2005-09-25

みずがめ座球状星団M2

秋には明るい球状星団が南北に3つ並んでいます。北からM15,M2,M3が並びます。その中でもM2は一番迫力があります。美しさではその集中度からM15でしょうか。このあたり評価が分かれるかもしれません。

M2は望遠鏡の口径が増えるにつれ評価がアップしました。見える星数が多く秋では一番の球状星団ではないでしょうか。秋のシーイングと透明度の良い夜に球状星団をNinja-400で見るとため息が出ます。

球状星団は夏のいて座を中心に全天に分布してはいますが、冬には極端に少なくなります。銀河系の中心がいて座の方向にあるのを球状星団の分布で洞察したハッブルは素晴らしいですね。確かにいて座とは逆になるぎょしゃ座、ふたご座の方向にはほとんど球状星団はなく、やまねこ座のNGC2419くらいでしょうか。NGC2419は銀河系内で一番遠くにある球状星団としても有名ですね。

DSSでのM2
M2

2005-08-15

みずがめ座の惑星状星雲 : NGC7293 : らせん状星雲 : Helix Nebula

RA: 22h 29m 38s
Dec: -20°50' 11"

Size: 17.6 x 17.6
7.3等、中心星13.5等
らせん状星雲・Helix Nebula
いわずと知れたですね。とても大きいのですが、眼視では淡いためにフィルターを付けて部分部分を拡大しつつ視野を動かしながらご覧になるとその細部が複雑なんだって分かってきます。眼視では中心が抜けたように見えるのですが、写真では中心部にも薄く見えるという点も写真とは違う感じ方になるのでしょう。惑星状星雲は思い切り倍率を上げても銀河ほど見えにくくならないので、躊躇せずに倍率を上げてみることをお勧めします。(表面輝度は大抵かなり明るい)

ngc_7293

みずがめ座の惑星状星雲 : NGC7009 : 土星状星雲

RA: 21h 04m 11s
Dec: -11°21' 47"

Size: 0.6 x 0.6
8等、中心星11.5等
土星状星雲 Saturn nebula
明るくって直ぐに見つかります。比較的低倍率でも土星の輪にあたるヒゲの部分が見えます。拡大してもこのヒゲは消えないので拡大してみると、いかにも土星状って感じが伝わってきます。青い感じが見えるのも本体が明るいおかげですね。土星は青くないからその点で惑星状星雲の色は独特ですね。

ngc_7009