LEO1(UGC5470)はしし座の1等星であるレグルスの20分ほど北にあります。銀河系が属しているローカルグループの仲間であり、楕円銀河(E3)で矮小銀河と考えられます。DSSの写真でも見るとおり、かなり淡い銀河であり、さらにレグルスの強烈な明かりがすぐ傍にあるため、眼視では難しいものだと思っていました。
今年(2005年)の1月の透明度の良い冬晴れの日に、南伊豆にてNinja-400で観望したところ、レグルスを視野の外に置くことで、かなり淡いボーッとした楕円状のLEO1をかろうじて確認することが出来ました。DSSの写真のとおり、かなり広がっていて、等級が明るい割りにほとんど見れないのは面積あたりの光度が低いためです。
・LEO1 11.2等
距離は90万光年で、アンドロメダ銀河までの距離の約1/3という近さですが、いかんせん矮小銀河で星数が少なく、目立ちません。この銀河の発見も1950年になって、R.G. HarringtonとA.G. Wilsonによってパロマ天文台の48インチのシュミットカメラで検出されました。眼視での検出は1990年になってからだそうです。それだけ難物だったのでしょう。
Ninja-400ではヌケの良さを求めレグルスを視野から外すために、プラノキュラーとx2バローで120倍にして見ることができました。そらし目にして視野を動かすことで確認が出来ます。白濁したようなボーッとした姿が分かります。
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