北極星から3度ほど南に行ったところにある散開星団です。NGC188はPatrick Mooreが提唱しているCaldwellカタログの1番とされています。北極星に近いため1年中見えています。メジャー天体ではありませんが、種々面白い特徴があり、散開星団と分類されながら、非常に年齢の古い散開星団だということで、恒星や星団の進化において研究対象にされてきた星団でもあります。年齢が240億年と算出されたこともあり、当然現在の宇宙の年齢予測である137億年を越えてしまう変なこともありました。現在では50億年と見積もられています。HR図上ではM67などの恒星分布に近く、温度が低い絶対等級が低い星々で構成されています。
星数は120個が割と広がって集まっており、星々も12~13等級で意外と地味です。ただ銀河系内での研究に役立っている星団として見てみるのも一興かと思います。
・NGC188 8.1等
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