2005-10-10

銀河系で一番遠い球状星団NGC2419

ハロー・シャープレーが球状星団の分布から銀河系の様子を推定した話は有名ですが、その学説により太陽系は銀河系中心から2.8万光年離れて存在していて、言わば銀河系の郊外に我々は住んでいるということ、つまり認識の転換に繋がったということは凄いことだと思います。コペルニクス的転換ですか。

この球状星団は地味なのですが、この天体を有名にしているのは地球から一番遠くに見える銀河系の球状星団だということですね。位置はやまねこ座にあり、銀河中心とは反対方向にあります。このあたり冬の球状星団で目立つのは、うさぎ座のM79くらいですね。

Ninja-400でこの星団を見ると周辺がツブに分かれます。一番遠くても割りと立派なのは規模としてはかなり大きな星団なのだと思います。決して派手ではなく大口径にお薦めという感じです。

私の導入パターンはふたご座から辿ります。赤道儀であればカストルから5度ほど北に振れば入ります。私の場合は赤道儀は使わないので、カストルからのスターホッピングで導入しています。

DSSでのNGC2419
Ngc2419

2005-09-25

みずがめ座球状星団M2

秋には明るい球状星団が南北に3つ並んでいます。北からM15,M2,M3が並びます。その中でもM2は一番迫力があります。美しさではその集中度からM15でしょうか。このあたり評価が分かれるかもしれません。

M2は望遠鏡の口径が増えるにつれ評価がアップしました。見える星数が多く秋では一番の球状星団ではないでしょうか。秋のシーイングと透明度の良い夜に球状星団をNinja-400で見るとため息が出ます。

球状星団は夏のいて座を中心に全天に分布してはいますが、冬には極端に少なくなります。銀河系の中心がいて座の方向にあるのを球状星団の分布で洞察したハッブルは素晴らしいですね。確かにいて座とは逆になるぎょしゃ座、ふたご座の方向にはほとんど球状星団はなく、やまねこ座のNGC2419くらいでしょうか。NGC2419は銀河系内で一番遠くにある球状星団としても有名ですね。

DSSでのM2
M2

2005-08-18

へびつかい座の球状星団 : Palomar 15

Magnitude: 14.2
RA: 16h 59m 54s
Dec: -00°32' 00"

Size: 4.2 x 4.2

palomar_15

ヘルクレス座の球状星団 : Palomar 14

Magnitude: 14.8
RA: 16h 11m 06s
Dec: +14°57' 00"

Size: 2.1 x 2.1

これは暗くて小さくてかなり手ごわい球状星団です。

palomar_14

や座の球状星団 : Palomar 10

Magnitude: 13.2
RA: 19h 18m 12s
Dec: +18°34' 00"

Size: 3.5 x 3.5

コートハンガーの2°ほど南ですので見つけやすい。

palomar_10

いて座の球状星団 : Palomar 8

Magnitude: 11.2
RA: 18h 41m 30s
Dec: -19°49' 00"

Size: 4.7 x 4.7

M25の2°程東にあります。

palomar_8

2005-08-17

球状星団 Palomar 9 いて座 : NGC 6717

RA: 18h 55m 06s
Dec: -22°42' 00"

Size: 3.9 x 3.9
9.2等

これもPalomar の中では導入簡単な部類でしょう。いて座σの北4°といったところです。

palomar_9

球状星団 Palomar 7 へびつかい座 : IC 1276

RA: 18h 10m 46s
Dec: -07°12' 40"

Size: 8.0 x 8.0
10.3等
Palomar 7 : IC 1276
直ぐ近くにNGC6539・NGC6517というほぼ同程度の大きさ、明るさの球状星団が並んでいます。3個を同一視野に入れるには2.5°ほどの視界が必要なので、短焦点屈折などでご覧になると、小粒の球状星団3個が同時に見えると思います。

palomar_7

球状星団 Palomar 5 へび座

Palomar シリーズ第2弾は、2番目に大きなものとして、Palomar 5と7を立て続けにアップします。まずは、5 です。

RA: 15h 16m 06s
Dec: -00°07' 00"

Size: 6.9 x 6.9
11.8等

これも、散開星団と見間違えそうな感じです。
有名で美しい球状星団であるM5を見たら、それの直ぐ南2°に位置していますので、導入は超簡単でしょう。

palomar_5

球状星団 Palomar 11 わし座

球状星団 Palomar シリーズ15個の紹介を開始したいと思います。
その1番目はシリーズ15個の内、大きく明るい Palomar 11  にします。

RA: 19h 45m 18s
Dec: -08°02' 00"

Size: 3.2 x 3.2
11.9等

これが球状星団かしら? と思えるほど Palomar シリーズは皆まばらに思えます。
NGC6818のちょうど6°北にあるので、これを見たときの倍率のまま北へ6°移動できる赤道儀だと導入が楽です。ドブソニアンだとそうはいかないけど、4°程離れたところにある二つの6等星のちょうど中間に位置しているので、ファインダーによる導入はそれほど難しくありません。

