2006-01-06

りゅう座の見事なエッジオン銀河NGC5907

NGC5907はりゅう座にあるエッジオン銀河です。ほとんど真横から見ているため、非常に細く全天一とも言える細さです。銀河自体は渦巻銀河で等級も明るいため見栄えは最高です。ただ光度はそれほど明るいわけではないので、ドブソニアンの好対象だと思います。Sky-90をファインダとして併用していますが、Sky-90では存在が分かる程度です。銀河の視直径は12.9'x1.3'*であり、1/10の薄さの銀河円盤を持っていることになります。
                                                                                                    *MegaStar5.0の表記

この銀河へのアプローチですが、私は北斗七星のひしゃくの柄の先にあるおおぐま座η(Alkaid)より、うしかい座の特徴的なうしかい座θが作る三角形から探します。小さな"や座"にように見える星列からM102を探し、そこから3つ並ぶ8等星より辿りつくパターンで導入しています。

この銀河はほとんど真横から見ているわけですが、NGC4565のようなバルジの膨らみがほとんどないのが特徴です。またNinja-400では暗黒帯はまったく分かりませんでした。DSSの写真ではかろうじて暗黒帯が見られます。

・NGC5907    11.1等

DSSでのNGC5907
Ngc5907

2005-08-03

りゅう座の惑星状星雲 キャッツアイ星雲:NGC6543

りゅう座の惑星状星雲、愛称: キャッツアイ星雲 です。
NGC6543 0.3'×0.3'
とてもシーイングが良いときに、30cm以上の口径で、300倍程度の倍率でご覧になると、時折、キラリン、と中心星を見ることができます。M57の中心星よりは見やすいのでシーイングの良い時にはぜひぜひ狙ってみてください。ちなみに、中心星は11.3等です。中心星をご覧になる時の倍率は500倍前後が望ましい。300倍程度では見えませんでした。倍率を上げると、写真で見かけるような複雑な構造が見えてきます。いかにもキャッツアイって愛称が似合う様子を見出せたときには嬉しくなって、観望会の時には様々な奇声が聞かれる対象です。

星図のキャッツアイの左側に見えている小さな銀河はNGC6552です。
13.8等なので、キャッツアイの中心星が見えるような空の時にはなんとか見えると思います。

Equatorial 2000:
RA: 17h 58m 33s   
Dec: +66°38' 01"

ngc6543

2005-07-20

SN2005cz in NGC4589

りゅう座の楕円銀河NGC 4589に超新星が見つかりました。

赤経: 12時37分27.85秒
赤緯:+74度11分24.5秒  (2000年分点)

で、銀河の中心から東に12秒、南に6秒にあたります。

16等くらいで爆発後まもなくの発見だった様子。14等級台まで明るくなるだろうとの見積もりです。

sn2005cz