9/18に念願の明石天文科学館に行ってきました。私はこの星見オタクになったきっかけを作ったプラネタリウムがある科学館です。前回行ったのはもう30年以上前で明石海峡大橋は影も形もない頃です。
山陽電車の山陽明石の一つ神戸よりの人丸前という駅で降りるのですが、踏み切りだと記憶してましたが、もう高架になってました(^^;;
科学館の施設の外観は、以前とまったく同じで中身の展示はまったく新しくなっていて昔の面影はぜんぜん残ってません。まあ、当たり前ですよね。30年前と同じなほうが怖いって。ただプラネタリウムはツアイスイエナの38号機でこれは昔と同様に健在でした。ツアイスの精密機械という雰囲気がぷんぷんしていて、かなりそそられます。最近は他では少なくなった生解説も素晴らしかったですね。明石ならではだとは思うのですが、子午環や赤緯、赤経の目盛り環や星座名の表示は昔と同じで素晴らしいクオリティでした。
また天の川の描写は他のプラネやメガスターよりも自然で本物に忠実な印象でした。ただ気になったのはM8,M20,M22などが異様に明るくて南斗六星が分かりにくくなっていたり、星雲/星団が明るすぎることです。あれあんなところに星があると思ったら、星雲/星団だったりして意外ですね。
うお座の魚の頭のあたりにボーッとした彗星状の天体があったので、後で生解説の係員にあれば対日照かと聞くとそうだとのこと。ただ実物とは違ってプラネのキャリブレーションに使っているそうで、実物はもっと淡く広がっていて、貴方よく気が付きましたねというのが解説者の習慣になっているそうです。また恒星原版は全部オリジナルのものを作りなおしたんだけど、星雲、星団の表現は問題があるんだけど簡単には作りなおせないと嘆いておられました。そりゃ予算取りが難しいでしょうね。
とにかくもう50年近くになる現役選手のツアイスプラネですが、健在で活躍中ということで嬉しくなりました。
後は展示等は昔の子供だまし的なものから随分立派になってました。昔は子供として見に行きましたが、子供だましなのを良く分かりましたから。ミニ図書館にもそこそこ天文書もありますし、結構安心して楽しめる施設になっていると思います。
子午線の真上にある頂上に40cmの望遠鏡が収められているドームの下には展望台が2階ぶんあり、神戸や明石の眺望だけでなく、超巨大な明石海峡大橋の全貌が眺められます。その姿は重厚長大の戦艦大和を見るが如しですね。予算的には真っ赤かもしれませんが、良く作れたなぁと感慨深しですね。それは凄い眺めでした。
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プラネの展示ではプラネの年表やプラネのリストのパネルが掲載されています。その中に阪神パークのプラネもあるのですが、信岡式2号機とのことでした。ようやくハッキリしました。北天南天のそれぞれの恒星球が付いてましたし、ツアイスタイプに近いものでした。ただ恒星球からはいろいろツノのように飛び出していた記憶はあります。
日本での草分けというか第1号は大阪四ツ橋の電気科学館にあったツアイスのプラネですが、20年ほどは日本にプラネは一館だけだったようですね。昔は関西はビジネスの中心ということもあり、技術を先取りしていこうという気概や新し物好きな関西人の気風があったのだと思いますし、プラネの密度は随分高かったのだと思います。最近はちょっと寂しい感じがしてます。
デジスターの町田での日本初講演も年表に載ってたりして興味深かったですね。あの2枚のパネルはぜひホームページに載せていただきたいものです。
2003年11月にここを訪れましたが、神戸から明石に向かう途中の道が大渋滞でここに着いた時には16時を大きく回ってしまい、入場させてもらえませんでした。(;_;)
外からシンボルの時計と建物、そして、ここから見る明石海峡大橋を写真に収めて泣く泣く、宿泊地である姫路に向かったのでした。
それ以来、神戸には何度か訪れておりますが、明石に来るチャンスが無く・・・。
投稿情報: 舟田 雅夫 | 2005-09-23 18:28
舟田さん、
入場できなかったとのこと、それは残念ですね。
神戸からJR新快速で15分ほどですので、ぜひチャンレンジしてはいかがでしょうか。
明石海峡大橋は超巨大で、この橋間をあの野島断層が走っていてこのせいで地震が早まったとの噂を聞いたことがあるほど、巨大ですよね。迫力満天です。
投稿情報: 安田 俊一 | 2005-09-23 19:02