12/8の忘年観望会の透明度がイマイチということで、KamaSさんとリベンジマッチに南伊豆に行って来ました。
<<KamaSさんの観望記>>
週末天城高原(12/14)、南伊豆(12/15)と連荘で観望してきました。
天城は-3度、南伊豆は8度と別天地でした。空の状態は天城は夜半過ぎから快晴で、透明度は最高、seeingが7/10、南伊豆が2時ごろより快晴、透明度7/10、seeing8-9/10といった感じでした。
まず天城ですが、Ninjya320の横浜のOさんと現地でお会いし、夜半前の雲間からろ座の銀河団、ガム星雲を流し、夜半からぐっとよくなってきた空で、春先の銀河団をおおぐま座中心に観望しました。何とか15等クラスの銀河は確認できていますので、透明度は最良でした。おおぐまのNGC2957A,Bの15等の組み合わせがはっきりとみえたのは、標高1000mとはいえ、高山の効果でしょうか?
おとめ座付近にかかる黄道光を見た後、早朝移動時に天城高原から伊東に下ってくるときに見た相模湾の朝日は最高でした。日帰り温泉の休憩所で仮眠した後、安田さんと落ち合い、風のないよい場所で観望でした。夜半過ぎまで雲が流れ、対象天体を入れては、また見失うことの繰り返しをしていました。いつものごとく安田さんの楽しいお話を聞きながら、2時過ぎから雲が切れ、いざ観望でした。
安田さんのコメントにもあるように、日本での最高のseeingに近く、そのためかメジャー天体の微細構造には特筆ものがありました。M81は両腕が見事に広がり、その大きさに圧倒され、M104の暗黒体の切れ、M101の腕の微細構造など今日来てよかったと思わせるものでした。
安田さんのコメントにもあるNGC4535はM49のそばのSABcタイプのきれいなFace On銀河で、写真ではきれいなS字が見られるのですが、眼視ではこれが曲者でなかなかはっきりとしたS字は見えません。今回200Xで見るとかなり明瞭にSの字が確認されました。私的には大満足でした。私の興味の中心である銀河観望はこじし、ししの背あたりを中心に新規天体50程度をGetしました。その中で面白かったのはNGC3395,3396のからみと、Hickson44の4つの星雲のハロがそれぞれ見られ、特徴があったことでした。
12月にはいるともう春の銀河がたけなわになってきました。新春の観望会楽しみですね。来年もよろしくお願いいたします。
<<安田の観望記>>
南伊豆に予定どおり、KamaSさんと行って来ました。私のほう川崎市内の渋滞、三島市内の渋滞で、20:00に間に合わず温泉はパー。寿司も今回無しでした (^^;;;
西伊豆経由で現地に向かいましたが、すでに途中で強烈な風、風の影響で波も高いようで、観望が危ぶまれます。先週よりも厳しい感じ。空は透明度はかなりな様子です。
月没が21:30ごろなので、それまで多少でも風の弱い場所を探そうと、石廊崎はダメ、アイアイ岬は狂風でダメ、試行錯誤の結果、かなり良い場所を発見。防風林のような地形で風がかなり緩和されて見ることが出来ました。
月が沈むと予想どおりかなり空は良く、シーイング、これはビックリしました。Ninja-400で輝星を高倍率で見ると、乱れているもののディフラクションリングが見えました。日本では初めてですね。そのためDeepSky天体を見ても、惑星を見てもバッチリでした。
透明度9/10、シーイング9/10という感じでしょうか。シーイングに関しては10/10つけたいくらいです。
始終、海のほうから雲が流れてくるので、それほど落ち着いた観望ではありませんが、メジャー天体の眺めはかなり素晴らしく、M82の爆発した様子、M81 の大きな腕、The Boxの一番見えづらい細長いNGC4170も、細長く伸びて4つが綺麗に見えて、無敵状態でした。M104の綺麗に切れた暗黒帯、犬の骨星雲の複雑な構造が見えて14.8等の中心星もキラリ。エスキモー星雲の複雑な構造が見える。視直径が小さな、惑星状星雲、銀河はシーイングが物を言いますね。
KamaSさんからNGC4535のS字が見えるとのことで、見てみるとフェイスオンでぼんやりS字が分かる感じ。初めて見たわけではないですが、空が良いといろいろ印象変わります。
シーイング良いので銀河系最遠の球状星団NGC2419がなんとなく分解しそうなツブツブ感がたまらないし、他の球状星団はバッチリ分解。
散開星団は通常兵器となったミニボーグ60双眼+22mmx2で、いっかくじゅう座、とも座、おおいぬ座、ほ座のあたりを流すのはまた最高。M46,47 のペアが結構気に入ってます。15倍くらいというのがメージャーな散開星団では適正倍率なのかもしれません。
空が良いと時間が経つのも早く、關さんのNinja-400ツイン砲は強力で、お互い導入していろいろ見たので、かなり効率は良いハズ。あっという間に夜明けとなりました。
南国なので気温は明け方でも7度、夜は10度くらいでしたので、都心と大して変わりません。暖かい観望を楽しみました。風も上手く避けられて十分リベンジを果たせました。
先週と同じ場所から富士山を見ると、やはり下界の透明度がかなり違います。靄のようにエアロゾルが低空に広がることで透明度を悪くしていたのだと思います。
「防風林のような地形で風がかなり緩和されて」いたとはいえ、強風の中、それほどのシーイングに恵まれることがあるのですね。 そんなことは今まで経験したことがありませんでした。 無敵状態のTheBoxも見られたとのこと大変うらやましいです。
投稿情報: トラ | 2007-12-18 09:21
この前日に鴨川にふたご群を見に行ってきました。自宅から一時間半の立地はとても魅力ですが、南伊豆の空の素晴らしさにはとてもかないません。また南伊豆にもご一緒したいです!(もうちょっと近ければいいのになぁ・・・)
投稿情報: 星くり | 2007-12-18 23:08
15日は、南伊豆でニアミスをしました。温泉と地魚寿司を楽しんだ後、観望地に向かいましたが、強風に阻まれてしまいました。代わりの場所が見つからず、この日は結局退散してしまいました。安田さん、關さんの執念にはおそれいります。強風のなかでもシーイングの良いことがあるのですね。
投稿情報: KOBA | 2007-12-19 04:49
トラさん、星くりさん、KOBAさん、コメントありがとうございます!!
この時期、水蒸気が少ないのは良いのですが、晴れが強烈になると季節風が強く、かなり辛かったのですが、良い場所を見つけました。内緒ですが、今度、お教えします。
南伊豆が後1時間近かったらと思うのですが、そうだとしたらあの光害の無さはあり得ないのでしょうね~。
おととしだったと思いますが、手前に雲があって明るい黄道光を隠していた光景を見て、さぶいぼ立ったことがあります。
投稿情報: 安田 俊一 | 2007-12-20 01:06