、結局2:00まで待ちましたが、富士山頂を目指す登山の小屋や登山者の明かりを見ただけで星はぜんぜんダメでした。無念!!!

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超新星ですが、M51という超メジャー天体に出ていて14等級も無いので確実に見えそうですので、なんとか明るいうちにチャレンジしてみたいですね。メシエ天体に出るのはM81以来ですよね!!!! 確か。