星図中、球状星団の右上にある明るい星は8.6等ですので、目印になります。

palomar_11

2005-08-06

ヘルクレス座の球状星団 : M13と隣接する銀河

超メジャーなので今さらって感じかもしれませんが、球状星団の周りに幾つかの銀河があって、同一視野に見える時って、安田さんが散開星団と銀河のナイスペアのところで紹介していたように、距離感から、宇宙の奥深さを知ることができて感激ものです。

M13とNGC6207はたぶん、30cm程度の口径があれば見えると思いますが、M13とNGC6207の中間に見えるIC4617は15.2等なので、40cm以上の口径であれば見えるかもしれません。僕はIC4617を見たことがありません。

これはメジャー過ぎるくらいだから座標データは無しでもかまいませんよね。

m13_NGC6207

2005-08-04

ペガスス座の球状星団 : M15 の中にある惑星状星雲 : PEASE1

ペガスス座のM15は綺麗な球状星団の一つですが、この中に惑星状星雲 Pease 1があります。これは、いくつか球状星団の中にある惑星状星雲のうちでは一番見つけやすく綺麗な一つでしょう。

37cmで300倍前後、フィルターを付けて最初に見つけるには30分以上かかりました。
2度目以降は直ぐに見つけられるようになりました。というぐらいに比較的見やすい対象です。

Equatorial 2000:
21h 29m 59s 
+12° 10m 27s

HSTの写真の上部左寄りに見えるピンクのまゆ状がPiease1です。
2000-25-a-large_web

いて座の球状星団 : M22 の中にある惑星状星雲 : GJJC1

皆さんも一度は望遠鏡を向けたことがあるであろう、いて座の大きな球状星団M22
この中に惑星状星雲があることを知って以来、既に3シーズンが過ぎますが、未だに見つけられておりません。(^^ゞ
今年こそはと、鏡も洗って準備万端ですが、天候が・・・。

GJJC1
Equatorial 2000:
18h 36m 22.82s 
-23° 55m 18.3s

下の図中 、ピンクの水平線と垂直線の交点にある星がそれです。
in_m22_s

へびつかい座にある球状星団: PAL 6と隣接する惑星状星雲: JaFu 1

へびつかい座にある球状星団 : Palomar 6 とそれに隣接する惑星状星雲 : JaFu 1
球状星団としてはかなりまばらです。これに惑星状星雲が隣接していることを最近知ったので紹介しつつ自分のチャレンジ対称にしています。

Palomar 6
Equatorial 2000:
RA: 17h 43m 42s   
Dec: -26°13' 00"

JaFu 1
RA: 17h 43m 57.4s
Dec: -26°11' 52"

size 8"

まだ、見たことがありません。ということで、この夏のチャレンジ対象の一つです。


palomar_6

JaFu 1 下の図の【+】の位置
jafu_1_in_pal_6

さそり座の尻尾の球状星団の中にある惑星状星雲 JaFu 2

さそり座の尻尾にあって、導入超簡単のNGC6441の中にある惑星状星雲
JaFu 2

図の矢印の先っちょの星
まだ、見たことが無いのでチャレンジしたい対象の一つです。
jafu_2_in_ngc6441_s

2005-08-03

いて座の惑星状星雲 NGC6445 と 球状星団 NGC6440

南北に僅か20'ほどの近い位置で惑星状星雲と球状星団とが見えます。
ただし、惑星状星雲はいびつで、球状星団は小粒で、少し物足りない感じです。

NGC6445 惑星状星雲 13.2等 0.6'×0.6'
Equatorial 2000:
RA: 17h 49m 15s   
Dec: -20°00' 35"

ngc_6440_and_6445

NGC6440 球状星団 9.3等 4.4'×4.4'
Equatorial 2000:
RA: 17h 48m 53s   
Dec: -20°21' 32"

2005-08-01

アンドロメダ銀河の巨大な球状星団G1

ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の写真で有名な、お隣の銀河であるアンドロメダ銀河の球状星団です。この球状星団は銀河系最大のオメガ星団より大きく、ローカルグループ最大で明るいものです。

この球状星団を見るためには空の透明度もさることながら、シーイングも必要です。なにせ視直径がMegaStarだと30"ですが、実際に見えるところは10"もありません。倍率も最低でも200倍でなんとか見えてきます。お供の星は実際には銀河系内の星ですが、M13を低倍率のファインダで見たような見え方です。

もう8年ほど前ですが、Ninja-320でHSTで有名なこの星団が見えるかどうか分からないのですが、チャレンジしてみました。意外や意外、結構見えたので吃驚しました。それもG1のところは滲んだような感じで、球状星団を彷彿とさせました。確か寒い富士山須走五合目でしたが、シーイングと透明度がかなり良い秋の空でした。
海外も含め、当時紹介されたものは無かったのですが、今や定番に加えても良いと思いますね。遥か200万光年も離れた球状星団がアマチュアの望遠鏡で見えるわけですから。

