2005-10-10

ダック星雲NGC2359

晩秋に向けてのお薦め散光星雲です。秋から冬にかけて注目です。場所はおおいぬ座のシリウスとM46,47の中間あたりにあり、形状が非常にユニークです。初めて見たときはちょっと吃驚しました。まるで蜘蛛が足を広げたようです。初めてみたのは7年ほど前ですが、そのときの印象で蜘蛛星雲と呼んでました。
後日、アメリカではダック星雲と呼ばれているのを知り、確かに視野で見ると南北逆転しているので、くちばしを左に向けて走っているあひるのようにも見れます。感性はアメリカ人とは違うのを再確認しました(^^;;
たぶん蜘蛛というとタランチュラ星雲という誰が見ても蜘蛛に見える星雲が南天にあるので、そことの差別化ですかねぇ。

この星雲は最近、ようやく知られるようで読者の天体写真コーナーあたりでよく紹介されます。色は赤だけではなく青も混じっているようですね。眼視では白にしか見えませんが、Ninja-400では複雑な構造が見れます。ムラが見えるというか、IC468のほうの広がりはほとんど見えませんが、4方向に腕なり足が広がっている様子が見事に見えます。私のベスト天体リスト400には入れてます。

DSSによるダック星雲NGC2359
Ngc2359