この銀河は秋の天体になりますが、晩秋から冬にかけて夕方にでも見ることが出来ます。有名な天体であるちょうこくしつ座のNGC253の北で、くじら座のβ(Deneb Kaitos)との間にあり、βからは3度ほど南に位置します。
銀河自体は9.1等級*と明るく、すぐ発見できるかというと、大きく淡いために空が良くないとまったく見つけることも出来ない不思議な銀河です。面積あたりの光度が低く、そもそも銀河そのものもまばらな感じがあるのだと思います。実際、富士山周辺では西臼塚や新五合目では南天が沼津市、富士市等の光害でなかなか見つけるのは難しく、大口径ドブソニアンが必要となります。逆に空がよいところでは口径5cmの双眼鏡でもすぐ分かります。空のよさを見るバロメータに使えますね。淡くてなかなか発見できないために、初めて見たときには淡く大きいのに吃驚して感動しました。
・NGC247 9.1等*
*MegaStar表記
この天体は、NGC253を含めたちょうこくしつ座銀河群に属しており、我々の銀河系を含めたローカルグループのすぐ隣の銀河群となります。距離は750万光年で深宇宙のスケールからすると、すぐ近くの銀河となります。
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