メガスターIIを味わいに川崎市青少年科学館に行って来ました。プログラムは9月のもので"うさぎと月のびみょ~な関係"という月を取り上げたものです。座席は定員236名だそうですが、ほぼ満員で吃驚しました。
ネスカフェのCMにも出ているくらいなのでメガスター人気は凄いようです。途中、薄明が終わり星が見え出すところや、天の川が見えるところではドヨメキがありました。昔々の古き良きプラネ全盛の頃を思い出してジーンとしてしまいました。日没と日の出と薄明と川崎での星空は五藤光学のGMII-16-T型が担当してモリソンタイプのものです。このプラネはかなり歴史がありそうで20年選手だそうです。太陽や月、星の見え方は旧タイプのツアイスの見え方に近いですね。つまり星の表現として投影面を見ると円に近くエッジがしっかりしているのです。どうして分かったかというとオリンパスの双眼鏡8x40を先着100名に貸し出しをしていて、双眼鏡でメガスターの星像を見てくださいということなんです。もう1年以上前になりますが、その時も双眼鏡を貸し出してました。この双眼鏡がちゃんとしたもので、視野60度くらいですが、まともに見えます。
投影の途中からメガスターに切り替わるのですが、それは見事な星々と天の川です。肉眼ではとても見えない空ですが、肉眼をドーピングして8等星くらい見える人はこういう感じなんでしょうか。ちなみにM45は肉眼で10個程度の星が数えられました。M31やM42は双眼鏡で見ると、実際の星空を同じ双眼鏡で見たように見えます。これは凄いことです。星像はどうしても面積で星の明るさをコントロールしているので、明るい星は大きい円となるのですが、それはやむを得ないですね。これでレーザーを使ってフォーカスを絞り、明るさはレーザーの強さでコントロールすれば超リアルな星々になるのだと思います。どれだけコストが掛かるのかは分かりませんが。
とにかく天の川はA国の迫力を凌ぎ、色はちょっと青すぎな感じですが、素晴らしい眺めです。大気の無い宇宙で見るとこういう感じなんでしょうか。とにかく銀河浴をしに行く価値はありますよ。それとお台場よりもこちらのメガスターのほうが星の色や天の川の描写は素晴らしいように思います。
また五藤のプラネも結構良く、特に薄明の感じは良かったですね。この前の明石天文科学館よりも良かったと思います。昔々、星オタクになるきっかけを作った阪神パークの信岡式2号機ともプラネの形状は似ていると思います。ドームの大きさは阪神パークのものよりも5割りくらい大きい印象ですが、雰囲気は昔を彷彿とさせて、良質なプラネだと感じました。
川崎にお越しの際は立ち寄るのをお勧めします。
川崎市青少年科学館
http://shop.gakken.co.jp/otonanokagaku/magazine/
こんなのありましたよ。
2,200円ですって。
投稿情報: ふね | 2005-10-29 20:38