2005-12-28

ケフェウス座散開星団NGC188

北極星から3度ほど南に行ったところにある散開星団です。NGC188はPatrick Mooreが提唱しているCaldwellカタログの1番とされています。北極星に近いため1年中見えています。メジャー天体ではありませんが、種々面白い特徴があり、散開星団と分類されながら、非常に年齢の古い散開星団だということで、恒星や星団の進化において研究対象にされてきた星団でもあります。年齢が240億年と算出されたこともあり、当然現在の宇宙の年齢予測である137億年を越えてしまう変なこともありました。現在では50億年と見積もられています。HR図上ではM67などの恒星分布に近く、温度が低い絶対等級が低い星々で構成されています。

星数は120個が割と広がって集まっており、星々も12~13等級で意外と地味です。ただ銀河系内での研究に役立っている星団として見てみるのも一興かと思います。

・NGC188    8.1等


DSSによるNGC188

Ngc188_2

2005-10-23

ケフェウス座 散開星団NGC6939, 銀河NGC6946 (スケッチ)

この二つの天体は低倍率で同一視野に入ってくる位置にあり、ほぼ同じくらいの大きさに見えます。
NGC6939は口径10cmだと中心付近の星がわずかに分解される?程度で、ほぼ星雲状に見えます。
NGC6946の視直径はやや大きいのですが、全体に確認しづらくうっかりすると見逃してしまいそうです。
スケッチ当日の富士山新五合目はなかなかよい空で、NGC6946も比較的はっきりと見えました。
大口径で見るような散開星団と渦巻銀河のペアの姿は望むべくもありませんが、
仲良く並ぶ小さな二つのすてきな姿を楽しむことができました。

Ngc69396946
(スキャンした鉛筆画をフォトショップで階調反転、方角マークは西)

テレビューTV-101+ナグラーtype4 17mm(天頂ミラー&LPS-P1フィルター併用)
2005.10.1, 富士山新五合目

2005-10-06

ケフェウス座散光星雲IC1396(写真)

05年10月1日、富士山富士宮口新五合目で撮影。

ケフェウス座μ星ガーネットスターのすぐ南に広がる散光星雲。かなり淡いので感度を上げてみたが、まだ足りませんでした。ガーネットスターの星の色と、散光星雲に暗黒星雲が複雑に入り組んでいる様子は判るかと思います。

051001_ic1396_5minx5

NFD300mmF2.8L+純正FD-EOSコンバータ(x1.26倍、378mm)+EOS20Da
感度:ISO1600 絞り:F4 露光:5MINx5枚コンポジット
全体を横600pixelにリサイズ

2005-08-13

ケフェウス座の明るい惑星状星雲NGC40

明るい惑星状星雲です。視直径も1'はあります。見ごたえのある惑星状星雲ですね。中心星は11.5等なので見えかどうかは忘れましたので、今度確認してみます。

・NGC40   10.7等

赤緯が高い(大きい)ため、年間で楽しめます。

NGC40

2005-07-29

散開星団と銀河のナイスペアNGC6946,NGC6939

全天で散開星団と銀河のナイスペアと言えば、NGC6946とNGC6939に勝るものは無いでしょう。等級も大きさもほぼ同じで、片方はよく見ると細かい星々の散開星団、片方はうっすら腕の見えるフェイスオン銀河。それぞれ7.8等、9.6等ですが、空さえ良ければ同じくらいの明るさに見えます。

またケフェウス座にあるので、割と長期間見えていることもあり、空の透明度を測るバロメータにもしています。空がちょっとでも悪いと、銀河のほうは見えなくなってしまいます。フェイスオン銀河の場合はM33,M101など皆、光害には弱いですね。

去年の夏でしたか、このペアの銀河のほうNGC6946に超新星が現れました。かなり超新星が頻度高く現れる銀河としても有名なようですね。銀河内部が活発に活動中なのかもしれません。

このペアはメシエナンバーは付いてませんが、十分なメジャー天体ですね。「星雲・星団ウォッチング」でも紹介されています。私のほうかなりお気に入りペアですね。

DSSによるNGC6946,NGC6939
NGC6346