しし座の銀河群Hickson44
Hickson44はしし座流星群の輻射点あたりにある有名な割とコンパクトな銀河群です。しし座の鎌を構成するしし座γ(Algieba)とζ(Adhafera)の中間あたりにある星がちょっと密集している場所に望遠鏡を向けると導入が出来ます。非常に簡単ですので、探してみてください。
私は子供の頃、パロマ天文台のシュミットカメラで撮影したものを初めてみたのですが、非常に印象深い天体でした。4つ明るい銀河が群れていて、それぞれの銀河がとても特徴的な形をしています。とくに棒渦巻銀河であるNGC3187の特異な銀河腕の伸び方は変わっています。Ninja-400では残念ながらNGC3187の腕はとても淡いようで見る事は出来ませんでした。ボーッとした楕円状の星雲に見えるだけでした。
またNGC3190はこの銀河群の代表的な立派な渦巻銀河です。Ninja-400ではシーイングと透明度とも良い日にかろうじて暗黒帯が見えますが、かなりシーイングが良くないと分解しません。この銀河には2002年に超新星が現れました。SN2002boです。茅ヶ崎市にお住まいの広瀬洋治さんが第二発見者となったもので、15.5等級で発見されたものです。当時、Ninja-400でこの銀河を見ていましたが、超新星には気づきませんでした。15等級という暗さと、また銀河中心に近いところに出現したことも眼視では厳しいですね。
・NGC3190(Hickson44A) 12.1等
・NGC3193(Hickson44B) 11.8等
・NGC3185(Hickson44C) 13.0等
・NGC3187(Hickson44D) 13.4等
Hickson44は導入簡単、それなりにドブソニアンでも楽しめる銀河群の代表的なものです。