2005-10-06

ペルセウス座二重星団とカシオペア座散光星雲IC1805,IC1848(写真)

05年10月1日、富士山富士宮口新五合目で撮影。

有名なペルセウス座二重星団と近くにあるカシオペア座散光星雲IC1805,IC1848を同一視野にとらえてみました。APS-Cサイズでは135mm付近で画面いっぱいに入ります。画面上部に二重星団h-χ、下部の左側ハート形がIC1805です。

051001_n869n884i1805i1848_5

EF70-200mmF2.8LIS+EOS20Da
感度:ISO800 焦点距離:135mm 絞り:F2.8 露光:5MINx6枚コンポジット
全体を縦600pixelにリサイズ

カシオペア座散開星団M52散光星雲NGC7635(写真)

05年10月1日、富士山富士宮口新五合目で撮影。

カシオペア座の散開星団M52と散光星雲NGC7635のツーショットをねらってみました。

051001_m52n7635_5minx5

NFD300mmF2.8L+純正FD-EOSコンバータ(x1.26倍、378mm)+EOS20Da
感度:ISO800 絞り:F4 露光:5MINx5枚コンポジット
全体を50%縮小後、600x400pixelにトリミング

散光星雲NGC281(写真)

05年10月1日、富士山富士宮口新五合目で撮影。

051001_n281_5minx6

NFD300mmF2.8L+純正FD-EOSコンバータ(x1.26倍、378mm)+EOS20Da
感度:ISO800 絞り:F4 露光:5MINx6枚コンポジット
全体を50%縮小後、600x400pixelにトリミング

2005-09-19

アンドロメダ銀河M31の伴銀河NGC147とNGC185

NGC147とNGC185は共にアンドロメ銀河M31の伴銀河です。M31よりは視野角で8度も離れており、距離では約30万光年離れています。M31より離れているせいであまり伴銀河という感じはありませんね。

二つの銀河とも楕円銀河でとりたてて特徴はありませんが、大きく非常に淡い銀河です。局部銀河群としての証ですね。銀河自体は明るいのですが、視直径が10'ほどもあるために面積あたりの光度が暗いから淡いようです。空さえ良ければ簡単に見れるので我々銀河系の仲間としてみるのも一興ではないでしょうか。

・NGC147    10.5等
・NGC185    10.1等

DSSによるNGC147,185
Ngc147185

カシオペヤ座の散光星雲NGC281

カシオペヤ座の散光星雲で、割と小口径の望遠鏡も見ることが出来ます。この星雲は不思議でフィルタワークでHβフィルタが一番見栄えや広がりが良くなります。HβがOIIIより見栄えが良い星雲って、他にはカリフォルニア星雲、馬頭星雲、バーナードループくらいしか知りません。高いHβフィルタが役に立つ星雲です。"The Night Sky Observers' Guide"にもこのことは書かれておらずUHCでインプレッションが記載されているだけです。

どうもアメリカではパックマン星雲とか言われているようですが、私には舌を出している提灯のお化けに見えます。モンキー星雲よりも淡いくらいですが、短焦点屈折にしてもドブソニアンしても結構見栄えがする星雲ではあります。

双眼鏡でも空さえよければなんとなく星雲があることが分かります。

DSSによるNGC281
Ngc281

2005-09-15

カシオペヤ座M103周辺の散開星団群

カシオペヤ座のあたりには、派手な散開星団は少ないのですが、小粒でキリッとした散開星団群が揃っています。その中でも特に大好きなのはM103あたりの緻密な小さめな散開星団が集まっている領域です。

M103はこじんまりとしていて可愛らしいのですが、どちらかと言うとNGC654とNGC663のペアが気に入っています。どちらも結構星数が多く見ごたえがあります。NGC654は密集していて5'の中に60個の星々がひしめいています。一方、NGC663は16'の中に80個の星々が集まっていますが、視直径が3倍もあるのでNGC654と比較するとまばらな感じです。

DSSの写真の視野は2度ですが、その中に6つの散開星団が群れています。観望するには双眼鏡か最近流行の双眼望遠鏡が最高ですね。超広視界アイピースで最低倍率で見ると至福の世界が広がります。
このあたりは散開星団でなくとも、天の川の中ですので微光星が沢山見えて、流しているだけでも楽しい場所です。

視野2度でのDSS写真
M103
青い円は視野0.5度を表現

2005-09-14

カシオペヤ座の美しい散開星団NGC7789

NGC7789は昔、彗星捜索などで有名な天文家であるレビーが大好きな10天体に選んだほどの散開星団です。メシエ番号が付いてもおかしくないくらい立派な星団で、星数も255から成ります。構成される星々はみな11等級よりも暗く、小口径の短焦点屈折で見ると恒星には分解されず淡くみることが出来て、私はこの星団は低倍率でSky-90や双眼鏡で見るのが最も美しいと思っています。

散開星団は星数が多いほうが迫力があり、また密集しているほうがより美しさを感じます。ただユニークな星列のような並びを楽しむのも一方あり、後は明るい輝星の色を楽しむのもありますね。天の川の中や近くに散開星団は存在しますが、リッチフィールドの天の川を短焦点屈折や広視界の双眼鏡で流してみて散開星団を見出すのは非常に心地よい川下りですね。最近、広視界の双眼望遠鏡が仲間でちょっとした流行となっていますが、これらに高性能で長焦点で広視界アイピースを組み合わせると、まさに天国を飛んでいるが如しですね。

NGC7789もカシオペヤ座の天の川の中にあり、星団の周りの星々のリッチさと突出して淡く星の集まりであるNGC7789と至福のフィールドが見れます。ちなみにNinja-400で見てしまうと興ざめですので、大きい散開星団全体を楽しむのであればやはりここは屈折の出番だと思います。

NGC7789だけでなくカシオペヤ座に点在する散開星団はまさに秋の喜びの一つですね。

DSSによるNGC7789
Ngc7789

2005-08-19

カシオペヤ座の惑星状星雲 : IC289

Magnitude: 13.2
RA: 03h 10m 19s
Dec: +61°19' 03"

Size: 0.8 x 0.8
中心星 16.8 等

綺麗な円形です。中心星、写真では綺麗に写っていますけど、この明るさじゃ見えませんね。

ic_289

2005-08-13

カシオペヤ座のバブル星雲NGC7635

この天体は天文雑誌の読者の写真等では有名な星雲です。赤くて、中心部分が泡のように写る特徴的な星雲ですね。
DSSの写真のようにM52から辿れば簡単に見つかります。Ninja-400にOIIIフィルタを入れてプラノキュラーで最低倍率にして見ると、なんとなく泡の部分も分かりますが、全体的にかなり淡く、透明度の素晴らしく良い空でないと確認するのも困難な天体です。OIIIフィルタの威力が出る天体ですね。
ちなみにこの天体はかなり前から見ていたのですが、泡の部分って見えないものだと思っていましたが、よくよく確認してみると泡が分かるようになりました。集中して見ることは大切ですね。

NGC7635