このG1はアンドロメダ銀河の傍に見えるわけではなく銀河の中心から2度も離れています。それも珍しいようです。

試しに銀河系で最大の球状星団オメガ星団(NGC5139)を、アンドロメダ銀河の位置まで持っていくとどうなるでしょうか。オメガ星団までの距離は17,000光年、等級は3.9等です。アンドロメダ銀河までは2,900,000光年なので、距離で約170倍となり、天体は距離の自乗で暗くなりますので、オメガ星団は11等ほど暗くなります。つまり15.0等級で見えるハズです。G1の等級は13.7等なので、G1のほうがやはり明るいのですね。1.3等違うと3倍程度明るいことになります。
ちなみに視直径で考えるとオメガ星団は55'(MegaStarでかなり周辺までカウントされてます)で、0.32'となり、G1の0.5'よりやはり小さくなります。南天で見るオメガ星団を想うとこのG1をぜひ近くで見てみたいものです。

視野1度で見たG1(三角形の形が分かります)

G1-1

視野10'で見たG1(三角形の頂点にG1は見える)

G1-2

導入チャート(M32から簡単導入)

P050801_024115

HST画像によるG1

m31gc1

2005-07-24

日本からの極限 さいだん座の球状星団NGC6397

日本からは南中時でのカノープスと同じくらいの高さにしか見えませんので、超難関な星団です。私も富士山新五合目にて透明度が抜群によい夜に1回しか見れていません。それも星に分解までは出来ずボーッとした状態で確認できただけです。
南西諸島とか伊豆諸島まで行けば結構見えるのだとは思います。

この星団はさいだん座というさそり座の南にある星座にあります。オーストラリアで観望すると天頂付近に見えて雄大ですね。等級は5.3等(MegaStar表記)なので、M13よりも明るいことになります。ただこの星団の特徴はかなりまばらで広がりがあるように見えて、眼視ではM13と同程度に見えますね。
南天観望では外せない天体です!!!

NGC6397

さそり座のシッポで導入超簡単 球状星団NGC6441

この球状星団はタイトルの通り、導入が超簡単ですので、お勧めします。さそり座のさそりの尻尾の星で二つに分かれていない方(SAO209318)の星の0.1度ほど東にあります。球状星団そのものは7.2等(MegaStar表記)なんですが、Ninja-400(口径40cm)で見ると、なんとなく周辺の星まで分解できて面白い眺めです。

分解は出来ないものの、小口径でもすぐ見つけられるので、チャレンジしてみてください。

ちなみにMegaStarの青い円は0.5度の視野円です。

NGC6441

2005-07-19

ω星団

NGC5139

Canon EOS 20Da ISO800
Pentax75SDHF FL500mmF6.7

直焦点 露出3分×1
2005/06/05 23:51

オーストラリア Coonabarabran

NGC5139

二重球状星団

いて座γ(Alnasl)のすぐ北にある二つの球状星団です。以下の写真で青線は視野0.5度(満月サイズ)ですが、γだけでなく二つの球状星団もNinja-400の低倍率でも同一視野に入り、面白いものです。球状星団でつぶが揃っていて二つ見えるものは、これ以外は無いと思いますので、勝手に二重球状星団と呼んでます。

それぞれNGC6522は9.9等、NGC6528は9.6等ですが、集中度が違いNGC6522のほうが明るく感じました。単体では地味ですが、すごく導入しやすい位置にあること、二つ並ぶ姿が可愛いので、掲載しました。

NGC6528

2005-07-18

オメガ星団

NGC5139ですが、通称オメガ星団とかオメガケンタウリとか言われていて、望遠鏡が発明されるまでは恒星(オメガ)と思われていたものです。

この星団はもう15年以上前に、富士山で見たのが最初だと記憶しています。6,7年前に富士山の日本ランド近くで見たときには初めて肉眼で見れましたが、そのときは凄く透明度の良い晩でシーイングはまあまあでしたが、なにせ低空にしかみれないので、グニョグニョ蠢いていて気持ち悪いのが第一印象でした。

この星団はなにせ視直径で1度もあり、以下のDigital Sky Servey(DSS)の写真ではかなり巨大に写っています。S&Tによると大昔、矮小銀河であって星やガスが抜けたものとの解説があったのですが、なにせ他の球状星団とは格が違います。実際に望遠鏡で見える範囲は月くらいの視直径ですが、M13の倍くらいはあり、迫力満点です。

オーストラリアに今まで3回行きましたが、とにかくこの星団は強烈の一言でした。Ninja-320とNinja-400で見ましたが、いったい視野の中に幾つ星が見えているか分からないくらい星が見えて、素晴らしい眺めでした。あまりにじっと見ていたもので、旅行の疲れもあり、あまりに多くの春雨の先が光って集まっているように見えて、もうビョーキですね。

中心近くにCを逆にしたように抜けて見える部分が印象的です。とにかくこの星団を見に行くためだけにでも南天に出向く価値はありますよ。ホント。

NGC5139